図録から「対話」という作品を紹介。画伯の解説をそのまま引用。画像をクリックしてください。拡大します。
「1998年2月私はアフリカ・マリ共和国へ取材旅行しました。滞在した首都バマコのホテルで同行者と昼食を取っていたとき、ふと目に入ったのが向かいのテーブルの二人であいた。その瞬間に私の脳裏には絵が一枚出来上がっていました。もう食事も会話もそっちのけで、小さなスケッチブックを取り出したその情景を描いたのでした。二人は私の妙な動きに気がついて怪訝な顔をしてこちらを見ていました。せっかくの話を中断させて申し訳なかったと思っています。」
題材も、構図も、色調もまるで日本画とは思えない。強く印象に残った。