遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

機械オンチの機械好き(カメラ編6)

2008-09-19 22:11:55 | たわごと
松下電器、世界最小・最軽量のデジタル一眼カメラ『Lumix G1』(WIRED VISION) - goo ニュース

この夏から秋にかけて新しいデジカメが各社から発表されました。その中で特筆すべきは全く新しいカテゴリーの一眼デジカメが出たこと。PanasonicとOlympusが出すマイクロフォーサーズだ。両者ともデジタル一眼レフを出しているが、他社とは違って受光素子は4:3のアスペクト比を持つフォーサーズ規格。この受光部はAPS-Cよりも一回り小さい。同じ画素数なのに受光部が小さいとISO感度やノイズ、被写界深度のコントロールで不利。しかし、ボディの小型化と価格では圧倒的に有利だ。ボディが小さくできるならその利点を発揮できるように受光部の規格はそのままにマウント径を小さくし、ミラーを排除してレンズとボディを小型化した。マウント径が小さくなったので、今までのレンズはもちろん繋がらない。できればMマウントレンズが繋がればよかったんに・・・。
フィルムカメラの世界では『レンジファインダー』と呼ばれる大きさのカメラがあるが、それに相当する位置づけなのかもしれない。大きさ的には一眼レフと小型オートフォーカスカメラの間になるから。
一応、レンジファインダークラスのデジカメとしてLeica M8とエプソンR-D1sが現行機種として存在している。しかし、これらは簡単に手が出せるようなレベルのカメラじゃない。上級者向きだ。M8はほんの60万円、R-D1で25万円ほどで手に入る。レンズ無しでだよ♪ そう考えれば9万円でレンズキットが買えるマイクロフォーサーズLumix G1はリイズナブルかもしれない・・・。Lumix G1は今までの一眼ではなされなかった試みがなされている。ボディに赤や青ってのがあるのだ。だいたいこういうカメラには黒かシルバーが普通なのにね。Panasonicはマイクロフォーサーズを女性に使ってほしいらしいのだけども、男が考える「女性はこういうのをほしがる」イメージをそのままに製品化してしまった気がする。まあ、悪いけど失敗だなー。Appleにやらせれば全く新しくて可愛いものを出したと思うけど・・・・アルファベットに社名を変えても所詮松下は『松下』。おっさんの会社なんだ。
ちなみに僕はG1という名前のカメラを持っている。Contax G1だ。オートフォーカスのレンジファインダーカメラ。もちろんフィルム。最近すっかりご無沙汰だけど、撮影だけに集中できるようになったら使いたいと思ってる。なにかのついでにパチパチ撮るならフィルムはもったいない。デジカメが最強だ。
いつかきっと使おうとContax G1を戸棚に置いておけるのは、フィルムカメラが古くならないカメラだから。デジカメは1年すれば古くなって価値が下るが、フィルムカメラは古くなるということが価値を失うということではない。古いフィルムカメラはそれはそれで味がでるのだ。

さて、他の新しいモデルのデジカメで注目なのはCanon G10とNikon P6000。キヤノン、ニコン両社のフラッグシップ機が28 mm広角に対応した。メカニズムではG10に魅力があるけど、僕はNikonの作る絵が好き。こればっかりはどーしようもない。どちらも買う予定はないけどね。
他社に比べてキヤノンとニコンが28 mm広角対応に遅れたのは、それだけ広角端を35 mmから28 mmに広げることが技術的に困難だってこと。レンズを広角にすると歪むし滲むしムラがでるんです。28 mm広角を安く簡単に出してきたメ-カーのデジカメの画質ってのはその程度のレベルなんですよ。キヤノン、ニコン両社ともたかがスペックで追いつくために画質を犠牲にしたりしないのです(外国では広角がそれほど求められないっていう事情もありますが)。

上の写真はお盆に帰省した時に撮った風力発電用の風車のブレード。カメラはCanon G7で35 mm広角端で撮影。35 mmでもなかなか使えるもんです。

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コメント
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