宮応かつゆきの日本改革ブログ

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工藤さん遺族、IHIにアスベスト被害訴訟で勝利判決―横浜地裁

2013年05月31日 | その他

 5月30日(木)横浜地裁で、IHIを相手にした、元社員の遺族が訴えた「アスベスト被害の根絶、保障を求める裁判」の判決が出されました。原告の妻の工藤義子さんと長男の雄一さんは、元社員の工藤晃さんの遺族です。私は生前、退職後の工藤晃さんと、大和市で一緒に活動していた仲間です。 家族思いで、孫の保育園の送り迎えなどに、うれしそうに携わっていたことを昨日のことのように思いだします。同時に、会社の理不尽な差別待遇に対する怒りと職場の仲間への熱い信頼感を持っていた人でした。

 義子さんと雄一さんは、晃さんの「(アスベスト被害に対する)会社の責任を明らかにするために、闘わないといけない」と準備していた遺志を引き継いで訴訟に踏み切ったのです。私は、この提訴を知ったとき工藤さん家族の信頼関係の深さ、熱さに感動させられました。公判中は2~3度しか傍聴に行かれませんでしたが、30日の公判を直接法廷で聞くことができました。判決は、会社の安全配慮義務違反を厳しく断罪しました。

 義子さんは、判決について、「裁判所は『会社は、社員の健康と命を守る責任がある』ということを明確にしてくれた」「たくさんの社員のため、企業としての倫理を高くもってほしい」と語りました。原告代理人の田淵弁護士は、「IHIは工藤さんだけでなく、すべての労働者に対して安全義務を負っている。企業側の法的責任を明確にした判決がもつ意義は、非常に大きい」と語りました。

 会社側の控訴の可能性は高いと思われます。判決の内容、意義を多くの労働者に伝え、また、アスベスト被害裁判を闘っている仲間との連携・連帯を強めたたかいを強めていくことが求められていると思います。工藤さんの遺族を支え、私も力を尽くしたいと思います。

 


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