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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「まもなくイースター」

2013-03-25 21:08:37 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 今年のイースターの祝日は、3月31日。
 少し早い設定なので、ラムもまだ育ってなくて小ぶりかな~

アイルランドのイースターのごちそうは、なによりもまずラム。甘くておいしい。草の匂いがします。
 今朝の新聞に、日本でもイースターを広めようとしてるという記事がありました。
 でもね、この国にありがちなことで、広めようとしているのはイースターの定義よりも、「イースターにはたまご」という形のみ・苦笑

 なんでも、ハロウィーンの習慣がだいぶ根づいて、商売になっているらしい。
 そのわりには「ケルト起源のお祭りごと」という点が、ちっとも広まっていかないのは、もどかしい限り。

 たまごのカラに色づけしたり、絵を描いたりするイースターエッグづくりや、エッグハンティングなどをイベントとして定着させたり、イースター向けのたまご料理などを提案して、商戦に利用していくんだそうな。なんだかなぁ。

 クリスチャンではないので、とやかく言うつもりはないのですが、アイルランドですごすようになってから、イースターはぐっと身近な祝祭と感じています。

 それは、キリスト教の祭りごとというより、自然界への感謝をこめた祝日という点に共感するからです。

 キリストの復活になぞらえていますが、きびしい冬が終わり、自然界に再び生命力がみなぎる、いわば「再生」の季節を祝うお祭りなのだと、アイルランドのような北国にいると強く実感できます。

 エッグハンティングも、今や親があちこちに隠した卵をこどもが探し出すゲームと化していますが、もともとは、庭に放たれた鶏たちが生垣の下などに産み落とした卵をこどもたちが家のお手伝いとして集めたのが始まりと聞いています。

 楽しい仕事だったにちがいありませんが。こどもの手は、小さくやわらかく、鶏卵をつかむのにちょうどいいのでしょう。
 
 アイルランドなどのヨーロッパ北部では、卵は貴重です。
 日本でもそうですが、卵が特産になっているのは南部域。

 ヨーロッパでも、スペインはポルトガルでは卵を大量に使う料理がたくさんありますが、アイルランドで昔からある卵料理といえば、目玉焼きくらいのものです。

 卵だけでなく、新年に生まれた家畜が、ぐんぐんと育ち始めるのも春。
 冬場に乏しくなった「たんぱく源」が、豊かになる季節なのです。
 
 とはいえ、異国から食文化が入ってくる経緯なんて、案外たわいもない事情からなのかもしれません。

 そういえば、こどもの頃に色つきのカラの卵をときどき買ってもらったことがあったっけ。
 茹でてあったのか、生だったのか忘れてしまいましたが、すごくヴィヴィッドな紫系の赤だの、ターコイズに近いブルーだのが確か半ダースのパックに入ってた。

 あれは、イースターの頃だったのかしら??

追記:すっかり間抜けなタイミングのご報告になっちゃいましたけど、3月9日、10日に名古屋のアイリッシュパブ「シャムロック」でイベントを開催しました。

 9日は、奈加靖子さんが特別ゲストでミニライヴをしてくれて。翌日は、コンサルティーナの服部紀子さんと、ギターの奥村さんがセッションしてくださいました。

 参加してくださった方々、ありがとうございました!
 名古屋って、こんなにノリのいい町とは知りませんでした。

 味噌煮込みうどんに始まり、エビフリャアを食べ、味噌カツ丼でしめ、たぶん夏くらいに再訪できそうです。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「まもなくセンパト」

2013-03-11 14:43:11 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 更新が遅れてすみません。
 ふたつのことができない。イベントであちこち出かけて、すっごく楽しくて、これはもうすぐに書かなくちゃって思うのに、え?っと気づくともう2週間くらいたってる。

博多(流)讃岐うどん。えびがはりついた天ぷらって珍しいでしょう?出汁をすったとこは、とろとろで、角のとこはカリカリで。絶品です
 福岡がどんなに楽しかったか、まだご報告していなかった。
 日本ケルト協会(濃いイベントをたくさん企画してる)の山本さんのアイリッシュパブ「The Celts」では、昼夜2回のトークショー&アイリッシュシチューとポーク・イン・サイダーを試食していただきました。昼は女性陣中心、夜は男性をまじえての酒場トークで、わたしもすごく楽しかった~
 ご参加くださった方々、ありがとうございました!

 加えて、宿泊したホテルのあるあたりは、なにやらロンドンっぽいのよ。
古い民家を改造したブティックが多いし、テイストも個性的。ホテルのすぐ近くにドック・マーティンのショップを発見。吉祥寺にもあるのだけど、ぱっと目につくとこに、紫とかヴィヴィッドな色合いを並べるとこが博多的。と思いました。

 バーゲンになってたこともあるのだけど、ひさしぶりにしました、衝動買い。
店員さんも、マニュアルどうりの応対ではなく、ゆる~い会話が買い手にプレッシャーを与えず、いい感じなんだな~

 翌日は、はっとするような色合いのバッグを置く店を見つけてしまった。やばい。
ワカモノ言葉は使わんようにしとりますが、つい出てしまった。やばい。

 ふら~っと入ってみると、商品をよく勉強なさった店員さんが、ひとつずつ丁寧に説明してくれるの。
 なんでもフィレンツェの女性皮職人の作品で、直営店はここだけらしい。

 イタリアものを身につけるようなルックスではないのですが、つい買っちゃいました、ターコイズブルーのすてきなバッグ。

 デザイナーズブランドの、ばかばかしいお値段ではないです。ちなみに。
さりげなくアドヴァイスする定員さんの殺し文句が「それ、最後の1点です」オッケー、それはわたしのものに。

 旅先で、靴とバッグを買う暴挙。荷物を持つのが大嫌いで、いっつもコンパクトな旅を心がけるわたしですが、大荷物で帰京することになったが、致し方ない。

 そして、すごくおいしい、おうどんを食べた。
博多は、ラーメンだけじゃなくてうどんもおいしいということは、はずかしながら最近知りました。

 その店には「博多讃岐うどん」とあって、どこを探しても看板が見つからなかった。どっかにあったのかな。博多と讃岐。そっちがウリなんだろう?と思いながら入ってみたら。

 もの腰やわらかなご店主さんいわく、博多に人が好むおいしい出汁と、讃岐うどんのコシを融合させたオリジナルなのだそう。大当たり。本来の博多うどんは、やわらかいそうなのですが(それも食べてみたい)ここのは、しっかりの讃岐風。博多と讃岐と融合なんです。食の交流っていいですよね!
 
 セント・パトリックデーが近づいて、イベントがさらに続く日々。
このあとは、16日に渋谷Li-Poで「アイルランド食堂」第2弾が開催されます。
 
 でも、知ってる?
 ご当地アイルランドでは、この日は祝日で、たいていの人は家で酒飲みながら、ごろごろして過ごすんだよ~


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「On The Road Report」

2013-03-04 19:32:44 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 とっても楽しかった、松江の料理教室のご報告をすぐにお伝えするつもりでしたのに、あっという間にその次の、福岡The Celtsでのイベントも終わってしまいました。
 遅ればせのご報告です。

松江の料理教室でつくったアップルクランブル。スタッフの、かげちゃんが撮影してくれました。おいしそうでしょ?
 まずは2月17日の、松江市で開催した料理教室から。

 参加された方が25人、スタッフ含めて総勢30名で、フィッシュケーキ、キャロットスープ、アップルクランブルをつくりました。

 ちびっこシェフもまざって、ゆで卵のカラをむいてくれたり、野菜を洗ったりと大活躍。

 大人数になると、見るだけ。という方が増えてしまうものですが、松江市民のチームワークのよさは抜群でした。

 さっと、やるべきことを見つけて、誰も手を休めることがありません!
いや~、わたしのほうが置いて行かれそうでした・笑
 つくるのも早ければ、片付けもまた、早いこと。見習いたいです。

 拙著料理本も、参加された方が全員お買い上げくださって見事に完売。
もうもう、ほんとうにありがとうございました!
 ものすごく楽しかったので、ぜひまたやりましょうね!

 主催してくださった山陰日本アイルランド協会は、たくさんのイベントを開催してきて実績があり、スタッフの方たちの働きぶりは特筆ものです。

 松江には、わたしも何度もよんでいただいて、よい体験をたくさんさせてもらって、度胸をつけさせてもらいました。
 
 前回のこのブログに、宮城県でのイベントは?と質問されたYUKIさん。
メルアドがなかったので、直接お返事できなかったのですが、チャンスがあれば、ぜひうかがいたいと思っています。

 今は、旧知の方々をたよって、再訪を続けているところですが、
 声をかけていただければ、どこへでも参ります。

 3月はもう、予定がいっぱいいっぱいになっており、こんなにスケジュールをつめこんだのは人生初!

 4月以降は、またアイルランドに行くことにしているため、こちらでイベントできるのは少し先になってしまいますけれど、逆に、ゆっくり準備ができます。

 もしもアイルランド料理に関わるイベントをご希望でしたら、ブログの左側にあります「メッセージを送る」のところにお名前、連絡先(メールアドレスなど)を明記していただき、リクエストをお寄せください。
 料理教室か、スライドショー&トークが、今のところのスタイルです。

 松江の料理教室のあと、実はもうひとつ「お楽しみ」がありました。
 東京から、料理教室にも参加してくださったSさん、料理教室のオーガナイザーの祥子さんの3人で、出雲へ。山口洋の出演するコンサートを観に行ったのです!

 彼のライヴを観るのは、ほんとうにひさしぶりでした。
 ときどきのぞくHPでツアースケジュールをチェックしてみたら「大社」の文字が。

 大社ってどこだろう?と思ったと言ったら、島根の人々に叱られました。
大社といったら、出雲しかないでしょう!

 そこで、はっと気づいたのです。あれ、わたしが松江にいる同じ日に、彼は出雲でライヴ?
 これはもう、行くっきゃないでしょう。

 久しぶりに聴く、彼の歌もギターも、ソリッドさが増していて、ぐっときました。
 かなり、かっこいいよ。
 山口洋は、誰のスタイルとも似てなくて、孤高です。

 彼のブログで、拙著を紹介してくれています。
 2月18日の、出雲の編を見てみてください。

 共演してた「ギターパンダ」さん(初めて見た。衝撃。)の写真のあとに拙著で、ウケまくりました。

 ギネスシチューをつくってみてくれたそうで、嬉しいです。
 もちろん、おいしかったって!

 セロリを加えたこと、バラしちゃっていいよね?
 アイルランドでは、セロリを隠し味(存在感があるので、ちっとも隠れてませんが)にすることが多いので、これは正しい選択です。

 福岡ツアーの話は次回、ご報告いたします!
 博多もすごく、よかよ。
 また行きたか~

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