散日拾遺

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モンシロチョウ渇きを癒やす

2019-11-06 20:45:20 | 日記
2019年11月6日(水)
 田舎の一日を、前庭の上がりの掃除から始めることにして半年ほどになる。一帯に箒を使い、濡れ縁というのか落ち縁というのか板敷きの部分に雑巾をかけ、花崗岩の踏み石をブラシでこすってから、三和土(?)を水で流す。夏でも冬でも天気の好い朝は、薄い水の膜が虎斑を描きながらみるみる乾いていくのが気もち良い。
 と、今朝はそこへモンシロチョウが一羽舞い降りた。丸めた吻を伸ばして水を吸うのが遠目にもわかる。近寄っても逃げないのは、カマキリやバッタと同じ事情か、それともよほど渇いていたからか。



 

 轍魚の急という言葉を思い出した。轍(わだち)に溜まった水に魚が取り残され、通りすがりの人に助けを求める。そんなことがあるものかと成句の作為を疑ったりしたが、条件さえあれば水が溢れて生活領域をたやすく覆うこと、今次水害の重い教訓である。魚は水に運ばれてどこにでも移るだろう。
 空飛ぶ蝶は水に魅かれて降り立ち、少々の危険など顧みない。モンシロチョウは中国語で何と呼ぶか、weblio に菜粉蝶、菜白蝶、白粉蝶などの字が見える。「菜」「粉」「白」の組み合わせ、「白」と「菜」はわかりやすいが「粉」は鱗粉、それとも「白粉(おしろい)」だろうか。アゲハチョウはと見ると、いろいろある中で燕尾蝴蝶というのが面白い。荘が夢に変じた胡蝶はどんな姿だったのだろう。

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 かわってこちらは空港の風景、「お遍路さん」「サイクリスト」「みかん」、当地の特徴が一枚に集約されている。


 これはオマケ、歌舞伎仕立ての安全ガイダンスが機内のお楽しみ、確かによくできている。


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