主役の花の写真が借り物ではマズイので、我が家の下(しも)手の
山裾に自生しております卯の花を撮影(6/1AM)、後追いでありますが、
貼り付けました。栗の木の葉っぱも一緒に写っております。
【夏は来ぬ】の詞のカップリングは どれも何とも好いのでありますが、
一番の彩りは、やはり早乙女と田植えの取合わせではないかと思います。
絣(かすり)の単(ひとえ)に赤襷(たすき)、手甲(てっこう)脚絆に菅笠の、
うら若き娘さんたちが打ち揃いする、玉苗(たまなえ)植うる情景・・・
もうずぅっと以前から祭祀の場でしか見ることができません。
愚生が思い出す田植えは、中1か中2のとき、
山奥の駐在所の倅ですから、自分とこの田植えはなく、そうです、
友達の大沢のそうちゃんちの田植えを、一日中、手伝ったのであります。
相当きつかったとは思うのですが、それはあまり覚えておりませんで、
煙の漂う薄暗い土間の中で、みんな揃って食べた夕御飯でありまして、
うちの味とは違っていたという感覚が、今でも残っております。
どうでもよいことを言ってしまいましたが、いよいよこれからが
5回シリーズでお贈りしてきました【夏は来ぬ】シリーズのフィナーレです。
早乙女の手による田植えがなくなってしまい、いちばん残念に思い、
腐ってしまっておられるのが、【田の神様】だそうでございます。
何故なら、【田の神様】は男の神様であります。
早乙女を見られなくなってしまったからです。
【田の神様】にとりまして、田植えは何よりの楽しみでありました。
早乙女に会えるのです。それも ただの出会いではありません。
早乙女たちは着物を着ておりますが、その下には何もつけてないのです。
そうです。【田の神様】からの視点、下からは丸見えなのであります。
それが無くなってしまったのであります。嘆きは当然でありましょう。
では、その証左を お見せいたします。
下の写真は、愚生秘蔵の【田の神様】であります。
輪郭を よおくご覧下さいませ。
太さを割引しましたら、ほら、何かに似ているでありましょう。
えっ、宅のは これくらいでざあます って?
それはそれは、たいへん結構なことで。
どうぞ お大切になすっておくんなせえやし。ごめんなさんせ。
(なお、このお話しは、愚生のオリジナルでございます。念の為)