時間(とき)の経つのが べらぼうどころじゃなく速いためなのでしょうか、見たのは 半月ほど前だろうと思っていた『見えた 何が 永遠が 〜 立花隆 最後の旅 完全版〜』という NHK-BS1 の番組ですが、
調べてみますと、初回 : R4.12.31 Am10:00~11:50、再放送 : R5.1.3 Pm8:00~9:50 とありますから、このどちらかでありましょう。見るともなく 眺めてましたら、 すぅ~っと、『武満徹・・・』と記された 分厚い本が 画面を横切りました。その刹那、
今まで一度たりとも食指の動くことのなかった氏の著作物ですが、「こういう本も書かれていたんかぁ~。この本だきゃぁ絶対 読まにゃ~いけん !!! 」との、強烈なインスピレーションが降ったのであります。
本体価格:4,000円。但し 7年ほど前に発行された本でありながら、どのサイトも ” 在庫 × " との表示。中古本にしましても 今や 11,000円以上。どうしても読みたいオイラは、メルカリさんで 本価格にて入手。
現時点、全782ページ中 96ページまでしか読んでないですが、衝撃を受けたです。「こうて良かった。こりゃ、すっげぇ本じゃ」と。
● まずは立花さんの、音楽評論家さんも顔負けの クラシック&現代音楽に対するご見識。邦楽についても然り。これほどまで音楽に対して造詣の深い方とは、露程も思ってなかったです。
● 武満さんも、打てば響く方が相手だったからこそ、延べ100時間に及ぶ超ロング・インタビューに応じられたのでしょう。
● こういう立花さんだからこそ武満さんのお話を租借し、読者に分かり易く伝えることができるのでしょう。なにしろ、読んでて これほど興味を呼び覚まされるドキュメントは、浅学寡聞の身とは申せ 記憶にございません。
● だからこそ 雑誌『文学界』で、5年11か月 もの長きにわたり 連載されたのでしょう。
● なお、当書籍が上梓されるまでを時系列に追ってみますと
H 4 (1992) 年 6月 『文学界』で連載開始
H 8 (1996) 年 2月 武満徹さん没 (66歳)
H10 (1998) 年 5月 『文学界』の連載終了
・書籍化を強く望まれるも、精神的にも肉体的にも取り組む状態に非ず
H12 (2000) 年 前妻さんが 癌にて死去
・いつごろか、遺された武満さんの肉声の、とてつもない貴重さを再認識
・本書上梓の最大の貢献者となる 女性筝曲演奏家の O.Mさんとの出会い
H19 (2007) 年 膀胱がんの手術を受ける
H20 (2008) 年11月 筑紫哲也さん没 (73歳)
H27後半? 「あの本をお願いね」と言い残し、O.Mさん旅立つ
H28 (2016) 年 2月 本書上梓(第1刷発行)
R 3 (2021) 年 4月 立花隆さん没 (80歳)
このように、6年にわたる長期『文学界』連載、さらにその後18年にも及ぶ ときの流れを費やし出版されたという、長い長い時間軸、さらに、
学術的にも たいへん価値のある文献であろう この本は、唯一無二、立花隆さんという方がおられたこそ存在し得る本であるということに思い至りまして、これに応えるためには、こちらも それ相応の構えで対応しなくちゃならないのではないかと。
そのため 直近できることとして、少なくとも、今まで NHKのクラシック番組を主な音源として拵えているCDの中から 氏の作品のみ 取り出し 集約したCDを作成、それを何回も聴き、氏の音楽を 我が身に染み込ませる必要があるのではないか、と 思った次第であります。
.
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↑
上段の2枚は、そうして作ったCDでありますが、この本によりますと、どうも NHKさんは、武満徹さんを正当に評価していなかったような節があるようでして、例えば、
武満さんがお亡くなりになったとき、ニューヨーク・タイムスは一面全部を使い追悼記事を掲載したのに対し、NHKさんの ニュース・コメントは、「『夢千代日記』の作曲者で『NHK放送文化賞』受賞者」というものだけだったそうな。
残念ながら その『夢千代日記』の音源は無かったのですが、『波の盆』という 日テレさんで放送された 倉本聡さん脚色による TVドラマのテーマ曲はございまして、これは マーラーさんの『アダージェット』に匹敵?、否、美しさは より窮まっているように思える、実に見事な作品であります。
なお、下段右 CDジャケット ↑ 先にある『一柳 慧 (いちやなぎ とし) 』さんは、オノ・ヨーコさんの最初のダンナさんとの由。
< 追 伸 > R5.2.3 記
注目度が一等高いと思われる楽曲『ノヴェンバー・ステップス』が取り込めていません。そこで、小澤征爾さん指揮の当該CDを 2枚購入し、1枚に集約。さらに、氏を知るために『知の旅は終わらない』という文春新書も(同じくメルカリさんから)調達。これで段取り完了か。アトは 読むべし、聴き込むべし。ひたすらに・・・・
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コト・リンゴさんの『小さな空』は、超 Verry Good !!! 。癒されます。
< 追 伸 > R5.2.7 記
R3(2021).8.21 付 当ブログ『懐かしい日立市の映像 と 武満徹さんの素晴らしい歌の世界』記載の 大友良英さんプレゼンツの歌 (verry goodです) や、工藤重典さん 林美智子さん スウェーデン放送合唱団さん等 演奏のコンテンツがありますので、さらにもう1枚、CD を拵えました。
< 追 伸 > R5.2.25 記
作品全容と交友関係の分かる大型追悼本、H9 (1997) .2.10 集英社さん発行『武満徹の世界』と、H20 (2008) .9.10発行 ちくま学芸文庫『武満徹エッセイ選』を、中古品ですが、amazonさんおよびブックオフさんから取り寄せています。
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調べてみますと、初回 : R4.12.31 Am10:00~11:50、再放送 : R5.1.3 Pm8:00~9:50 とありますから、このどちらかでありましょう。見るともなく 眺めてましたら、 すぅ~っと、『武満徹・・・』と記された 分厚い本が 画面を横切りました。その刹那、
今まで一度たりとも食指の動くことのなかった氏の著作物ですが、「こういう本も書かれていたんかぁ~。この本だきゃぁ絶対 読まにゃ~いけん !!! 」との、強烈なインスピレーションが降ったのであります。
本体価格:4,000円。但し 7年ほど前に発行された本でありながら、どのサイトも ” 在庫 × " との表示。中古本にしましても 今や 11,000円以上。どうしても読みたいオイラは、メルカリさんで 本価格にて入手。
現時点、全782ページ中 96ページまでしか読んでないですが、衝撃を受けたです。「こうて良かった。こりゃ、すっげぇ本じゃ」と。
● まずは立花さんの、音楽評論家さんも顔負けの クラシック&現代音楽に対するご見識。邦楽についても然り。これほどまで音楽に対して造詣の深い方とは、露程も思ってなかったです。
● 武満さんも、打てば響く方が相手だったからこそ、延べ100時間に及ぶ超ロング・インタビューに応じられたのでしょう。
● こういう立花さんだからこそ武満さんのお話を租借し、読者に分かり易く伝えることができるのでしょう。なにしろ、読んでて これほど興味を呼び覚まされるドキュメントは、浅学寡聞の身とは申せ 記憶にございません。
● だからこそ 雑誌『文学界』で、5年11か月 もの長きにわたり 連載されたのでしょう。
● なお、当書籍が上梓されるまでを時系列に追ってみますと
H 4 (1992) 年 6月 『文学界』で連載開始
H 8 (1996) 年 2月 武満徹さん没 (66歳)
H10 (1998) 年 5月 『文学界』の連載終了
・書籍化を強く望まれるも、精神的にも肉体的にも取り組む状態に非ず
H12 (2000) 年 前妻さんが 癌にて死去
・いつごろか、遺された武満さんの肉声の、とてつもない貴重さを再認識
・本書上梓の最大の貢献者となる 女性筝曲演奏家の O.Mさんとの出会い
H19 (2007) 年 膀胱がんの手術を受ける
H20 (2008) 年11月 筑紫哲也さん没 (73歳)
H27後半? 「あの本をお願いね」と言い残し、O.Mさん旅立つ
H28 (2016) 年 2月 本書上梓(第1刷発行)
R 3 (2021) 年 4月 立花隆さん没 (80歳)
このように、6年にわたる長期『文学界』連載、さらにその後18年にも及ぶ ときの流れを費やし出版されたという、長い長い時間軸、さらに、
学術的にも たいへん価値のある文献であろう この本は、唯一無二、立花隆さんという方がおられたこそ存在し得る本であるということに思い至りまして、これに応えるためには、こちらも それ相応の構えで対応しなくちゃならないのではないかと。
そのため 直近できることとして、少なくとも、今まで NHKのクラシック番組を主な音源として拵えているCDの中から 氏の作品のみ 取り出し 集約したCDを作成、それを何回も聴き、氏の音楽を 我が身に染み込ませる必要があるのではないか、と 思った次第であります。
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上段の2枚は、そうして作ったCDでありますが、この本によりますと、どうも NHKさんは、武満徹さんを正当に評価していなかったような節があるようでして、例えば、
武満さんがお亡くなりになったとき、ニューヨーク・タイムスは一面全部を使い追悼記事を掲載したのに対し、NHKさんの ニュース・コメントは、「『夢千代日記』の作曲者で『NHK放送文化賞』受賞者」というものだけだったそうな。
残念ながら その『夢千代日記』の音源は無かったのですが、『波の盆』という 日テレさんで放送された 倉本聡さん脚色による TVドラマのテーマ曲はございまして、これは マーラーさんの『アダージェット』に匹敵?、否、美しさは より窮まっているように思える、実に見事な作品であります。
なお、下段右 CDジャケット ↑ 先にある『一柳 慧 (いちやなぎ とし) 』さんは、オノ・ヨーコさんの最初のダンナさんとの由。
< 追 伸 > R5.2.3 記
注目度が一等高いと思われる楽曲『ノヴェンバー・ステップス』が取り込めていません。そこで、小澤征爾さん指揮の当該CDを 2枚購入し、1枚に集約。さらに、氏を知るために『知の旅は終わらない』という文春新書も(同じくメルカリさんから)調達。これで段取り完了か。アトは 読むべし、聴き込むべし。ひたすらに・・・・
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コト・リンゴさんの『小さな空』は、超 Verry Good !!! 。癒されます。
< 追 伸 > R5.2.7 記
R3(2021).8.21 付 当ブログ『懐かしい日立市の映像 と 武満徹さんの素晴らしい歌の世界』記載の 大友良英さんプレゼンツの歌 (verry goodです) や、工藤重典さん 林美智子さん スウェーデン放送合唱団さん等 演奏のコンテンツがありますので、さらにもう1枚、CD を拵えました。
< 追 伸 > R5.2.25 記
作品全容と交友関係の分かる大型追悼本、H9 (1997) .2.10 集英社さん発行『武満徹の世界』と、H20 (2008) .9.10発行 ちくま学芸文庫『武満徹エッセイ選』を、中古品ですが、amazonさんおよびブックオフさんから取り寄せています。
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