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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

防寒

2016-11-28 08:47:16 | 日記
 寒さにかじかんだ手に息を吹きかけて歩いていると、モコモコに重ね着してミシュランのマークのようになった幼児が両親に挟まれてよちよち歩いているのを見かけた。何とも愛らしい。その同じ日に、「あつい、あつい」と叫んで逃げ回っている半袖半ズボンの男の子がいた。その子にウインドブレーカーを着せようと追いかけているお父さんもTシャツ1枚に前をはだけたブルゾンという格好だった。元気がいい。
 
 数日後、早くも雪が降った。気象予報士は「持っている服の中で一番温かいものを選んで着て下さい」と言っていた。このシーズン最初のマフラー出勤日になった。そんな雪の日でもなおコートも羽織らずスーツだけで平気な人もいる。寒くなって来ると過剰ともいえる暖の取り方をする人とその逆の人の違いがはっきりする。
 
 おそらく子供のころの環境に左右されている部分が大きいと勝手に解釈している。寒くなって来たら早めに完全防寒を心がけている家庭に育った人と限界のその先まで寒さ対策など気にしない家庭で育った人では大人になってからの対応は大きく異なるだろう。
 
 子供の危機を事前に察知し子供に害が及ばないように管理する親は多い。寒さへの対処と同じではないと思うが、何となく似た感じがする。
 
 危機に見舞われないように危険なものに近づかないようにあらかじめ子供に言い含めたり危険な玩具は使わないように取り上げたりする。それでも危険な目に会ってしまったら、なぜそうなってしまったかを一緒に考えることなく、間髪を入れずにもっと面白い別のものがあるからと別のものに興味を移させて新しい管理を始める。そういう育て方をしている親は多いと思う。
 
 しかし管理が行き過ぎると寒さや痛さを経験しないまま成長してしまう人が増えて行く。危機に対する正しい理解もないまま、それを悪いものだと遠ざけてしまう管理の仕方は子供たちの可能性を狭めてしまうことにもなるのではないか。
 
 親や環境の影響は大きい。原発事故から避難して来た少年を横浜の少年たちがいじめた事件などは、この延長線上にあるように思えてならない。ある程度痛いこと寒いことの経験が無いと、周囲で同じような目に会っている人の痛さや寒さを思いやる気持ちは湧き上がって来ないのかもしれない。
 
 会社に入っても先輩後輩の間で、似たようなことは起きている。後輩を心配するあまり後輩に仕事を任せることが出来ない。なぜなら後輩には力が無く、失敗してしまうから。そう思って徹底的に後輩を管理する先輩がいる。会社によっては先輩という生易しい言い方でごまかせない。上司が皆この先輩のように考えているところもある。で、上級管理職が中間管理職を管理する。なぜなら中間管理職には力が無くて失敗してしまうから。そう思っている。子供を管理している親が子供に対して抱いている気持ちと同じだ。恐ろしく優しい。
 
 未来を探して一緒に考えたり笑ったり悔しがったりしてくれる親と、あれはダメこれはダメと将来の危機を早期に察知してダメ出し管理する親のどちらの子供たちが夢のある明日を作ってくれるのだろう。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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