宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

中国が旧ソ連のような致命的な誤りを絶対に再現させないことを願う (2)

2019年01月08日 | 科学的社会主義の目で中国を考える

 中国に関する報道は、あらゆる分野に渡っています。 それだけ今や中国の影響が大きいということでしょう。 昨年11月10日付「読売」紙は、2㌻渡って、「覇権 米中攻防 中国が研究開発費で米国に迫る」として、17年時点の研究開発費を米国51.1兆円、中国45.2兆円と報じていました。

 1月4日付各紙は、「中国探査機、月裏側に着陸」「世界初 宇宙開発競争激化へ」(「朝日」)等と中国が提供した写真とともに大きく報道しました。 また、「読売」紙7日付は「中国版『最強の非核爆弾」の実験に成功したことを写真月で掲載しました。

 「しんぶん赤旗」は12月27日付で、「中国で人権派弁護士初公判」「警察は裁判所周辺封鎖」の記事を掲載しました。 また、同紙は、12月26日付「けいざい四季報」で「米中貿易摩擦が長期化の兆し。 中国経済は減速。 世界経済に波及のおそれ」と解説記事を掲載しました。 中国主導の「一帯一路」に関する報道も頻繁に行われています。

 日本共産党は2014年1月第26回大会を開催し、中国の現状と課題を分析しました。 今日の中国の動向を考えるうえで大変役立つ視点を示したものだと考えています。 以下、私なりに重要だと考える諸点を紹介させていただきたいと思います。

 第1の角度、①まず経済の規模について、

 「中国は経済規模では、日本を抜いて、世界第2位の経済大国になり、世界経済のなかでの比重を年を追うごとに高めている。 同時に、国民一人あたりの国内総生産で測ると、なを発達した資本主義国の8分の1という水準にとどまっていることも事実である」「中国の場合は、社会主義という以前に、社会主義の経済的土台である発達した経済そのものを建設することに迫られているのが現状である」

 ②中国の将来展望について

 「この国が今後かなり長期にわたって、貧困とのたたかい、所得格差を縮小するたたかい、発展のなかで環境を保全していくたたかい、政治体制と民主主義の問題など、さまざまな問題と格闘を続けていかなければならないーーそういう国として見ていく必要がある」

 ③社会主義をめざす過程の問題について

 「そこには模索もあれば、失敗や施行錯誤もありうるだろう。 覇権主義や大国主義が再現される危険もありうるだろう。 そうした大きな誤りを犯すなら、社会主義への道から決定的に踏み外す危険すらあるだろう。 私たちは、”社会主義をめざす国ぐに”が、旧ソ連のような致命的な誤りを、絶対に再現させないことを願っている」

 日本共産党は、現在の世界の国々のなかで、”社会主義をめざしている国”として、中国、ベトナム、キューバを評価しています。 しかし、いずれの国々も”社会主義にすでに到達した国、社会主義を実現した国”とは考えていません。 (つづく)