百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

次の地震はどこで起きるか?& 斎藤茂吉さん作詞 信時潔さん作曲の『日本のあさあけ』という歌、皆様 ご存じですか?

2021-09-29 19:23:11 | 日記

 『MEGAQUAKE 巨大地震 2021~震災10年 科学はどこまで迫れたか~』という番組が、
R3.9.12 NHK-Gでありました。赤さ加減は発生確立を、白線は活断層を示しています。

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 『街道東征』に続き、新保裕司さんが また素晴らしい楽曲を知らしめて下さいました。その歌は、斎藤茂吉さん作詞 信時潔さん作曲の『日本のあさあけ』。残り時間の少ないオイラの、何としても聴きたいという思いは強烈でして、5,500円という高いバリアなんぞ 難なく突破。その分、半額食品を買って食めば いいだけの話と期して。
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2枚組CD (全42曲) の最後に 収録されています。全曲、小山明子さん歌唱 (アルト) ピアノ伴奏:山田啓明さん。


       日本のあさあけ   斎藤 茂吉

       ひむがしに あかねかがよひ
       祖先(とおつおや) 生まれし国土(くにつち)
       あらた代に 今こそ映ゆれ
       見はるかす 小原(おぬ)も木原も
       香ごもりて 幸(さきは)ふごとし
       もろともに 祝(ほ)がざらめやも

       あたらしき 朝明にして
       峰々のとほきそぎへに
       雲はるか 常若(とこわか)の国
       むらぎもの 心さやけく
       澄みとほる 光こそ見め
       とことはに 和(のど)にあゆまむ

オイラは思います。めっちゃ素晴らしくも、演奏奏時間は たった 3分44秒という楽曲を 5,500円も出さないと聴けないなんて、これほどの悲劇、そうは無いねと。ここは『海ゆかば』『日本のあさあけ』を切り出した 廉価版 CDの発行が望まれます。

更に NHKさんの『名曲アルバム』でも採り上げていただけないかと、切に思います。それにしても、これほどの名曲が 70年近くも埋もれたまんまになっていたなんて、信じられないことであって、頗る悲しく 極めて残念なことでございます。

で斯くなる上はと後日、手持ちCD4枚の中から、これはという楽曲を抽出することとしました。
      
                             ( R3.10.2 追 )
以下は、当該情報をお教え下さった 新保裕司さんの R3.9.27 産経新聞『正論』記事です。お目通し下さいますと、甚だ幸せに存じます。


投稿 2時間後の今 見聞し、分かったことですが、You Tube に『日本のあさあけ』が出ていました。ぜひとも ご視聴あれ。

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江口玲さん、好かったです & 坪内稔典先生、ご指摘ありがとうございます & 高市早苗さん、頑張れー !!!

2021-09-17 19:21:15 | 日記
 R3.9.10 NHK-BSP『クラシック倶楽部』は、『江口玲 ( "れい" ではなく、"あきら" と読みます ) アメリカに心を寄せて』というタイトルの放送でして、その中で、ジョージ・ガーシュインさん作曲の『ラプソディ・イン・ブルー』と、 オイラが 殊のほか大好きな

ラフマニノフさん作曲『パガニーニの主題による狂詩曲、第18変奏』の、

江口さんご自身編曲の ピアノ曲が、演奏されました。オーケストラ版に 引けを取らない盛り上がりがあり、たいへん好かったです。もちろん CD にしており、楽しんでます。
     
     ⑥ の 3分24秒は、まさに 天国にいる気分です。

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 以下は産経新聞 毎日曜日連載、坪内稔典(としのり)先生の R3.9.12『モーロク 満開』ですが、久方ぶり天野忠さんが取上げられてまして大喜びしたのですが、ひょいと気懸りなことが、
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                  下段 ←|→ 上段      
既ブログ『天野 忠さん、バンザーイ !!!!』に 誤りがあるのではないか と気付いたのです。案の定、「蝉は/みな死んだ。」が抜けていまして、直ぐ追加しています。ただし 空白行まで 忠実に直せてません。この空白行、そして縦書き横書きという大きな違いがありますから、本当に味わうなら ・・・当たり前のことにつき 以下 省略です。

で、思ったのです。この記事って ひょっとして、オイラに 間違いを気付かせるために書いて下さったのではないかと。ネンテン先生、ご指摘下さいまして 本当にありがとうございます。

  ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

 いよいよ自民党総裁選挙の火蓋が切って落とされ、今日は 4候補さんの演説会。その中でも 高市さんが 断然、光ってました。オイラは思っています。日本人なら、まして自民党員なら、高市さん以外 考えられないだろうに とすら。

で、です。こんなオイラの気持ちに 見事に応えて下さってる記事が、昨日と今日の産経新聞に載ってまして、これはぜひとも皆様方に お読みいただかなくては と思った次第です。お目通しいただけますと、甚だ幸せに存じます。
 まずは、R3.9.16 の、櫻井よしこさんの『美しく勁き国へ』『総裁選特別編」記事です。


 続きまして、R3.9.17 の 西尾幹二さんの『正論』です。

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オトン供養:宮史郎さんetc.の歌  & これぞ本物!!『大阪締め』~ 大阪天満宮さん『天神祭り』『どんどこ船』 陣触れ ~

2021-09-13 21:02:31 | 日記
 松尾和子さん、当時は未熟で よく感じなかったですが、今では とてもよく分かります、その素晴らしさ!!! 。こんな歌い手さん、もう二度とお目にかかれないかも・・。それにしましても この『再会』は、本当に本当 !!! 、永久保存の価値ありです。スゴッ !!!
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    ( ↑ R3 .9.3 BS東テレ『徳光和夫の名曲にっぽん~吉田正生誕100周年SP』より)

            神野美伽さんの『花のように鳥のように』、素晴らしい歌でした。

       ( ↑ R3.9.4 BS朝日『人生、歌がある ~ 杉本眞人さんトリビュート』より)
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宮史郎さんの『女のねがい』。『女のみち』とともに、めっちゃめちゃ 好きじゃった オトン。上の 2曲も取り入れた CDを拵え、あの世の オトンに聞かせます。          
           ( ↑ R3.9.3 BSテレ東『プレイバック日本歌手協会歌謡祭』より)

    
 ”ふでDEまんねん” でのジャケット作りは タイヘンなので、ネックになってました。そこで、録音時のリストを そのまま使うことに 。かなり乱雑ですが、滞留させとくよか数段マシかと。現在 メルカリさんで、多色ボールペン数種 仕入れ中。(本段落、R3.9.17 追記)

 

 世界的なオーボエ奏者ハインツ・ホリガーさんと、そのお仲間さんたちのコンサートが、R3.8.31 NHK-BSP『クラシック倶楽部』で放送されまして、オイラは その中のある1曲に、ガツーンと頭を打たれました。

ホリガーさん作曲『Klaus-ur』。ディエゴ・ケンナさん吹かれる バスーン ( 別名:ファゴット) から発せられる、巨大船の汽笛が如き音が、耄碌しかかった我が脳ミソを、「ヴォワ~ン、こりゃ しっかりせんかー !!! 」と言わんばかりに 強烈にど突いてくれ、めっちゃめちゃ心地好かったのです。で、こちらの方は 既に CD にし 度々 聴いとるんですが、それにしても バスーンの音って 何と男性的なことか・・・それをだんだん失いつつある者にとりましたは、何とも魅力的に感じられるのであります。が、ふと 気付いたことがあります。それを 決定づけてるモノ。見て下さいますか、この角度と太さと長さ。これは 羨望のマト以外、何物でもござんせん。
 
  ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

 ”手締め”で一番の好みは、断然 ”一本締め” なのですが、H26(2014).11.14 付『 小津映画【浮草】で見た「手締め」への憧れ』で述べておりますように、その映画での 二代目 中村鴈治郎さん扮する旅芸人一座の座長さんの音頭による『大阪締め』に、何ちゅう味わいのある締めなんじゃろう と、心底 惚れ込んだ訳ですが、その憧れの『大阪締め』、この 本当のホンマモンを、R3.9.4 NHK‐BSP で放送 (H30年9月の再放送) された『発見!体感!にっぽん水紀行「祭りと人と水の都~大阪~」』という番組の中で、目にすることができたのです。

番組は、京都:祇園祭 東京:神田祭とともに 日本三大祭のひとつとされる、大阪天満宮さんの 1000年の歴史を有する 天神祭りが中心に据えられてまして、
....
お祭りの主役『どんどこ船』の出航に当たり、『大阪締め』で 景気付け (手打ち) が為されたのです。音頭を取られた方は、どんどこ船の構元であられる夏凪一嘉(なつなぎかずよし)さん。
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実は今日 このどんどこ船のあるは、夏凪さんのお父上:秀之助さんのお陰なのであります。と申しますのも、大東亜戦争の空襲で大阪市内は焼け野原になってしまい、各町内会で所有していた数ある どんどこ船も、全艘 焼失しちまったそうな。そこで 八百八橋や学校や郵便局を作った大阪商人の心意気やここに とでも申しますか、 どんどこ船を作って 寄進なさったんだと。
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どおりで、ご立派な 親父さんのお血を引いてらっしゃってか、イイお顔 してらっしゃいます。では、その夏凪さんの音頭による "大阪締め" の場面、とくと ご覧くださりますか。

      「打ちましょ」 「ちょん ちょん」

      「もひとつせ」 「ちょん ちょん」

      「祝うて三度」 「ちょちょんの ちょん」 
この手締めで 身を引締め 景気を付け ココロひとつに、いざ !!! 、祭りに繰り出すのです。
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なお この どんどこ船による行事は、大阪府さんの 無形民俗文化財 に登録されているとか。


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『 けっぱり先生 』、現わる !!! ~ NHK-ETV特集『コロナに負けない~名物校長と笑う学校~』( R3.4.24 放送 ) より

2021-09-02 16:57:33 | 日記
 4ヶ月半ほども前のネタで恐縮です。が、本稿 出来栄えは兎も角、それだけの時間 温めていた話題である ということではあります。まず、当稿の主人公 田畑栄一先生 ご自身がおっしゃるところの、” 根っこの体験 " から話しを進めさせていただきます。



中学教師となって 5年目、先生は初めて 不登校の生徒の在席するクラスの担当となりました。
希望に燃えていた先生は、学校に戻って欲しい一心で、幾度ともなく家庭訪問したのですが、
卒業まで 願いが 叶うことはありませんでした。


時が経って その 10年後、同窓会でのことです。「先生!、田畑先生、お久し振りです! 」と呼び掛けられたのです。見れば、忘れもしない かの生徒。「今日は先生に お礼を言いたくて来ました」、「先生が、何度も家に来て下さったのが 嬉しくて・・・それが今も 支えになっています」。先生は 生徒と手を取り合って、涙に暮れたそうです。

先生は思ったです。関わり続けてゆけば、現象として 顕れなくとも、心に響いているのだ。目に見える現象 それのみが 教育ではない。目に見えない心の進化も 信じなくてはならないのだ と。

関わり合うツールとしての定番は、将棋・碁・オセロ・トランプ・けん玉 等々で、実際 よく利用されてきています。しかし これらで 協調性・コミュニケーション能力・創造力・プレゼンテーション能力の涵養とか言った 教育効果が得られるかと言ったら、疑問は残ります。それらに資することのできるモノって 何か無いだろうか・・・実は それは 先生のすぐ隣にありました。

先生が深く愛してる漫才です。それに 今、学校では ”笑い” が あまりに軽視されている という思いもありました。漫才を採り入れ、笑いを取り戻すのだ。漫才は 人を笑うことでも 人に笑われることでもない、計算された言葉で 笑わせるのが漫才。漫才は言葉の芸術と言えるものなのだ。

それに マイクの前で堂々としゃべれるとしたら、プレゼン能力の向上は 計り知れないものがある。これほど優れた教材って 他に何かあるだろうか・・・・・6年前のことです。

直ぐ 吉本興業さんへ TEL しますと、「協力します」と、支配人さんから ココロヨイ返事。で、本背景のもと『教育漫才』というカテゴリー(カリキュラムとしたほうが妥当かも)を確立すべく検討に入りまして、その過程や内容については、番組で触れてないので 分からないのですが、結果的に このような本が上梓されるまでに 漕ぎ着けてられます。 


 番組タイトルに ” 名物校長 ” とある通り、既に よく知られた存在になられてる先生は、令和 2年、埼玉県越谷市立 新方 (にいがた) 小学校 ( 全校生徒 203人 ) の校長先生に赴任されます。ただし コロナ禍の折柄、実質的 始まりは R2.6.1 。2か月遅れのスタートとなりました。
.
休校の影響は 予想以上でした。ペースが狂っちまって、集中できない子 チグハグな行動の子が多いように感じられます。中でも特に気掛かりは、笑わない生徒の多いこと。これは何とかしなくては・・・先生の動きに、一層 拍車が掛かります。

  校長室は いつも開放。安心できる部屋になるようにと、遊び道具も各種取り揃えてます。
  心の状態を見極めるため、授業に出たくない人は 校長室へ来なさいと 呼び掛けてます。

コロナだからこそ、今まで無かったものを作り上げよう。ピンチはチャンス と呼び掛けます。


 夏休みが明け、落ち着きを取り戻したかに見える 9月16日、校長先生は 6年生 41名に向け、提案しました。もちろん 5回目の 6年生の担任になってる 吉野学之紀先生と一緒にです。

歓迎行事や運動会など、大きな行事が中止になってしまった。が、嘆いてばかりいてはダメだ。まして小学校最後の大切な年。楽しい想い出を作らないで何とする。先生は ” 笑う学校には 福 来たる ” という 信念を持っている。笑いで直ぐ思い付くのは 何たって 漫才だ。

どうだろう、みんなで漫才をやろうではないか。それに漫才は芸術なのだ。みんなで挑戦して、みんなで 笑いあふれる 温かい学校を作ろうではないか と。

総合学習の時間に取り組むことと。まずは、くじを引いて

コンビを作ることからスタートします。

次はネタ作り。漫才の基本は ”3段落ち” 。
/
普通のコト言って 普通のコト言って、3段目に落とす。このオチのところが勝負。
ただし この二つは絶対あってはならない。また 演ずるときは あくまで ”堂々と” やること。 


子どもたちは 生き活きと 作り出します。
..
そして何回も練習します。

大きな舞台で練習します。
..
受けたりとか 滑ったりとかし、修正して、訓練するに見合って、その繰り返しをやることにより、表情がすごく生き生きしてき、声にも張りが出始めてきます。

この発達過程はスゴイと思いました。先生のアドバイスがあるとは言え、丸っきり zeroから生み出すのです。みんなの前で 元気に発表するのです。オー・マイ・ガー !!! とはこのことか。
『漫才は言葉の芸術である』という発想に衝撃を受けたですが、この子供たちの適応力の素晴らしさにも同様に・・・・・スゴッ、感心しました。

R2年12月 4日、取り掛かって3か月目、いよいよ発表会 !!! 。

『新方小学校 漫才グランプリ』略称『 N-1 』。保護者の方々に参加いただき 開催です。

第1部は、教室於いての 全組参加の 発表会。
...
みんな 大熱演。出席された親御さんたちの 感動、如何ほどのものだったことかと・・・・
第2部は、会場を体育館に移し、保護者の皆さんの投票で選ばれた

この ↓ 上位 4組の皆さんが 大きな舞台で演技し、『N-1』の幕が閉じられたのでして、
...
見事、一大イベントを やり終えた生徒の表情は、それはそれは充実感に満ち溢れていました。

6年生たちの熱意は 3学期に最高潮に達します。彼等の発案で、全校文化祭が挙行されました。
.
” 密 ” を避けるため、会場は 各教室を使った 分散開催です。

漫才は、5年生にも 4年生にも 拡がりを見せてます。きっと 良き伝統に育って行くのでは・・

6年生男子による ダンスは、一番の喝采を博しました。


卒業式を間近に控えた 3人の 6年生の、この 1年 振り返っての 感想です。






卒業式です。
..
                生徒から ”寄せ書き” の プレゼントがありました。


田畑栄一校長先生は、このようにも述べてらっしゃいます。

「日本全国が漫才学校になると、いじめや不登校とか自殺がなくなるんじゃないかと思います」

           【 教育漫才で、子どもたちが変わる。~笑う学校には福来る~ 】
NHK-Eテレ ETV特集『コロナに負けない~名物校長と笑う学校~』、素晴らしい番組でした。



 なお タイトルに『けっぱり先生・・・』と冠しましたは、オイラが独身時代に読み感動した、山口瞳さんの『けっぱり先生』から拝借したものです。田畑先生は、その けっぱり先生に とてもよく似かよってる先生だなぁと 思えたからです。で(実際 どうだったのか知る由もないのですが、番組の BGM がそうでした)惜しむらくは 卒業式に、合唱曲『旅立ちの日に』は 本当に素晴らしい楽曲で オイラも大好きな歌ですが、これに加えて もう1曲『仰げば尊し』を歌ってほしかった・・・・つくづく、そう思います。けっぱり先生は、決してうたってくれるな と仰せでしたが、周りの人たちから自然に、この歌が 朗々と湧き起こってきたように・・・・
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