宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

”状況は変わるんだ”-浜 矩子 同志社大学大学院教授(4)

2017年12月28日 | 統一戦線論

「しんぶん赤旗」日曜版、新春合併号(2017年12月31日・2018年1月7日)には、浜 矩子 同志社大学大学院教授と志位和夫委員長の対談が5ページわたって掲載されています。 読者以外の方にも是非お読みいただきたいと思います。

 2人の対談の中で、主に浜さんの発言を私の主観で紹介したいと思います。 浜さんは、大和にも「9条の会」の講演で2回ほど来られ、話を聞いたことがあり、「しんぶん赤旗」やテレビのコメンテーターとしての発言などにも注目してきました。

 [市民と野党の共闘について]

 総選挙では安倍政権を追い込みましたね。 多くのメディアは『自公勢力の圧勝』と報じましたが、不正確です。『市民と立憲野党の共闘』から、立憲民主党が生まれたことも貴重です。彼らが野党第1党になり空気が変わりました。 共産党の尽力で共闘体制ができたおかけです」

 自分のところはさておき、市民連合が『闇の軍団』=安倍自公政権と対峙することに全精力をあげてくれたことはとてもよかったです」

志位 そう評価していただきますと心強い限りで、感謝いたします」

 あの安保法制のときに起きた動きが今、ぐっと広がっていますよね。 『21世紀型市民革命』が起きているとつくづく思います。 市民という言葉が持っている響きを体現した運動が全国津々浦々で、9条の会だとか実にたくさんあり、艱難辛苦の中、生き生きと活動されています」

 この間の展開は”状況は変わるんだ”ということをはっきりしめしていますよね。 良識ある人ほど『この閉塞的な現状は変わらないのでは』と思いがちですが、状況は変えられる。不可能は可能になる。 奇跡は起こる。その一端を目の当たりにしているといっても過言ではないと思うんです」

志位 共闘では、お互いに違いがあって当たり前です。 しかし、たたかう中で、違いを違いと認め合い、一致点で強力する。相手をリスペクト(尊重)する精神ーおおらかな精神でやっていけば、前途は開けてくると思っています」

 『おおらか』というのは、すごく良い言葉ですね。 トランプさんも安倍さんも、おおらかじゃない(笑)。 おおらかにお互いを認め合えるということは、ゆとりがあるということ。 おとなだということでもあります。 よい意味で、強き者たちです。 一方、闇の軍団は基本的に臆病者の集団。怖くてしょうがないから、抑えにかかる。 ある意味ではかわいそうな人たちです。 奇跡を担われているみなさんは、あらゆる場面でたくさんの奇跡を起こしていただきたいと思っています」

 


”党が鍛えられつつある”ーすべての都道府県で共闘を経験(3)

2017年12月27日 | 統一戦線論

 日本共産党は、今月2日~3日、総選挙の結果を総括し、教訓と課題を明らかにし、次の国政選挙、統一地方選及び当面する国民の要求実現へ向けた方針を決定するための第3回中央委員会総会を開催しました。

 総会は、志位委員長の報告、中央委員の発言・討論そして討論のまとめとしての「結語」を全員一致で採択されました。 志位委員長の「結語」も「しんぶん赤旗」に掲載されていますので、読者の方はお読みいただいていると思います。

 「結語」で、私が学んだことは、いくつかありましすが、統一戦線に関わって、新たな認識を得たことは、特に、次のことです。

「2016年参院選では、野党共闘は1人区に限定されましたが、総選挙では、参院選では複数定数区だった都道府県も含めて共闘が取り組まれました。参院選と総選挙の2つの国政選挙で、全国すべての都道府県で共闘を経験したことになります」

「これはわが党にとって重要な意義をもつ経験であります。討論では『共闘の取り組みを通じて党全体が鍛えられた』との発言がありました。 共闘ということになりますと、他の政党と交渉する力が必要です。 市民団体のみなさんと協力する力も必要です」

「そういう力を全党が2つのたたかいを通じてつけ、鍛えられつつある。 このことは、民主連合政府をになう党への発展を展望しても、重要な前進の一歩だと思います」

さらに、「結語」は、「この間の2回の国政選挙で野党共闘に取り組むなかで、わが党も支援して勝利をかちとった他党・他会派の国会議員は、衆院では小選挙区で勝利した32人と比例代表で『復活当選』した23人の合計55人、参院では1人区の11人です。くわえて13年参院選で勝利した糸数慶子さん。合計67人になります」

「野党統一候補で勝利した衆院議員から『これからは私を使って下さい』と言われたということも述べられました。 中央としても努力していきますが、それぞれの地域で、協力・共闘の関係の発展にぜひ努力していただきたいと思います。共通の課題での共同のたたかいを大いにすすめる。 国政選挙でさらなる共闘の発展のための協力をすすめる。 日常的に連携・協力した取り組みをすすめようではありませんか」

 神奈川県下、湘南地区でも、総選挙は、様々な取り組みが行われ、党としは、どの経験もはじめてのものだったと思います。

 湘南地区の担当小選挙区は、12区(藤沢市・寒川町)、13区(大和市、綾瀬市、座間市、海老名市)、15区(茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、二宮町)です。選挙戦は、12区では立憲民主党の阿部さん=当選、13区は日本共産党の岡崎さん、15区では社民党の佐々木さんが市民と野党の統一候補としてたたかいました。 三選挙区ともそれぞれの特徴のあるたたかいになったと思います。

  この経験と教訓を、今後の国政選挙にどう活かすか。 相談し、討論しながら発展させていきたいと思います。また、統一地方選へ向けても、首長選挙をはじめどんな、協力・共闘が可能なのか、探究していきたいと思います。

 注:日本共産党の中央委員会総会について

 日本共産党の規約は、第21条で、「党大会からつぎの党大会までの指導機関は中央委員会である」として諸任務を規定しています。第22条では、「中央委員会総会は、1年に2回以上ひらく。中央委員の3分の1以上の要求があったときは、中央委員会総会をひらかなければならない」

 第23条では、「中央委員会は、中央委員会幹部会委員と幹部会委員長、幹部会副委員長、書記局長を選出する」などを規定しています。 現在、幹部会委員長には志位和夫さん、書記局長には小池晃さんが選出されています。

 中央委員会の回数は、党大会から党大会までに開かれた総会の回数です。今回は今年1月に開かれた第27回党大会期の3回目の総会ということになります。

 今大会期の中央委員は、164人、准中央委員は50人です。准中央委員は、「評議権をもって出席しています」

 

 

 


4年前は、”連合の相手”がまだ見えなかった。いま、”共闘の時代”へ(2)

2017年12月25日 | 統一戦線論

 統一戦線につて、2014年1月に開催された日本共産党第26回大会の決議は、次のように述べていました。

「日本共産党は、単独政権でなく、民主連合政権という連合政権をめざしている。 その場合の連合の相手はどこから出てくるか。 革新懇型の共同ーー日本共産党と無党派の人々との共同が、いよいよ本流になってくるだろう。 同時に、いま『一点共闘』をともにたたかっている人々のなかからも連合の相手が生まれてくるだろう」

「政党戦線においても、日本共産党との連合の相手が必ず出てくると、私たちは確信するものである。 そのさい。私たちの連合の相手が、従来の保守の流れも含む修正資本主義の潮流であることも、大いにありうるkとである」

「日本共産党は、社会主義・共産主義の日本を展望する党だが、当面する変革の課題は、資本主義の枠内で『2つの異常』を正し、『国民が主人公』の日本への変革をはかることにあると考えている。 将来的な展望の違いがあっても、『2つの異常』を正すという当面する課題での一致がえられるならば、統一戦線をともにつくりあげることは可能であり、共同のために努力する」

 志位氏は、同大会への「報告」でつぎのように強調しました。

「この間のさまざまな課題での保守の人々との共同の発展は、そのことを強く予感させるものであります。 同時に、ここで強調したいのは、このような政党戦線における前向きの変動は待っていて訪れるものではないということです。 それを起こす決定的な条件となるのは、日本共産党が国民と結びつき、強大な組織力をもって発展し、国政において衆議院と参議院で数十という議席を確保することにあります

 そして、14年の衆院選で21議席へ、16年の参院選で14議席へと前進しました。

今年、2017年1月の開かれた日本共産党第27回大会決議は、次の文章で始まっています。

「安倍自公政権とその補完勢力に、野党と市民の共闘が対決する、日本の新しい時代が始まった」(第1章第1節)、また、「日本の政治は、歴史の本流と逆流が真正面からぶつかりあう、戦後かつてない激動的な新しい時代に入った」(同章)

 この「新しい時代」は、誰がどのようにしてつくり出したのでしょうか。 同決議は、最終章(第6章第31節)で、「党創立95周年ー歴史が決着つけた3つのたたかい」の「第3」として、次のように述べています。

「第3は、『日本共産党を除く』という『オール与党』体制とのたたかいである。 その一大契機となったのは、1980年の『社公合意』だった。 支配勢力が総力をあげて、日本共産党を政界から排除し、その存在をないものかのように扱う、反共作戦が大掛かりに開始された」

「同時に、この反共作戦は、最悪の『反国民作戦』でもあった。 新自由主義ーー『構造改革』路線が押し付けられ、社会保障も雇用も破壊され、格差と貧困が広がった。日本国憲法を無視し、日米安保条約の枠組みさえ無視し、自衛隊の海外派兵体制がエスカレートし、沖縄では基地問題の矛盾が噴き出した」

「さまざまな分野で、切実な一致点での『一点共闘』が広がり、悪政を国民的に包囲する流れが広がった」

「こうした国民のたたかいが大合流して、2015年~16年に開始された野党と市民の共闘を生み出した。 『日本共産党を除く』という『壁』は過去のもとなった。 この『壁』を取り払ったのは、党と国民、市民の共同したたたかいの力だった」