Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

ロードス君 車検の顛末

2023-10-27 | Weblog
前回、オートプライドさんで車検整備をしていただいてから、もう車検の時期となりました。

頼みの綱の「オートプライド」さんと連絡が取れなくなって早2年ということになります。

今回は、そもそも最初にロードス君を購入した関東マツダさん(元ユーノス)にお願いすることにしました。

「オートプライド」さんでは何の問題もなく車検を通していただいていたのですが、今回はディーラー車検ですので何か問題が発覚?するのではと心配でした。

そしてロードス君をマツダさんに持ち込んだところ、意外な箇所の不具合?を指摘されました。

それは…何と「レカロ・シート」と「BRIDE」のシート・レールです。

なんでも、メーカーの強度計算証明「シール」がどちらにも添付されていなとのこと。

この状態では車検が通らないというのです。

議論をしてもマツダさんのディーラー車検の基準というものがあるのでしょうから仕方がありません。

一旦、ロードス君を引き取って、千葉のガレージに戻ります。



一番確実なのは、シートをノーマルに戻してしまう方法でしょう。

ガレージの天井付近に格納してあった、ノーマルシートを下ろします。

今となっては「よくこんな高所に独りで持ち上げたなぁ」と感心します。

下ろすだけでも一仕事でした。

いちいち説明は不要でしょうが、手前がレカロのSP-G です。

奥が純正シートであります。



レカロ・シートを取り外すのは、何の問題もありません。

しかし、「超簡単」と侮っていたノーマル・シートの取り付けが思いのほか難航しました。

シートレールのボルト穴位置が合わないのです。

散々考えた末、一旦シートを車外に下ろして、シートレールのボルト穴をじっくり観察すると…

なんと!右と左のレールが互い違いになっているのを発見しました。

シートレールの左右が揃っているのが当たり前と思い込んでいた先入観が落とし穴でした。

シートレールの左右を揃えてセットしたら、難なく装着することが出来ました。

それにしても、仕舞う時に何でこんなことになってしまったのでしょう…

もう20年も昔のことですから、全く思い出せません。



写真中、金色の「アイボルト」はレカロ用のもので、純正のシートには使えません。



「アイボルト」を取り外し、純正のボルトに交換します。

この作業は、シート装着前の広い空間で行うので簡単です。



これらの作業中に発覚したのですが、「強度計算証明シール」が何と!シート底面に貼られていました。

これではいくら探しても見付かる訳が無いですね。

おそらく、20年以上も昔の話ですから、今のようにシートやレールの強度がうるさく言われる前の仕様なのでしょう。



こちらは「BRIDE」のレール裏側に貼付されていたシール。



取り敢えず、ノーマル・シートに戻すことが出来ました。

こうして、2度手間を掛けて東京のマツダディーラで無事、車検を通していただきました。

20年ぶりにノーマル・シートに戻ったロードス君。

アイ・ポイントが高くなって、ガレージにバックで入るときに大分楽になりました。

ただ、ドライビング・ポジションはやっぱ、違和感があります。



さて…ここからは車検が終わって後日「もう10年以上バッテリー交換していませんね」と指摘されたバッテリー交換とシートをレカロに戻す作業です。



ロードスター乗りなら誰もが不満に思っている「純正バッテリー」のバカ高い価格です。

安いショップでも ¥22,000 位から高いところだと¥30,000 を超える価格です。

これまでは仕方なく我慢して「純正バッテリー」を使用してきましたが、さすがに昨今の物価高騰の最中、「もう嫌だ!」と思い普通のバッテリーを使用することにしました。

その方法については Youtube 等に様々な方法が紹介されています。

やはり皆さん、悩んでおられるようです。

お陰で何も考えることなく必要なパーツを買い揃え作業開始です。

ちなみにこの方法だと、クルマ本体やケーブル等 全く加工を施すことなく、完全ノーマルに戻すことができるのが美点であります。

バッテリーはPanasonic の Caos ネットで送料込み¥8,000 ほどで購入しました。

ディーラー価格の 1/3 位の価格です。

その代わり、作業は自己責任で手を汚さなくてはなりません。

写真(中)はバッテリーを固定するフレームとボルトセットです。

Caos バッテリーは純正バッテリーより全高が高くなるので、純正固定用ボルトが使えません。

「高ナット」などでボルト長さを補う方法も紹介されていますが…

このセット…ネットで¥1,300 位でした。

セット中のボルト1本しか使いませんが、これで良しとしました。

写真(右)はバッテリー・ターミナル・スペーサーであります。

ロードスター純正バッテリーは外車の多くが採用している「D端子」です。

この純正のケーブルを国産車用の多くが採用している「B端子」のバッテリーに接続するには、ターミナル・アダプターを使用する必要があります。

安いものは ¥400~¥500 位で販売されています。

しかし、ここはクルマとバッテリーをつなぐ大切な部分ですので、写真のように「audio Technica」の製品を選びました。

¥1,500 以下だったと思います。



スペアータイヤを下ろし、内張を外してバッテリーにアクセスしやすく環境を整えます。



バッテリーの撤去は超簡単です。

ディーラーで指摘された通り…日付のペイントを見ると確かに10年以上の歳月が経っているのが分かります。

きっと「いくら何でも…」とたまりかねて指摘してくださったのでしょう。

うちのロードス君はガレージに格納中はAC電源でずっと充電モードですので、「バッテリー上がり」はありません。

バッテリー・テスターで測定しても一応、「セーフ」のレンジであります。

でも「やっぱり13年モノのバッテリーはどうなのよ?」ということで交換することにしました。



バッテリー・トレイを外して一応クリーニングします。



やっぱ、並べるとずいぶん大きさが異なります。

最初にこのバッテリーが使えるとひらめいた人は凄いなと思います。

私は先駆者?の方々の成功例を見て、何の不安もなく真似をしているだけですから…



さて…まずはバッテリーターミナルのスペーサーを取り付けます。

取り付ける…といってもただ、電極にスペーサーを押し込むだけですけれど…



素手でギュッと押し込んだだけです。



バッテリーの電極にケーブルを取り付け、バッテリー固定用フレームで固定します。

しかし…マイナス端子の「向き」が変です!

しまった!と思い、また振り出しに戻り、ターミナルの向きを整えて再度固定作業を行います。

最初からしっかり確認しながら作業を行えば、こんな2度手間は回避できるのですが…

素人作業なので失敗は付きものです。



ボルトも適当な長さに切断しました。
もっと短くても良かったみたいです。

マイナス端子の向きもこれでOKです。

トランクの荷物ももとに戻します。

ヘルメットやシューズ、スーツなど、サーキット用具を積みっぱなしというのはどうなんでしょうね?



ついでにこんなものも購入してしまいました。

ジャンプ・スターターです。

1万円もしない商品で、果たして使い物になるか分かりませんが…「お守り」代わりに積んでおきます。



さて…作業が終わり久しぶりにロードス君とドライブしてきました。

やっぱ、純正のシートよりこちらのフルバケの方がかなりシックリきます。

20年くらいずっとこのレカロのフルバケでしたから当然ですね。



ガレージに戻り、ビール・タイムです。

焚き火を見ながら毎度の独り酒宴です。

焚き火でピザでも焼こうかと思いましたが…セッティングや後片付けが面倒なので、宅内の電気オーブンで焼いてしまいました。

労働の後のビールの美味しいこと…たまらんです。


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