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感染管理認定看護師と特定●● と その周辺

2016-08-05 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
感染管理の最前線で活躍する感染管理認定看護師(ICN)は2001年にはじまりました。
これまでに2560人が認定されています。
すでに1期生の中には引退された方、人事異動でそのポジションや役割を離れてた方もいますが、複数のICNを有する施設も増え、地域に出かけて指導する人も増え、ICNに助けられている人も増えてきました。

そのICNですが、養成する課程が次年度は4-5校まで減るのだそうです。
現在の状況からみると半分近くに減ります。
「今年受験しようと思ってたのに!」な方はとてもお気の毒であります。


今年の状況
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北海道 北海道医療大学認定看護師研修センター 8カ月 20人
東京都 国立看護大学校研修部  2016年休講 
東京都 日本看護協会看護研修学校(清瀬)        12カ月 30人
神奈川県 神奈川県立保健福祉大学実践教育センター 9カ月 30人
神奈川県 北里大学看護キャリア開発・研究センター 認定看護師教育課程  6カ月 30人
長野県 長野県看護大学看護実践国際研究センター  8カ月 20人
石川県 石川県立看護大学附属看護キャリア支援センター 8カ月 20人
愛知県 愛知医科大学看護実践研究センター認定看護師教育課程   7カ月 25人
三重県 三重県立看護大学地域交流センター 2016年休講
兵庫県 日本看護協会神戸研修センター 7カ月 30人
山口県 山口県立大学看護研修センター 2016年休講
福岡県 国際医療福祉大学九州地区生涯教育センター 9月 7カ月 30人
宮崎県 宮崎県立看護大学看護研究・研修センター 7月 8カ月 15人
沖縄県 公益社団法人沖縄県看護協会 2016年休講
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各地の看護協会の場合は、県内が充足したら閉じるということが最初から決まっているところが多かったので、重なったのかもしれませんが、日本看護協会の清瀬と神戸のコースが閉じられるインパクトは大きいかもしれません。

閉じたあとどうなる?ですが、清瀬や神戸は「特定行為に係る看護師の研修」を行うのだそうです。

かつて、医師過疎地などである程度の医療行為が行えるようなナースプラクティショナーを養成する構想がありましたが、途中で「特定看護師」というネーミングもなぜそれ?なものがでてきて、最終的には肩書を示す名前はなくなり、名刺に入れるとしたら「特定行為にかかる看護師の研修修了」という形になるのだとか。

(抗菌薬処方など、それ看護師が??という話は医師会との調整の中で消えたのでしょうか)

感染管理認定看護師に特定●●研修を受けさせて、何ができるの?ですが、「CVを抜く」「血培の検査オーダー」ということで、CVを抜くは「なぜそのような業務を増やすのだ。今でも大変なのに!」という声、「血培オーダーは今でも予想指示で対応ができており、機転の利くナースは先に電話で確認して採血をして、後から医師に”ラベルをだしてくれませんか”と依頼をしているので、「今と何が変わるのかわからない」というお話しです。

4か月も何を研修するのかはわかりませんが、忙しいICNが職場を4か月あける意味があるのかというあたりが現在の話題。

タイトル写真:最近の編集長とS婦長


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