老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

古い扇風機の火災事故の責任の所在

2007-08-24 19:48:39 | Weblog
 三洋電機は先にリチュームイオン電池で回収の大損害を出し、今回は30年以上古い扇風機の焼損事故が報道されて、ある意味ではお気の毒であるので、たまには弁護してみたい。
 扇風機のモーターが30年以上経てば絶縁劣化して焼損もありうるが、これは三洋製に限った話ではない。どんな電気製品でも起こりうることであり、日本人のように勿体ないを売り言葉にする国では、扇風機で言えば廻る限り風がきて涼しいので使うのが当然である。
 こういう使用例に対して電力会社は昔はヒューズ、次にブレーカー更に現在は漏電ブレーカーを大元に設置しているのである。
 モーターが絶縁不良を起せば短絡から焼損する前に、殆ど接地事故を起すので、その際に漏電ブレーカーが動作して、未然に焼損や火災事故を防ぐように保護されているはずである。
 経済産業省が扇風機のメーカーのみを責めないで、電力会社との絶縁協調がどうなっているかを調べるべきなのに、メーカーのみの責任を追及するのは、縦割り官庁の弊害で、所管部門が家電製品と配電システムとは別であることにマスコミも突っ込んで欲しい。juntaro

電力の供給不足

2007-08-22 19:49:08 | Weblog
 最近の猛暑で遂に17年振りの電力供給制限で凌がざるを得なかった。かっては
 水と電力はコックやスイッチを捻れば何時でも利用可能なため空気の存在のように思われていた。
 最近は空気もCO2の売り買いが行われるほど只ではないが。
 今回の緊急電力制限の元は見かけ上は柏崎狩羽原発の地震による停止が大きなげんいんであるが、かって日本は電力消費量を押さえて産業のソフトへの移行を図り。GNPの伸びとの弾性値も1にほぼ近付いてきたのに、依然として中国の需要増などのえいきょうもあり、やはり重工業偏重から脱し切れない二流工業国の域を出ていない事を露呈した。
 一方東電の塩原水力発電所の水利権剥奪を経産省が課したのも罪深い。このような懲罰は東電のみが困る方法ですべきで、住民や地元産業が困るような方法で課すべきではない。
 原発も安全と安心を区別しないで、やたらと不安感を煽ってきたので、他の地点の原発の設置が遅れたために、今回の地震の影響をモロに受けてしまった。
 一般には供給余力15%位を常に保有して定期点検や不慮の天災に備えるべきである。
 以前にも書いたが、事故と故障の違いや、安全と安心の差を良く理解して報道されていればこのような事態にならずに済んでいた筈である。
 中越沖地震の復旧を見ても電気、水道は復旧しても未だガスの未復旧な地域もあるのである。電柱の地中化なども充分災害復旧やライフラインであることを自覚して対処されたい。juntaro

松下のリチューム電池の事故と回収

2007-08-15 19:18:16 | Weblog
 松下のリチューム電池もフィンランドのノキア製携帯の発熱事故を切っ掛けに4600万個の回収が報道された。
 これで当初開発したソニー、サンヨーに続き日本中のリチューム電池メーカーは回収に入り、多大な損害をもたらすと共に不名誉な結果になった。
 リチュームイオン電池は原理的に可燃性の有機液体を電解質に使うシステムであり、筆者などは最初からこのシステムに反対を唱え本社からは迫害をうけた。
 然しはつめいした人は悠然と老後を謳歌しているし、生産を手がけた多くの会社の幹部もお咎めなしである。
 現在は半導体などの一寸ヒットした特許がであると、自分の権利と莫大な褒章金を求めているのに。
 会社の事業は矢張り担当する者の意見をよく聞き、事安全に関しては細かい事の判らない本社などのコントロールガバナンスは及ばさない方が良い教訓例である。
 安全は確立で論ぜられるべきものでもないし、原発地震の調査団のIAEAも調査して意外に被害が少なかった事を賞賛しているのである。日本のマスコミが過剰に反応した責任があるのに、この件について、一言の謝罪も記載されない。
政治に関しても同様である。今度は小沢党首に風当たりが強くなる番を期待する。
juntaro

16歳の終戦

2007-08-15 19:02:36 | Weblog
 今日は終戦62年の記念日である。私はこの日当時の中学4年生、16歳の時であった。今日とそっくりの炎天下勤労動員先の工場で終戦の詔勅を聞いた。
 その後クラスの中では敗戦を悔しがる者は再起をけせと血書をさせられた。
 この時始めて自分の指先に剃刀を当てる痛さと怖さを実感として今でも覚えている。
 自宅に戻った夜灯火管制の黒幕が外されなんと世の中が明るく感じたかもつい昨日のように覚えている。
 幸い我が家は類焼を免れたが、この日に水戸への艦砲射撃や小田原への空爆について米国は何と言い訳するであろうか?ポッダム宣言受諾は既に連合軍にしらされていたのであり、原爆投下や東京大空襲のような戦争終結を早めるためでない事はあきらかである。
 この日は皇居前で自決する人、敵艦に突っ込む空軍の一部、日本人男性の睾丸は切り取られて日本国民は根絶やしにされるなどの流言飛語も実しやかに伝えられた。9月からの授業再開は勉強に餓えていた生徒には吸収は喜びであったが、軍関係の学校で勤労動員もせず、勝つために勉強していた仲間も順次復学してきた。
 その半年後位から深刻な食糧難とインフレに見舞われ戦中よりももっと厳しい生活を強いられ闇米を買うのを良しとしない教授や一部の検察官などは餓死をしたのである。juntaro

平均寿命78歳を迎えてー日本は良くなったか

2007-08-14 18:02:55 | Weblog
 男性日本人の平均寿命の78歳に達した。中国の交通警官は排気ガスを吸うので平均寿命が43歳と言われていえる。日本もかっては50歳であった。
小学2年で日中戦争、6年で太平洋戦争、中学の大部分を勤労動員で過し、4年生の夏に終戦、戦後の高校時代は餓えに苦しみ、体重は中3のときの50kgが41kg
であった。大学卒業の頃に漸くラーメンが出始めたが、勿論スーパー、コンビニや高速道路などは全く存在せず、米国に出張してよくこのような国と戦争したものだと思った。入社後は戦後の復興と外貨獲得のための輸出業務をこなした。
 今はなんでもありで便利な世には違いないが、家族や近隣との繋がりは失せ東京砂漠に住んでいるようで、果たして幸になったかどうかは疑問である。
 戦争中の勤労動員の土方作業のお蔭で筋骨は逞しく、そこらのスポーツクラブとは一味違う体質で今日まで生き延びているが幸かどうか疑問である。
CO2が3%を越せば人類は地球上に住めなくなりゴキブリの世界となるとすら言われているさまだ。
 くだらない政争や国家間の利権争いをするのみでは地球の将来はない。juntaro