アシリアペ    「アシリアペ」とはアイヌ語で「新しい火」。住所は茨城県常陸太田市大中町3486-2

営業日等:土日の10:00~17:00 臨時営業もあり。天然酵母パンやオーガニックの食材などを取り扱う。

5月24日今日のおススメ

2021-05-24 10:29:18 | 店長おすすめ本


「平塚らいてう 愛と反逆の青春」 小林登美枝著 大月書店 1977年初版

今日、5月24日は女性解放運動「平塚らいてう」が1971年に亡くなって50年の記念日です。「元始、女性は太陽であった」を女性雑誌「青鞜」の創刊号で発表し当時の女性運動のリーダーとなりました。その彼女が生まれてから「青鞜」を出版するまでをえがいたノンフィクション小説です。
 内容も興味がありますがそのカバーの美しさに目を惹かれます。当時の「青鞜」の表紙で描いたのは後に「智恵子抄」で有名になる長沼ちゑです。
 興味のある方はぜひアシリアペで手にとって御覧ください。
 捨てないで良かった!


<らんをきわめる> ブックカフェ店長の今月のおススメ

2021-05-07 11:10:32 | 店長おすすめ本


<らんをきわめる> ブックカフェ店長の今月のおススメ

私は「らん」に興味があります。「らん」といっても美しいお花の「蘭」ではなく虐げられた人々が闘う「乱」です。タイトルに「天草四郎」とか「大塩平八郎」、「幸徳秋水」などの名を見るとつい手が伸びてしまいます。というわけで、記念すべき「おススメその1」は

「たたかいの人―田中正造―」 大石真著 フレーベル館こども文庫(1971年初版)

足尾銅山の公害の犠牲となった谷中村の人々とともに命をかけてたたかった「田中正造」の伝記です。
「こども文庫」とはいえ内容は充実していて、大人が読んでも権力の横暴を強く感じさせ、2021年の今現在「福島」や「沖縄」その他の多くの権力に屈しない人々を励ます一冊です。
ところで、本との出会いはときに運命的です。この本とは今年(21年)2月那覇のジュンク堂で開催されていた「古書まつり」で手にしました。呼び寄せられたと言っても過言ではありません。「闘いの原点」とも言える足尾の歴史を学ぶには大変読みやすい一冊です。(字も大きいし漢字にはルビがふってあります。)

当店にある関連作品 
・「辛酸(しんさん)」城山三郎著
・「毒」立松和平著
・「再生の原風景 渡良瀬遊水地と足尾」堀内洋助写真集」雪をかぶった田中の銅像の写真
がたいへん感動的です。