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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ウィンドサーフィン

2013-08-30 09:59:21 | 日記
私は湘南に住んでいる。
湘南と言えば海が有名であるが、私はマリンスポーツとは無縁だった。

ある日、同じマンションに住む友人からウィンドサーフィン教室のチケットを入手したから一緒に行かないかと誘いを受けた。
あまり乗り気では無かったが、こういうキッカケを逃すと生涯やることが無いと思い参加することにした。


■不安


ウィンドサーフィン教室当日、期待は10、不安は90ぐらいの気持ちだった。泳ぐという行為を10年以上していないこともあるが、最大の不安要素は「足がつること」だ。

ここ最近、寝ているときによく足がつる。
もし、足が届かない海の中で足がつったら、間違いなく逝く。その思いが不安を駆り立てる。

そんな中ウィンドサーフィン教室を開いているサーフショップに到着した。
サーフショップに入ると、今回ウィンドサーフィンを教える先生が立っていた。。
先生は還暦に近い男性で小柄な体でやや細身だが、筋肉がしっかりと付いていて特にふくらはぎの筋肉が異常なまでに発達していた。

「まず、海に行く前に10分ほど机上で説明をします。」という一言から授業が始まった。
最初はウィンドサーフィンの走る理論についての話しであった。
私は人指し指をこめかみに当てて

『実に興味深い』

と心でつぶやく。
その後、ボード上での立ち位置、ボードのコントロール方法などを教えて頂いた。
説明の最後に「今年はこの海で2人の死者が出ている。」という話を聞かされた。

『じぇじぇじぇ』

思わず言いかけたが、飲み込んだ。

調子に乗らせないために言ったことだと思われるが、今までの説明は全て吹っ飛び不安だけ残った。

説明が終わるとサーフショップから浜辺へ移動した。
浜辺にはボードとセイル(帆)とブーム(帆に付ける取って部分)が用意されていた。
これらを組み立てる。すると以下のようにセイルボード(以降、略してボード)ができる。




■いざ海へ


組み立てたボードを引きずりながら海へ入った。この日は35度の猛暑とあって海の中は気持ち良い。

「乗ってみろ!」という先生の掛け声を受け、ボードの上に乗ってみた。
初心者用のボードと言う事もあり安定感がある。

次に海に倒れた状態のセイルを持ちあげる必要があるが、想像以上に重い。体重をめいっぱい後ろにかけ、セイルが海面に対して垂直になる所まで持ち上げた。
すると早速セイルが風を受けボードが動き出した。
「おれはゴムゴムの実を食べた能力者。海に落ちる事は許されない。」
そう自分に言い聞かせ、必死でブームにしがみ付きバランスを取る。

行きたい方向とは違う方へボードは進み出した。
しばらくすると、先生が近付いてきて方向を変えるよう指示された。

ブームを動かしセイルの向きを変えようとした、その瞬間。

バッシャーン!!と音を立てに海に落ちた。
そして、落ちて気付いたが、海底に足が届かない。

決して泳げない訳ではないが、恐怖感に襲われ無我夢中でボードにしがみついた。その絵が余程面白かったのだろう、先生は笑っていた。

ガッテム!

乗っては落ちを繰り返しているうちに少しずつ感覚が掴めてきて、午前の部が終了する頃にはボードをコントロールできるぐらいまで乗れるようになった。


■ウィンドサーフィンの魅力


午後の部が始まった。先生は「午後は実践だ」と言っていたが、午前も9割は実践だった気がする。

「あの200メートル程先に見える船を目指そう。大丈夫、お前達ならもう行けるさ。」根拠の無い先生の発言だったが、行くしかなかった。

相変わらず、乗って落ちての繰り返しであったが、海岸から50メートルぐらい離れたところで心地よい風を感じた。

セイルもこの風を受けボードが広大な海を滑走する。
穏やかな海面では魚達が飛び跳ねている。
「夢を乗せて走る車道~♪」
どこからともなくサザンの「希望の轍」が聞こえる(気がした)。

「"爽快"とは正にこの事だ。」と思わずつぶやく。
ウィンドサーフィンにハマる人の気持ちが良く分かった瞬間であった。


■最悪の事態


船まであと50メートル程だったが、突然、先生が戻ってこいと指示を受けた。風向き的に船まで行くのは難しいとのことである。

Uターンして戻ろうとしたが、足を滑べらせ豪快に海に落ちた。
落ちる際にボードを蹴ってしまったこともあり、ボードまでの距離が少しあった。

「これはマズイ!」とボードに向かって泳ぎ始めた瞬間、最も恐れていた事が起きた。

右ふくらはぎがつったのである。

本気で「死」を意識したが、ボードが数メートル先に見えた事もあってパニックにはならなかった。
ここ10年間で引き出した事の無い力を使い、両手と左足を使って犬かきをした。

オリンピックに「右足を使用しない犬かき」という競泳種目があったら、おそらく入賞はしていただろう。

なんとかボードにしがみつくことができ、安堵の笑みを浮かべた。それから足の痛み和らぐまでしばらくプカプカと浮いていた。


■海からの刺客


右ふくらはぎの痛みが完全に引いたことを確認し、ボードの上に立った。すると、今度は逆足の膝が痛い。よく見ると左ひざが真っ赤に腫れあがっている。

何だこれ?と疑問に思っていると、大きいクラゲが目の中に入ってきた。

くそう。アイツか。

クラゲは憎たらしいくらい優雅に泳いでいて、まるで私を見て嘲笑っているかのようだ。

『やられたやり返す。倍返しだ。』

その意気込みはあったが、水中に戻るのは危険なので大人しく浜辺へ向かった。

浜辺に戻り、先生にクラゲに刺されたことを告げると
「女の子だったら薬を塗ってやるが、男じゃな。」という回答であった。
なるほど納得だ。

こうして、無事にウィンドサーフィン教室は終了した。


■あとがき


ウィンドサーフィンは人工的な力は利用せず、自然の力で広大な海を縦横無尽に滑走できる。自然との一体感と爽快感は格別なものである。
また、危険も伴うスポーツだが、だからこそ、うまく滑走できたときの達成感は一入であると私は思った。

ぜひ皆さまもトライしてみてはいかがでしょうか。
きっと今まで味わったことのない体験ができますよ。

最後に色白の方がウィンドサーフィンやるとこうなります。
日焼け予防も忘れずに!(土)




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株式会社ジェイエスピー
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