アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

「彼岸花が咲く島」 李琴峰著

2021-07-31 11:10:26 | 本棚


「彼岸花が咲く島」 李琴峰著

彼岸花が咲き乱れる砂浜に倒れ、記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので宇実と名付けられた。
ノロに憧れる島の少女・游娜と、<女語>を習得している少年・拓慈。
そして宇実は、この島の深い歴史に導かれていく。


「星落ちて、なお」 澤田瞳子著

2021-07-31 11:09:48 | 本棚


「星落ちて、なお」 澤田瞳子著

不出世の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。
暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄が河鍋の家を継ぐ気がないのは明白であった。弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかっていて頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。
河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっているのだったがーーー。


「『失われた時を求めて』への招待」 吉川一義著

2021-07-30 14:45:58 | 本棚


「『失われた時を求めて』への招待」 吉川一義著

プルーストの小説の大きな魅力は、登場人物たちのじつに滑稽な言動にある。しかしこれは読者がみずから発見して楽しむ対象であろう。『失われた時を求めて』は、慌てずじっくり読み進めれば、じつに面白い小説である。本書をきっかけに少しでも多くの人がこの大長編の醍醐味を堪能してくださることを願わずにはいられない。(「あとがき」より)


「女帝の古代王権史」 義江明子著

2021-07-30 14:45:00 | 本棚


「女帝の古代王権史」 義江明子著

卑弥呼、推古、持統・・・・・、古代の女性統治者/女帝はどのような存在だったのか。かつては「中つぎ」に過ぎないと考えられていたが、この四半世紀に研究が大きく進み、皇位継承は女系と男系の双方を含む「双系」的なものだったことがわかった。七世紀まで、天皇には女系の要素も組み込まれていたのだ。古代王権史の流れを一望し、日本人の女帝像、ひいては男系の万世一系という天皇像を完全に書き換える、第一人者による決定版。


「女たちのポリティクス」 ブレイディみかこ著

2021-07-30 14:41:23 | 本棚


「女たちのポリティクス」 ブレイディみかこ著

近年、世界中で多くの女性指導者が生まれている。アメリカ初の女性副大統領となったカマラ・ハリスに、コロナ禍で指導力を発揮するメルケル(ドイツ)、アーダーン(ニュージーランド)、蔡英文(台湾)ら各国首脳たち。政治という究極の「男社会」で、彼女たちはどのように闘い、上り詰めていったのか。その政治的手腕を激動の世界情勢と共に解き明かす。いっぽう、女性の政治進出を阻む「サイバー暴行」や、女性国会議員比率が世界166位と大幅に遅れる日本の問題にも言及。コロナ禍の社会で女性の生きにくさがより顕在化し、フェミニズムの機運高まる中「女たちのポリティクス」はどう在るべきか。その未来も照らす一冊。


「『アイヌ新聞記者 高橋真 反骨孤高の新聞人』 合田一道著

2021-07-29 16:34:49 | 本棚


「『アイヌ新聞記者 高橋真 反骨孤高の新聞人』 合田一道著

かつて『アイヌ新聞』という名の新聞を作っていたアイヌ青年がいた。名前は高橋真。わが民族の立場に立ち、自ら発行する新聞で、差別や偏見を訴え続けた。なぜ、この人物を書くのか。アイヌ施策振興法ができ、北海道白老町に民族共生象徴空間(愛称「ウポポイ」)が誕生して、やっとアイヌ民族の存在に衆目が集まりだしてきたいま、自らの手で新聞を作って社会に訴えたアイヌ記者がいた事実を明らかにしたいと思ったからである。
「北海道旧土人保護法」が九八年間も経過した一九九七年にようやく廃止され、替わって「アイヌ文化振興法」が生まれ、その二二年後の二〇一九年四月一九日、初めてアイヌ民族を先住民族と定めた「アイヌ施策振興法」が誕生した。
高橋真は、この新法を知ることもなく、一九七六年七月、死去した。享年五六。この著書はアイヌ民族で初めての新聞記者が、自己の信念を貫き通した魂の記録である。(本書「はじめに」より)


「ハルコロ (1)(2)」 石坂啓[漫画] 本多勝一[原作] 萱野茂[監修]

2021-07-29 16:33:24 | 本棚


「ハルコロ (1)(2)」 石坂啓[漫画] 本多勝一[原作] 萱野茂[監修]

今からおよそ600年前、和人が本格的に侵入する前の豊かな自然の中で、アイヌの人々はどんな暮しを営んでいたのか。「いつも食べる物がある」という意味の名をもつアイヌの少女ハルコロが成長していく中で出会う、さまざまな出来事、心ときめく青春の物語を通じて、アイヌの世界を生き生きと描く。(1)

厳しくも豊かな自然のふところに抱かれたアイヌモシリの暮しに、ゆっくりと戦乱の予兆が忍び寄る頃―――。アイヌ女性のハルコロの生涯を軸に、日常の中の手仕事や狩猟の様子、盛大な祭りや、誕生と死にまつわる文化を、イメージ豊かに描き出す。一人息子パクセルの冒険譚のゆくえはいかに?(2)


まつろわぬ民 2021 更地のうた

2021-07-29 16:18:08 | 日々の出来事
27日、いわき市湯本温泉で行われた表記の朗読劇&ライブの公演を見てきました。震災から10年経った東北の心情を歌い上げています。最後は出演者全員が舞台から降り、迫力ある歌と踊りで締めくくりました。感動しました。やっぱり生で見るのはいいですね。


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