散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
コメント歓迎、ただし仕事関連のお問い合わせには対応していません。

ナチュラリスト便り ~ 野菊無残

2019-11-19 19:19:54 | 日記
引き続きO君より:

2019年11月17日(日)
 1か月余りぶりにいつもの観察コースを少しだけ歩いた。濁流に流された草木が干し草の束のように木の枝にからまっている。ぬかるみは消え、泥に塗り固められた道を進んだ。白、紫、黄などの花の姿がなくなっている。道をさえぎるほどに咲いていた白い野菊も壊滅に近い。枯れた草はらで、懸命に命をつなぐ花たち。離れた場所ではヨシ、オギの穂がふくらみ白くなっている。木々は色づき、渡り鳥の姿も徐々に。深まる秋。 




Ω

ああ幻のヤッキッキ

2019-11-19 06:26:54 | 日記
2019年11月18日(月)
 ラジオ教材2回分に続いて、女性アナさんの主導で広報用のやりとりを収録。これも無事に終わって訊けばアナさん、島根県は松江市の出身という。そらきた!
 「内中原小学校に通ってたんだよ」
 と言ったら、のけぞって目をまん丸くした。私の学区はウチナカバラのお隣りの某小学校でと御披露あり、そうそうそれが正しい、ウチナカハラと言ったらよそ者だと分かっちゃうのだ。
 写生会はいつも松江城、国宝指定されて島根県民は嬉し涙を溢しました等々、しばし歓談の後ふと思い出して
 「ジャンケンポンね」
 「はい、ジャンケンポン?」
 「ヤッキッキって、今でも言う?」
 「言いません、聞いたことないです。」
 何と、やっぱりそうなのか。
 先月、出雲市出身の人と会う機会があって、訊いたらこの人も知らないという。出雲と松江は近くて遠いお隣さん、ヤッキッキは松江限定ってこともあろうかと思ったが、松江のしかも至近の人が知らないとなると、ウーン…
 ジャンケンポンはヤッキッキ、あいこでしょはオーラーキ、休み時間や放課後は必ず口にした言葉だもの、記憶違いのはずがない。
 現にネット上にもこの通り。
https://dictionary.goo.ne.jp/leaf/dialect/2548/m0u/ 

 アナさんのお年頃が僕には分からないが、大きく見積もれば30年以上の違いがあると、要するにそういうことか。それにしてもあれほど日常的に使われた基本語彙が、たかだか30年で雲散霧消するものかと無常の思いを禁じ得ない。市内でも地域によるかもしれません、今度妹に聞いてみます、とフォローしてくれるが、とてもそうとは思われない。
 そういえば「ヤッキの〇〇〇〇が破裂した」なんていう進化形もあったはずだが、まさか僕の妄想的創作ではないよな。

 ああ懐かしのヤッキッキ、僕は君を忘れないからね〜

Ω