一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・松尾香織女流初段(当時)10・11

2016-10-04 23:20:26 | LPSA芝浦サロン

第4図以下の指し手。▲4七歩△3七歩▲4六歩△3八歩成▲同銀△3七歩▲4五歩△3八歩成▲同金△5八銀(投了図)
まで、80手で松尾女流初段の勝ち。

私は▲4七歩と打ったが、あまり一手の価値がなかった。ここはまだ▲2六同飛と出るべきだったか。しかしこれも△6五歩が厳しく、▲同歩は△6六歩▲同銀△4四角で下手敗勢。▲同桂△6四歩は、▲5三桂成△同飛▲2一飛成はあるが、△3一歩でやはり下手ダメだ。
ただ繰り返しになるが、まだこちらだった。
本譜は駒の取り合いになり凝り形がほぐれてきたが、再度の△3七歩に▲4五歩も辛抱が足りなかった。ここは▲3七同桂と取ったらどうなっていたのだろう。これも下手負けだが、もう少し息が長かった。
最終△5八銀まで投了。今思えば▲6八銀と粘る手はあるが、当時はとうに戦意が失せていた。

松尾女流初段に「大沢さんにお年玉をいただいちゃいましたー」とよろこばれてしまった。上手が下手に平手で勝った時の反応ではないが、LPSAの女流棋士にはこういうカワユイところがある。

感想戦をやっていると、Tod氏が来席した。Tod氏もお年玉クジを引き、歯ブラシをもらった。
私はおかわり対局を所望し、2局目開始。
第1図までの指し手。▲2六歩△3四歩▲4八銀△3二飛▲6八玉△3五歩▲7八飛△6二玉▲7六歩△4四歩▲2五歩△3四飛▲4六歩△7二銀▲4七銀△7一玉▲6八銀△4二銀▲6六歩△4三銀
▲3八金△5二金左▲6五歩△8二玉▲5六銀△5四銀(第1図)

松尾女流初段は三間飛車。私は△3五歩と突かせ、松尾女流初段は△3四飛と浮いた。もうひとつの得意戦法である。
私は▲6六歩から▲6五歩と突き越し、右銀を腰掛ける。私が得意とする展開だ。
しかし△5四銀の次の手は、もう少し考えるべきだった。

第1図以下の指し手。▲4五銀△同銀▲同歩△3三角▲2四歩△4五歩▲3三角成△同桂▲2三歩成△4六歩▲3三と(第2図)

私は▲4五銀と出た。が、少し焦り気味。どうせいくなら、▲2四歩を利かす手もあった。
これに△同歩なら、そこで▲4五銀と出る。上手は2三にキズがあるので、どう応じても下手が十分になる。
よって、▲2四歩には△同飛の一手。以下▲同飛△同歩▲2三飛△3三角▲2一飛成△4九飛の局面をどう見るか。
この飛車打ちが厳しく、下手はそれほどでかしていないと思う。
もっとも当時は、指した直後に▲2四歩の突き捨てに気付いた。当時は△2四同歩の一手と思い込み、優勢になる順を逃したと後悔したが、実際はそんなによくなる局面ではなかったようである。
本譜に戻り、松尾女流初段は△4五同銀と取った。
数手進んで▲2四歩がやや証文の出し遅れで、松尾女流初段に△4五歩から角を捌かれてしまった。
しかし▲3三とと下手が桂得をしたところでは、まずまずの局面と思う。

第2図以下の指し手。△2七歩▲同飛△4五角▲5六角△2七角成▲3四と△5四馬▲4一飛(第3図)

△2七歩がさすがの一手。これに▲同金では△4七歩成が残るので強く▲同飛と取った。
△4五角には▲5六角と打ち返し、▲3四とと飛車を取り合ったところでは、このと金が大きく下手が指せると見たのだが…。
▲4一飛が危険な位置だった。

第3図以下の指し手。△4九飛▲4四歩△5五馬▲7七銀打△5六馬▲同歩△1四角(投了図)
まで、52手で松尾女流初段の勝ち。

実は記譜ノートに「△5四馬▲4一飛」の2手が抜けていて、△5四馬はともかく、▲4一飛がまったく分からなかった。この指し手が類推できたのは、最終手を見たからである。
△4九飛に▲4四歩がダサく、ここではもう少し気の利いた手はなかったものか。
松尾女流初段は△5五馬。香取りだから私は手厚く銀を打ったが、松尾女流初段の狙いは別のところにあった。
△5六馬から△1四角がそれで、飛車取りほぼ詰めろがかかって、それまで。これがあるから、▲4一飛は危険な位置だったのだ。
ああ、序盤はうまく指したのに、ヒドイ将棋にしてしまった。痛い連敗で、ワイン勝負は私の3勝4敗になってしまった。病み上がりとはいえ、やはりプロは強かった。

その後、藤森女流四段も交えて雑談。その一方でTod氏の将棋も観戦して、実に楽しい時間だった。
コメント
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