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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ジーンの果物」

2006-08-07 02:50:00 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドで競馬を見に行くと必ず、競馬場のまわりでお菓子や果物を売るおばさんたちを見かけます。レース前には、その日のレースカード(出走馬の出番などを書いたプログラム)とボールペンをセットにして売ってますが、レース後には家に帰る人たちに「おみやげはいかが」と、チョコレートや果物を売るのです。

競馬場の外で果物やお菓子を売るおばさんたち。※ここに写ってるのはジーンじゃありません…。
 カウンティ・キルデアには、カラ、ネース、パンチェスタウンと3ヶ所の競馬場がありますが、果物売りのおばさんたちの顔ぶれは同じです。で、すっかり顔なじみになったジーンおばさんから、レース後に果物を買うのが恒例になりました。

 スーパーマーケットのビニール袋にいっぱい果物は、たとえばオレンジ5~6個、りんご5~6個に、ぶどう1パックか小さな洋ナシ6個ほどが加えられて5ユーロ。

 チョコレートなら、キットカットやマース・バーなどを4種類で2ユーロ。チョコは、レースに出た若いジョッキーたちが、小腹を満たすために買う姿もあって、微笑ましいの。

 ネースにロバート・デ・ニーロを連れてやってきたU2のボノが帰るときに、彼の乗るリムジンの窓ごしに、巨大な三角チョコ“トーブラホーン”を売っているおばさんを目撃。

 世界でもトップクラスの馬主ジョン・マグニア氏の車に向かって「マグニアさん、フルーツいらない?」と気軽に声をかけられる強靭なおばさんたちには、いつも感心させられます。

 ジーンから買う果物は、マークと私のふたり暮しには少々多く、最初はちょっとプレッシャーでありました。特に寒い季節に冷たい果物は、そうそう食べられません。

 だからアップルパイなどの焼き菓子にして食べるのだなと合点がいきます。せっせと果物を食べるために、ふだんの料理に使うようになりました。

 りんごと洋ナシのソースは、豚肉によく合います。オレンジはラムの煮込みに使います。トマトとの相性もいいし。ぶどうは、白ワインと煮つめて魚のソースに。という具合に、日々の献立の中で、果物が大活躍をするようになりました。

 果物好きな母は「洋ナシをソースにまぜこんじゃうなんて、もったいない」と嘆きますが。確かにねぇ。ようく熟してあまーい洋ナシは、東京まで持ち帰れたらなーと思うことしきりです。


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