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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

物語とお金

2014-05-27 08:46:32 | 日記
唐突だが、「銀二貫」という小説をご存知だろうか?
ブログに何を書けばいいか悩んだ結果、最近読んだ小説と読んだときに思ったことでも書こうと思う。
「銀二貫」は、高田郁さんの書かれた時代小説で、現在NHKでもドラマが放送されている。
20時からと、早い時間に放送されているため、ドラマを見られる機会は少ないと思う。斯く言う私も、ドラマは一度しか見たことがなく、話の内容は小説で得た。
本屋をふらふらとしていたときに、ドラマでやっているためか、この小説が平積みされており、タイトルの「銀二貫」が何なのか知りたくて、読み始めた。
読んだ結果、ストーリーはともかく、知りたかった「銀二貫」については、大金ということくらいしか、分からなかった・・・
読んでも分からなかったので、ネットで調べてみると、
「貫」というのは、重さの単位を表し、
銀二貫 = 2000匁 = 銀が約7.5キログラム分あることになる。
これを貨幣価値に単純計算すると300万円程度になるらしい。
なるほど、300万円か、なかなかの額だと思い、読み直すと話もより分かりやすくなった。
銀二貫がなんとなく大金と思って読むよりも、銀二貫=300万円くらいと思って読むとでは、各場面で使われている意味が知らずに読んだときよりも、分かりやすく入ってくる(2回目だからかもしれないが・・・)。

この小説以外にも色々な小説でお金に関する記述が登場することがある。主人公の給料や食事や商品の値段、借金の額など、話を分かりやすくするためにお金が使われている。
だが、その小説が出た当初と現代の感覚では、同じ100円拾ったとあっても、明治、大正、昭和、平成とで全然意味が変わってくる。
平成に書かれた小説で100円拾ったとあるのと明治に書かれた小説で100円拾ったでは雲泥の差で、平成の100円では、ジュース1本買えないが、明治の100円など数年遊んで暮らせる額になる。明治初期の小説で数円返さないとあっても、今の感覚だけでは、数円くらい返さなくてもとなるが、明治初期の数円では、大金となる。
分かりやすくするための記述が、時代背景を知らないと分かりづらくする種になってしまうことがある。

そういう意味だと、現代に書かれた小説は、時代背景なんかを調べなくても、知っていることが多く、読みやすいかも知れない。だが、「名作 小説」なんかで検索をかけると現代に書かれた小説は殆どヒットしない気がする。
名作と呼ばれる本を読む際、その時代や国について、調べながら本を読むのも楽しいのかもしれない。今まで以上に読み終わるまで時間はかかると思うが。(ひ)



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  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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