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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

iOSアプリ開発・公開までのトラップ1

2022-09-14 11:03:50 | 日記
データベースを利用したWEBアプリケーション開発は何度も経験してきた者です。
昨年よりiOSアプリ開発に初めて挑戦し、紆余曲折を経て、ある形でAppStoreに公開できました。

しかし、この紆余曲折が本当に紆余曲折でして、結論からすると調査や準備が不足していたわけですが、ネットでの調査だけで初心者が準備できる世界ではないと感じました。
計画を立てて開発を進めましたが、全く計画どおりにいかず.....
iOSアプリ開発に日頃から取り組んでおられるチームの皆さんからすると、「はいはい、そうですよね」と常識なことでしょう。
事前にWEBでApple社のガイドラインや、開発者の皆さんのブログを巡回し、ある程度の注意点は出していました。しかし、「点」での注意は述べられてるものの、プロジェクト管理や計画の視点で流れを示されている例はなく....
調べ方がよくなかったですね、想像力なかったですね、頭が悪かったですね、と言われればそれまでなのですが....

ということで、iOSアプリ開発の初心者は躓くであろうことを、開発の流れに沿いながら以下のとおりメモします。

開発の主な要件
・開発環境はFlutter 2
・XCodeでビルド
・Appleが標準提供する課金サービスを利用(自動更新サブスクリプション)
・データは端末内に保存
・インターネット通信は不要

1.Apple Developer Program (ADP) の登録

まず開発のために行うことは、このADPの登録です。
ADPとは、開発したプログラムをXCodeよりAppleのクラウドへアップロードし、試験者へアプリを配布したり(TestFlight)、AppStoreで公開するための審査にかけたり、公開するための設定を行ったり、公開後のアプリの分析(ダウンロード数・販売数・収益確認等)を行うための環境のことです。
毎年13,000円程のライセンス料がかかります。
登録は以下のWEB上で行いました。(専用のiOSアプリからも登録できるようです)
https://developer.apple.com/jp/programs/
この登録にまず手間取ります。
ADP登録のために、AppleIDを取得しておく必要もあります。
https://appleid.apple.com/
ADP環境へはそのAppleIDでログインします。

さて、個人か法人かで登録内容が異なります。
個人で登録したときに戸惑うのは、本人確認証の提出です。
Appleのサイトでは本人確認が必要ですよと案内されますが、決済が完了しても本人確認証を提出する指示が出ません。

ADP登録のWEBサイトより、個人情報やクレジットカード情報を入力していきますが、本人確認しなくても登録が完了しましたと表示されます。
メールも受信するのですが、この時点ではADPの1環境であるAppStoreConnectにログインできません。
2営業日ほど経過してから別メールで、本人確認のための公的文書(運転免許証・マイナンバーカード等)の画像ファイルをアップロードするためのWEBサイトへのリンクが提示されます。
この別メール受信についてAppleのサイトでは見つけられず、予定外だったため時間のロスにつながりました....

一方、法人で登録したときに戸惑うのは、DUNS番号の取得と思います。
DUNS番号は世界で一意に法人を特定するコードです。東京商工リサーチで企業名で検索し、なければ申請します。
自社担当者が申請すれば無料で取得できますが、他社を申請すれば3,000円かかります。
申請してから取得まで最大5営業日かかるとのことで、これはApple社のWEB上で案内されています。
ですが、申請するために必要な情報をそろえる等、準備に多少手間がかかると思います。

ADP登録でもうひとつ厄介なことがありました。
一度誤って登録したときの訂正ができず、Appleへ問合わせる必要があったことです。
それも決済前です。
住所を微妙に誤って登録し、「次へ」ボタンで画面を遷移し、誤りに気付いて戻ろうと思っても戻れず....
Apple社に電話して誤りを伝え、訂正できるようにしてもらった....はずですが、結局訂正できず、別のAppleIDを発行し、やり直した経緯がありました....


これだけでも、随分神経すり減らしました。
ですが、まだ序章に過ぎません。

個人でも法人でもアプリ公開者が実在することをAppleは最初に確認しており、アプリ管理に一定の責任を負おうとしているのは良いことだと思うのですけどね。

ということで、残りのトラップは次回以降にご紹介します。
(酒)

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業

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