老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

復興と復旧

2011-04-24 21:19:25 | Weblog
 福島原発の事故の危険も実質峠を越えて復旧や復興の話に重心が売ってきた。
地元に長い間住んでいた人には元の環境に戻りたい気持ちは充分わかりますが、それで良いのでしょうか?
 スイスに旅行したことのあるかたはお気づきの人もあろうかと思いますが、スイスの村落はほとんど丘の中腹より上に
あります。昔なら毎日の通勤に、今でも老人は山坂を越えて行くのは不便で無いでしょうか。
 実は昔スイスデペストの疫病が流行ったときに、ある標高より高いところには発病が無かったのです。
爾来この標高以上に皆が住むことにより疫病から救われたのです。
 日本人は農耕民族と言われ移住は好きでない部族ですが、先人の知恵に学ぶべきでしょう。高台に居を移して津波の心配をしない方が
本人は勿論皆が助かるのです。
 一方今日は東京で原発反対の大きなデモがありました。我々は津波の被害を初めて知りました。この教訓を活かせば原発は怖くありません。
地震のみなら充分耐えることは中越沖地震や今回の地震で立証済みです。
 浜岡原発は活断層の上にあるから、15mの防潮堤を作り運転を継続するように決めたようです。
福島が5mの防潮堤に3倍の津波が来たからと言って浜岡に15mの津波が来るとは限りません。福島のようなリアス海岸の立地ではなく、広い東海太平洋に面した丘の上に設置されています。
 津波の高さは海底の深さや周囲からの津波が合流するとの場合には15mを超えるかもしれませんが、福島が15mならこちらも15mとの設計根拠を示して欲しいものです。
 想定外の事はこれからも何が起きるか人知では計り知れないものがありますが、津波については今回で卒業したいものです。
 自然エネルギーの活用を叫ばれていますが、具体的にコストを考えて行って欲しいと思います。
 高いコストなら産業立地は海外に逃げて行くことは経済の原則で愛国心を越えたものです。
 大型コンピューターなども駆使しても条件は塗ん原がインプットするもんであることを忘れないでほしい。JUNTASRO

日本のロボットと仕分政府

2011-04-23 22:51:59 | Weblog
日本のロボットは世界で一番進歩し普及されていると思っていた。世界自由の量産工場にに行くと先ず日本のロボットが目につくからだ。
日本のロボットの開発の目的は省力で一台400万以下で一人の作業者が省ければ、労働組合の賃上げもないし3K職場でも文句も言わず
24時間不眠不休で働かせるのが主たる目的であった。勿論危険な作業を人間に替わってしてもらうのも大きな目的の内の一つであったが。
 今回の福島原発の津波被災に際して活躍したのは、残念ながら米国製である。
米国では放射線被爆下でも作業できるロボットを用意していたのである。
 現在の民主党は蓮舫議員などが先頭にたって、すぐ役に立つもの以外の研究を仕分の対象にして予算を削るからこうなるのである。
日本は借金大国と言われても借金が出来るのは、それなりの自己資産があるからで、世界の大国には変わらない。
 こういう滅多に起きない世界的レベルの事故の救済に役立つような装備を備えてこそ世界の一流国である。
このような研究は国家的レベルで、50年先くらいまでの研究は民間大会社で、中小企業は10年先のニーズを見極めて分担して研究すれば無用な安物競争も起きないし、世界からも尊敬されるのである。
 民主党政権のように近視眼的事項も決められず、その日暮しもままならない政府に日本をまかしたおいて良いのだろうか。JUNTARO

菅総理の行動の是非

2011-04-19 20:01:53 | Weblog
3月11日の津波による福島原発事故の直後に菅総理はヘリコプターで現地視察に赴いた。このため格納容器の安全弁ベントを開くことが8時間も遅れ水素爆発を誘発したことは良く知られている。
 戦時下の場合トップたる者の行動と判断が事後の展開に大きく影響するので初動作がいかに重要かは第一次世界大戦の「ドイツ参謀」を読むかインターネットで勉強してほしい。
 会社でもラインとスタッフのありかたでも良く論議される問題てんであり、明治戦争で野木将軍が自分の子供も含めて大勢の戦死者をだしたことも関係している。
 全軍の最高責任者である長たるものが、現地を視察しなければ判断できないと言うこと自体長たる器や器量が無いことを如実に示しているのである。
 軍隊で云えば血を見ると決断が鈍り作戦が後手になり多くの血を流すことになるのである。
 今回の場合は菅総理が周囲に信頼できるスタッフを配置していなかったのか、係長級の技術者の器量なのかは別にしても、視察で緊急作業の邪魔をしたうえに帰京後も審議会をいくつも作り、しかも多くの審議会はダブッた人間で構成され会して決せず、自分の意志も明確でないため地震後一か月もたっても何一つ法律も出来ないのである。
 会議を作り良きに計らえ式は最悪の責任者である。全力を尽くすとの福祉的意気込みは何の役にもたたないのである。
おおくの人はこの混乱期に総選挙を望まないのは理解できるが、このまま復興にもモタモタしていたずらに時間が掛る方がなほ悪いのである。
 実際このような大規模の国難を処理した経験も無い市民運動出身だから致し方ないのであるが、己の器量も解らない小市民的技術出身では所詮無理なのである。
 官庁を束ねて自分の意図を明確に内外に示すのみならず、実行力のある人に早く変わってほしい。juntaro

今夏の節電はなぜ大事か

2011-04-16 16:07:47 | Weblog
最近の発表によると東電であらゆる手段を講じてこの夏までに5200万kwまでの供給能力を確保でき、不足分は計算上300万kwになったと報じられている。
それでも足りないのに海江田経済産業大臣は節電目標幅を緩めるかのような発言をしている。とんでもない大臣である。
 供給と需要のバランスが瞬時でも崩れると東京大停電になり、復旧に長時間を要しさらに損失をますことになる。
 具体的に言うとバランスが崩れても放置すると周波数低下が起き、45サイクル前後で新鋭火力発電機の回転部が共振して吹き飛ぶことになるからである。
 かってのニューヨーク大停電も共振が原因であり、その晩にはすることが無く大勢の子供が10か月後にうまれたそうであるが、少子化日本にもなどと呑気なことを言っているご時世ではない。
 家庭で出来る節電は難しい事ばかしではない。
①選択は夜8時以降早朝にまで行い、乾燥機を使わず真夏の事であり、これこそ日干しが最大の節電である。
②料理の電子レンジも午前69時から夜9時までなるべく使わないでその他の時間にすること。
③炊飯器も同じである。
④テレビなども見ないときはコンセントから抜いて置かないと瞬間に見れるように待機システムがついているが、この電力も無視できない。
⑤その他多くの新聞テレビで報じられているように冷蔵庫の開け閉めの回数を減らすこと、街灯の自動点灯の時間も日没から夜明けまでに再調整すること、LED電球に代えたり、天井等の亜電球の間引きや手元灯などにするのも塵も積もれば山となる方式である。戦時中一室に家族が集まり灯火管制して過ごした夜を思えば何でもないのである。

 今日本は海外からこの惨事に暴動も起きず秩序正しく国民が一致団結して協力していることで賞賛を浴びているのである。是非賞エネルギーでこの夏を乗り切りたいものである。juntaro

原発と原子爆弾の違い

2011-04-13 20:03:32 | Weblog
今回の福島原発の津波事故で、ブラジルの新聞には写真入りで原発が爆発したと報じられている。
日本でも原発と原子力爆弾の違いを良く知らない方が多いようだ。
肝胆に言えば原子力爆弾は97%に濃縮されたウランが一気に爆発するので、臨界を制御する制御棒
がついていない。
 チェルノブイリ原発は制御棒はついていないのにどこまで出力変動が出来るかを無謀にも試験したから、
3000Mにも達する爆発が起きたのであり、論外の発電所である。
 福島原発、柏崎原発などは3%に濃縮された燃料棒に臨界を制御する制御棒が設置されてをり、地震などの
非常時には必ず制御棒が機能して、臨界をストップするように設計されてをり、今回も無事に停止したので、ここまでは
前回の柏崎の時と同様IAEAから高く評価されてよい結果を出しているのである。
 問題は津波の大きさであるが、許認可官庁の当時の通産省が5.8Mの防潮堤で良いと指示しているのであり、電力会社には津波の
大きさについて想定するまでの能力は求められていない。
 冷却装置が津波により流されたのが今回の原因であるが、グランド デザインをした東電のレイアウトを承認したのも通産省の保安院である。
勿論グランドデザインは東電によりなされたのであるが、今回の教訓は冷却装置が全部海側に置かれていたことである。
 福島原発が稼働し始めてから30年以上多くの専門家が安全点検や視察に訪れているが、昨年まで誰も気が付か図、強い指摘も無かったのが敗因である。
 このような教訓を活かして次世代原発をさらに安全なものとして、人類全員が生活をエンジョイするようにするのが使命ではないか。
これに懲りて即廃止を唱える学者や政治家、評論家はパホーマンスだけの人種である。JUNTARO