宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

憲法9条改定論議と同時進行、”護衛艦「いずも」”の空母改修。大軍拡許さず

2017年12月30日 | 憲法対決

12月25日付、「神奈川新聞」は、「『空母』 運用機本格検討」と報じ、「読売新聞」同月26日付は、1面トップ記事で、「護衛艦『いずも』空母改修」と報じました。 「しんぶん赤旗」27日付は、「攻撃型空母へ改修検討」と報じ、小池書記局長の記者会見の内容を掲載しました。 また、「朝日新聞」は同月28日付、「社説」で、「空母への改修 なし崩しの方針転換か」の見出しで冒頭に「憲法に基づく専守防衛の原則を逸脱することになる。 容認できない」と述べました。

 空母への改修対象とされている護衛艦「いずも」(横須賀基地)、同型艦の「かが」(呉基地)は、海上自衛隊が保有、運用している最大級の護衛艦です。 公表されているデータでは、全長248m、全副38m、基準排水量19500㌧、満載排水量26000㌧、乗員520名、建造費1208億円等とされています。

 横須賀基地に接岸中の「いずも」を見た時、大型のコンテナ船を見慣れていた私にとっても、その巨大さに圧倒されました。 20年近く前までは、2~3000㌧級の護衛艦を横須賀港の視察などで目していましたが、いつの間に、これほどの”軍艦”が市民の目の前に現れるようになったのか、と恐怖感をいだきました。

 「いずも」は、最大でヘリコプター14機の搭載が可能であり、オスプレーの格納庫も用意されているといわれています。 そして、今回新たに空母への改修で予定されているのが、F35B戦闘機です。 「読売」紙は、「米軍のF35B戦闘機の運用を想定しており、日米連携を強化することで北朝鮮や中国の脅威に備える狙いがある」とし、同機を10機程度搭載できる見通しだと報じています。

 米海兵隊は、すでに、岩国基地に「B型」機16機を配備し、朝鮮半島での米艦合同演習に参加させています。

 米海軍厚木基地の艦載機部隊が、岩国に移駐を開始していますが、米軍は、「運用上」必要があれば、いつでも同部隊の厚木基地で訓練を行うことを表明し、すでに実行しています。

 その上に、横須賀を基地としている「いずも」の空母への改修です。 米海兵隊や、航空自衛隊の「F35B」が厚木基地での訓練を行う可能性が現実のことになります。 1節では、「いずも」の甲板の耐熱補強などをするだけで運用が可能だとも言われています。 また、 航空自衛隊は、空軍仕様のF35A 42機の導入を決定しています。その1部を「B型」に変更し運用することも検討しているといわれています。

 日本共産党の小池晃書記局長は、安倍政権が長距離巡航ミサイルを導入しようとしていることや、空母保有を来年の防衛大綱見直しに盛り込むとの観測にふれ、「まさに歯止めなき軍拡の道を進みつつある。 米軍と肩を並べて海外に打って出て戦争に突き進むような大軍拡は絶対に許さないという立場で臨む」と述べました。

 


自民「やるなら来年だ」-憲法対決正念場の18年、日本の命運を左右するたたかいに

2017年12月29日 | 憲法対決

「やるなら来年(2018年)しかない。 大きな選挙がないからだ。 来年できなければ19年の参院選以降だが、できるかはわからない。来年できなければ当分できない可能性もある」(自民党憲法改正推進本部所属議員の1人)

 今日、29日付、「しんぶん赤旗」は1面に「9条会見と安倍政権」(上)を掲載しました。

日本共産党は、今月、2日~3日に開催された第3回中央委員会総会の幹部会報告で、「安倍9条改憲反対の1点での空前の国民運動」を呼びかけました。

「安倍政権による憲法9条改定を許さないたたかいは、文字通り、日本の命運を左右する歴史的闘争となります」

「国民のみなさんに心から呼びかけます。 政治的立場の違いを超え、安倍9条改憲反対の1点での空前の国民的大運動を起こし、安倍首相の野望を必ず葬り去ろうではありませんか」

「この問題で、揺るぎない国民的多数派をつくる最大の政治的カギは、憲法9条に自衛隊を明記する改定をおこなえば、9条2項の空文化=死文化に道を開き、海外での武力行使が文字通り無制限になるという問題の本質を、国民多数の共通認識にしていくことにあります」

「日本共産党は、論戦、宣伝、対話で、問題のこの本質を国民に広く明らかにする先頭に立って奮闘するものです」

また、3中総では、「今年から来年前半にかけてのたたかいが一つの勝負どころとなります。 『安倍9条改憲NO! 全国市民アクッション』が呼びかけた『3000万署名』を、全国の草の根で集めきることを、たたかいの軸にすえて頑張り抜こうではありませんか」

「野党各党は、『安倍政権による9条改憲に反対する』ことを市民連合との政策合意で確認しており、この1点での市民と野党の共闘を、国会内外で大きく発展させるために力をつくそうではありませんか。 草の根のたたかいと共闘が、たたかいを勝利に導く要であります」

 大和市内では、総選挙で中断していた「大和市民アクッション」立ち上げの相談が再開され、12月10日(日)結成されました。 「大和市民アクッション」はこの間の運動や総選挙の結果が反映し、はじめて、市議会3会派(虹の会、明るいみらい大和、共産党)からの連帯と共同の取り組みを進めるあいさつがありました。 また、神奈川ネットワーク運動の議員も会場に顔を見せていました。 立正佼成会、成長の家からの参加もはじめてでした。

 3000万署名運動を推進するために、はじめて市内を4つに区分して、連絡員を配置して、市内全体の運動を統一しながら、具体的な推進体制を確認しました。

 12月24日(日)には、市内2か所で共産党の署名、宣伝行動を行いました。1時間ほどの行動でしたが、党員、後援会員17名が参加し、44筆の署名の協力がありました。

 安倍政権の9条改憲をストップさせるには、3中総で強調された、「問題の本質」を明らかにすることと一体に、「憲法の力」=現状を打開し、未来を展望する力を草の根から広げていくことも重要だと考えています。

 浜 矩子さんは、志位さんとの「しんぶん赤旗=新春対談」の中で、次のように語っていることは、力強い限りです。

 「だれも1人では生きていけない時代です。 『お互い様』 『おかげさま』の関係で、支え合い、助け合う。 そんなフレームをみんなでつくっいく時代なのです。 それが日本国憲法にはちゃんと書いてある。 最先端なんです」

 「それを『古い』 『時代遅れだ』といって変えようとするのは信じられない。そういう言い方こそが、今の時代が見えていないのだと思います」