音楽から読む旧約聖書 ノアの箱舟

　３月２９日、朝日カルチャーセンターにて受講。講師は吉田文先生。

　ノアの箱舟をテーマにした作品は１８世紀以降のものがほとんどで講義ではストラヴィンスキーとブリテンの「洪水」と題された作品を歌詞を追いながら試聴する。ストラヴィンスキー作品は英国の１５世紀の神秘劇を模してのテレビ放映用のオペラのため、ブリテンは教会で演じられる劇用のもので会衆も参加する形になっている。

　興味深いのはノアの妻が乗船を拒んだあと説得されて乗船しノアの頬をひっぱたいたという場面が両作品との入念に描かれていることである。画像をクリックしてください。左が歌詞の冊子で上がストランヴィンスキー、右はテキスト。

　青いマークの部分がその場面、ストラヴィンスキーでは　She boxes his ears.　ブリテンでは　a heavy slap on the face　とト書きにあり、両作品との擬音までつけられている。西洋では太古の昔から女性の力が強かったようだ。私はお淑やかで気立てのよい大和撫子が好み、日本に生まれてよかった！

　先日のクラーナハの「アダムとイヴ」でも「悪いことをしよう」と誘うのはイヴである。旧約聖書では女性の扱いがどうも酷いようだと思った。

　ストラヴィンスキーもブリテンも私には馴染みの薄い作曲家であるが両作品ともとても面白かった。ブリテンのほうが私には耳当たりがよかった。楽しいレクチャーありがとうございました。

はまぐり蕎麦

　私ははまぐり蕎麦。かけそばに立派な蛤が５個乗っている。はまぐり独特のえぐみは無く美味しかった。

　あさり蕎麦が目的だったが今年も不漁でメニューに無かった。高級な蛤は代用である。

松寿そば

　３月２６日、家内と千種区の松寿庵で昼食。家内は松寿そばを選ぶ。丼に盛ってはあるが冷蕎麦。粘りのあるとろろ、納豆、なめこの３種と生卵がトッピング。

牡蠣の燻製のチーズ焼き

　昼食からまだ間もないのでおつまみはこの牡蠣の燻製だけにした。ジンの強さを和らげてくれる。バーには私達のほかに客はおらず、ゆっくりと時間を過すことができた。

　この旅の滞在時間は短かったが、汝窯青磁、昼食、歴史的建造物、陽だまりの散歩、クラーナハ、リーチバーと変化に満ち充実した内容だった。充分満足できた。

カクテル

　家内はシトラスマティーニ、私はジントニックを選ぶ。シトラスマティーニは柑橘系の香りと味が引き立ち、ギムレットとマティーニの中間の感じ。ジントニックは銅製のマグで提供されるのがここの定番。私は白ワインを追加。