古都探索日記

奈良や京都の散策日記

原千恵子さん

2021-08-31 09:55:48 | 音楽
 画像はグラン・シャレからのピアニストの原千恵子(以降敬称略)と夫のスペイン人チェリスト・ガスパール・カサド。

 私が原千恵子(1914-2001)の名前を知ったのはバッハを通してである。彼女の遺品の中から消失していたバッハの幻の結婚カンタータ「満たされたプライセの町よ」BWV216のアルトのパート譜が発見され、それを基にニューヨークの音楽家ジュシュア・リフキンが曲全体を復元した。2003年の春、サントリーホールで初演された。私は大坂公演に駆け付けた。
 
 ところで、原千恵子の前夫はイベントプロデューサーの川添紫郎(後藤象二郎の孫)である。夫妻には二人の男児がいたが、その夫を奪って再婚したのが多彩な才能に恵まれた川添梶子(旧姓岩本)で、二人は1960年六本木近くの狸穴に日本では草分けのイタリア料理店キャンティを開店した。著名なアーティストや芸能人が夜な夜な集ったという。六本木という個性的な街を世間に知らしめたのは川添梶子の功績と言われている。彼女と六本木との関わり合いはNHKTVの1時間番組となって放映された。キャンティは現在でも営業されていて、原千恵子の次男の息子が経営しているようだ。

 慶應幼稚舎に二人の男児と同じ時代に在籍したピアニストの中村紘子は幼稚舎の講堂での原千恵子のピアノ演奏に接して、そのエレガントな容姿と立ち振る舞いに圧倒されたと自身のエッセイ「ピアニストだって冒険する」に記している。(以上の情報は家内がインターネットと自分の蔵書から根気よく調べてくれた。私にはそんな根気は無い)

 バッハの幻のカンタータの発見と再現の傍らにドロドロした複雑な人間関係が存在していたことに驚愕した。

 バッハの幻の結婚カンタータBWV216を聴く。
左をクリックしたください。
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グラン・シャレ 夢の刻

2021-08-30 09:28:00 | 自己紹介
 家内の蔵書の中にこの本を見つける。著者は画家の節子・クロソフスカ・ド・ローラさん。ロリータ趣味のスキャンダラスな一面もある画家バルテュスの最後の夫人である。日本の着物を好んだバルテュスとの思い出を和服を通して語られている。

 中にピアニストの原千恵子さんとの交流についても部分もあり、彼女と夫との写真も掲載されている。
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ブルーポピー(本画)

2021-08-27 16:29:41 | 美術
 家内の絵葉書のストックの中に、先日スケッチを見た堀文子画伯のブルーポピーの本画を見つける。月刊誌サライの付録。

 箱根の成川美術館が所蔵しているらしい。よく見ると金箔のうえに描かれて琳派を感じさせる。本物を見たい。
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丸鶏の唐揚げ

2021-08-24 10:44:47 | 食事 名古屋市内&近郊
 この店に来たら外せない丸鶏の唐揚げ。二人では一羽は食べきれないので半羽にする。

 この店は何よりも空間が広いのが良い。二階までの高さの吹き抜けになっている。客の密度は低く、検温&消毒もしっかりとしているのが選ぶ理由。
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青椒肉絲

2021-08-24 10:43:40 | 食事 名古屋市内&近郊
 青椒肉絲と白飯(小)。
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