カウンターテナーとピアノのデュオ

　１２月１日、ふたたび宗次ホールへ。東京藝術大学の同期生　弥勒忠史さん（カウンターテナー）とＭＡＫＩさん（ピアノ）のデュオコンサート。画像をクリックしたください。

　演目は前半はモーツアルトやヘンデルと日本の抒情歌、後半はＭＡＫＩさんのオリジナルとラフマニノフ、カッチーニ等と広範囲から選ばれている。

　私はＭＡＫＩさんのピアノご特に興味深かった。モーツアルトにベートーベンのフレーズが混じったり、ジャズ風の和音やアレンジ、バッハ風の左手にビートを利かせた対位法的な間奏曲など即興性とサープライズに富むものだった。

　またお二人のトークのやりとりもユーモアにあふれ来場者をおおいに沸かせた。宗次ホールは席数３００あまりの小さなホールであるがそれ故出演者と聴衆の距離が短く一体感が生まれるのが特徴でほかの都市ではでは例を見ない。何かと文化が無いと批判される名古屋市が誇れるものと思う。マスコミも相撲界の暴力事件のスキャンダル報道などに固執せず、このホールの取材など役に立つ情報を流して欲しいと思った。