宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「スターリン秘史」第1巻(統一戦線・大テロル)-”スターリン個人専制の政治体制が目的”

2015年01月17日 | 綱領関連

 昨年11月に開催された「第41回赤旗まつり」で、「スターリン秘史」第1巻を購入しました。 13日付「しんぶん赤旗」に、不破さんと神戸女学院大学石川康弘教授、党社研山口富男副所長の鼎談が掲載されました。

 鼎談の最後の部分を紹介します。(一部除く)

 「山口 不破さんは、スターリンは何を目的に『大テロル』をおこなったのかという問いに対し、『大テロル』以前と以後で何が変わったかを見れば、答えが出てくると述べています。 そうすると、スターリンが専制的な独裁体制を確立したことがズバッと出てくる。 単なる反対派の排除ではなく、スターリンの決定に無条件に服従する政治体制をつくることに目的があった、と」

 「石川 スターリンは、国内では政敵をすべて排除し、コミンテルンを上意下達の機関に変質させながら、それでも自分の行為を社会主義・共産主義の言葉で飾りつづけます。 スターリンはなぜ、世界の共産主義運動の指導者たりえたのでしょうか。 スターリンを疑うことのできない空気は、どのようにつくられたのでしょう」

 「不破 個人の専制支配を可能にするには、個人崇拝、スターリン絶対信仰がないとダメです。 それで、スターリンは『世代の断絶』を強行したのです。 レーニン時代は、ソ連共産党内でもコミンテルンでも、自由な討論が行われました。 だから、レーニンとその時代を知っている人がいると困るのです。 政策転換が求められるとき、批判勢力になる可能性があるからです。 『大テロルが終結した翌年39年のソ連共産党大会の代議員名簿を調べると、代議員1570人のうち、10月革命以前に入党した人は34人しかいません。 たった2%です。 革命前の入党者は、ほとんど絶滅してしまったのです」

 「『公開裁判もすごい役割を果たしました。 外国の共産党が真相をつかめないなか、かつての指導者が、死刑になると分かっていながら裁判で誤りを認めたわけで、裁判の公正さを装うものになりました」

 「反ファシズム人民戦線運動も、ある意味で、『大テロル』を覆い隠す役割を果たしました。 独ソ不可侵条約が結ばれる直前、人民戦線を支持する米国の知識人の間でソ連の人気がものすごく上がりました。 『大テロル』と『公開裁判』を目の前にしながら400人がソ連支持の声明を出した。 スターリンは、反ファッショ人民戦線運動の威光も利用して指導性を保ったのです」

 「もう一つは、38年に『ソ連共産党小史』を出したことです。 コミンテルンの決定もなしに、イタリア、フランスなど主要共産党指導部の連名で、革命の武器として勉強せよという声明を出しました。 指導性を確保するため、あらゆる手段を使っていたのです」

 「山口 今年は、前後70周年ということであらためて歴史が振り変えられるでしょう。 世界の平和・民主主義の秩序がどうつくられたのか知る上でも今度の研究から学ぶものは大きいと思います」

 「不破 予告編ですが、これまで私たちは、日本共産党の『50年問題』の経緯を解明してきましたが、スターリンが、資本主義国の中で日本にだけ武装闘争を要求した理由が謎でした。 今度の研究では、その答えを探求することも一つの課題となりました」

  

 

 

 


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