自宅から車でおよそ40分ほどの距離(日曜日・休日など)にある「八王子城」に出掛けてきました。
私は夏休みの最中ですが世間様は平日しかも月曜日です。
朝の通勤ラッシュの影響もあり到着まで1時間ほど掛かりました。
自宅近所で「いつでも行ける」手軽さはかえってなかなか出掛けるチャンスが無いものです。
八王子城は日本城郭協会「日本100名城」22番に選定され、また「日本五大山岳城」にも選定されている、なかなかの城であります。
*日本の名城図鑑 とか 日本の名城写真図鑑 日本100名城の歩き方 など 様々な資料があり選定基準も様々です。
2012年完成のモダーンな建築「ガイダンス施設」格好良いです。
館内の展示物や休憩スペース、女性でも安心な清潔なトイレなどが設備されています。
「日本100名城」スタンプラリーのスタンプもこちらに設置されています。
ガイダンス施設に常備されている「八王子城跡」リーフレット
マスコットは「うじてるくん」らしいです。
大した準備もせずふらっと出掛けたのですが、これが大変役立ちました。
自宅出発時は曇っていましたが、到着時は晴れて気温が上昇。
本丸到着時には暑くて上着はリュックに詰めTシャツ一枚になっていました。
このリーフレットも汗や湿度でボロボロになり、帰りにガイダンス施設に立ち寄り「新鮮な」リーフレットをもう一枚いただきました。
まずはガイダンス施設に立ち寄り、このリーフレットを入手してから城跡に赴くのが吉です。
ガイダンス施設隣には駐車場が完備しています。
普通車約50台が駐車できるスペースが確保されています。
うちのハチ君は左端にいます。
ただオープンが Am 8:30 ~ Pm 5:00 となっているので 登山を兼ねて長時間利用する際には臨時駐車場の駐車を推奨されていいます。
スポーツ・ドリンクと水をリュックに詰めて駐車場を出発します。
こちらは「管理棟」です。
トイレやスタンプも設置されています。
ドリンクの自販機もあります。
まずはこの道を上り「八王子神社」「八王子城本丸」入り口に向かいます。
明神鳥居が建立されています。
鳥居は神域と俗界を区画する結界を表すもので、この先は「神域」ということです。
作法に則り、鳥居手前左側で一礼し通過します。
本丸まで 0.8 Km と表示されていたので「チョロいもんだぜぃ」と舐めていましたが、普段運動不足の身にはそれなりにハードでした。
ようやく「9合目」です。
本丸まで3回ほど休憩し準備したドリンクは飲み干してしまいました。
高機能Tシャツを着用していますから、汗で肌に張り付くようなことはありませんが、相当な発汗量です。
*普通?のジーンズはビショビショですでに気持ち悪いです。
バンダナは3枚用意しましたがどれもビショビショで役に立ちません。
ハチ君に積んである温泉セットのタオルを持ってくれば良かったと後悔しました。
「9合目」少し先には展望スペースがあり八王子の街並みを遠望することが出来ます。
ここでも一休みです。
いよいよ「八王子神社」が近くなりました。
階段を上るとそこが「八王子神社」でした。
「八王子」とは「牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子(八王子)をまつる信仰の広がりの中で、八王子神社や八王子権現社(ごんげんしゃ)が建立され、地域の信仰を集め始めるとともに、地名として定着していった」信仰の名称であると八王子市ホームページに解説されています。
「なるほど…8人の王子かぁ~」
今まで全く疑問にも思いませんでした。
八王子市住民ではありませんが、初めて「八王子」の由来を知り、ここに「八王子神社」がある理由も分かりました。
ならば八王子市はこの神社をもっと大切にメンテナンスした方が良いのではありませんか?
あまりメンテナンスが行われていないようで、庇がもう少しで落ちてしまいそうです。
八王子神社横の階段を上るとそこが「八王子城本丸跡」です。
思っていたより狭いスペースでした。
この説明にあるように、「祠」には本丸を守備した武将「横地監物吉信(よこちけんもつよしのぶ)」が祀られているそうです。
奥多摩町に祀られていた祠ですがダム建設で湖底に沈んでしまうためここに移設されたと説明されています。
さて…引き返します。
登りに比べれば楽チンなルートです。
喜んで油断し石に足を滑らせ、左足アキレス腱を伸ばしてしまいました。
運転には支障なく良かったです。
管理棟まで戻り、自販機でドリンクを購入しベンチで一休み。
今度は「御主殿」「曳橋」を観賞しに行きます。
本丸の山道とは違い平坦な道ですので楽チンです。
説明にあるように、遺跡では「橋台」しか発見されませんでしたが、当時の橋をイメージし建造された「木橋」です。
タイルには写真と丁寧な説明がされていいます。
曳橋を渡りそこに展示されている石垣
土中に400年もの時間埋もれていたものを発掘したそうです。
土中に埋もれていたことが幸いし、当時の姿を保持できたのでしょう。
ザクザクした角の立った石を乱積みした石垣は、いかにも「本気の闘う兵器」の凄みがあります。
後年の「富と権力の象徴」の綺麗に磨かれた石垣とは迫力が違います。
ここには櫓門があったと説明されています。
「御主殿」を警備する施設があったのではないかと想像します。
冠木門が「御主殿」の雰囲気を演出しています。
Wiki によるとこの冠木門は老朽化のため2010年に新築されたとあります。
冠木門は門の中では一番位が低い門という認識があります。
「なんか関所みたいだな…」なんて思いました。
せめてここは「高麗門」とか「櫓門」くらいにした方がバランスが良かったのでは…と勝手に想像します。
冠木門を通るとそこに「御主殿跡」が広がります。
ベンチが用意されていて休日には観光客や地元の方々で賑わったそうです。
今は感染症の流行で訪れる人は少ないと、立ち話した方が教えてくれました。
ほんの気まぐれで訪れた「八王子城跡」でした。
非常に良く整備され見ごたえも十分でした。
さすが「日本100名城」 1951年 国史跡指定 の「八王子城跡」でありました。
もう少し勉強して、涼しい季節に再度行ってみたくなりました。