その路地を折れると
潮騒のざわめきが聞こえて
いよいよ 近いとわかる
南中を前にした
海は輝いている
青く霞む山々は急に海へ落ちていて
赤い灯台が静かに佇む
寄港する 白い船ら
海の反射光域に入ると黒影と変わり
この潮騒に溶けていった
輝きを増す 海
キラキラと幻惑の音を立てて
たゆたう時を
この岸辺と共有する スリル
彼岸の海辺で
丸く 丸く 海にねられ
石ら
小石を積み
小さな塔を建ててみる
流砂の時に
風は呼ぶ
波音は帰る
思い出のあの海へ
波打ち際に向かって
砂と小石で
要塞をせり出す
この海での約束
永遠の砂遊び
波は岸を這うように延びてきて
白色の泡の舌が有機生物のように
要塞に襲いかかり
かき消える
皆 歓声をあげて
この破壊の儀式を見守っている
そして 波が引き始めた瞬間から
偉大な建設の始まりだ
砂団子を波打ち際 最前線に作る子
本丸を小石で強固にする子
深く掘りをめぐらす子
歓声が彼岸の岸辺に風とともに舞っている
皆 この波との闘いに一生懸命だ
波は童心を見透かすかのごとく
沖に大きな波を用意している
波との戯れは続く
子らと海の果てない遊戯
日の暮れるまで
私は海へ帰る
私は海へ回帰する
まるで あの魚たちのように
私は佇む
この彼岸の岸辺
潮騒のざわめきが聞こえて
いよいよ 近いとわかる
南中を前にした
海は輝いている
青く霞む山々は急に海へ落ちていて
赤い灯台が静かに佇む
寄港する 白い船ら
海の反射光域に入ると黒影と変わり
この潮騒に溶けていった
輝きを増す 海
キラキラと幻惑の音を立てて
たゆたう時を
この岸辺と共有する スリル
彼岸の海辺で
丸く 丸く 海にねられ
石ら
小石を積み
小さな塔を建ててみる
流砂の時に
風は呼ぶ
波音は帰る
思い出のあの海へ
波打ち際に向かって
砂と小石で
要塞をせり出す
この海での約束
永遠の砂遊び
波は岸を這うように延びてきて
白色の泡の舌が有機生物のように
要塞に襲いかかり
かき消える
皆 歓声をあげて
この破壊の儀式を見守っている
そして 波が引き始めた瞬間から
偉大な建設の始まりだ
砂団子を波打ち際 最前線に作る子
本丸を小石で強固にする子
深く掘りをめぐらす子
歓声が彼岸の岸辺に風とともに舞っている
皆 この波との闘いに一生懸命だ
波は童心を見透かすかのごとく
沖に大きな波を用意している
波との戯れは続く
子らと海の果てない遊戯
日の暮れるまで
私は海へ帰る
私は海へ回帰する
まるで あの魚たちのように
私は佇む
この彼岸の岸辺