百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

愛燦燦の教育者 バーンスタインさん ~ H30.9.21放送 NHKーEテレ 『ららら ♪ クラシック』より

2018-10-25 22:31:49 | 日記
 「私には愛しているものが2つあります。それは音楽と人間です。どちらの方が好きだとは言えません。人のために仕事をし演奏するのです。そして心の深いところで音楽とコミュニケーションするのです」と。さらに別な言いまわし

「音楽は私のすべてです。そして音楽を愛することは人を愛することです」と仰ってられ

40歳時 アメリカ人で始めてニューヨーク・フィルの音楽監督を担われたスター指揮者、ウエストサイド物語の作曲者、さらにピアニストで著述家で、TV番組の司会もなさり


ご長女 ジェイミーさんは

と仰っておられる


ご自分のすべてを、若い世代に伝えることに情熱を傾けられた、偉大な傑出した教育者としての実像が、H30.9.21 『ららら ♪ クラシック』で紹介され、これを視聴したオイラは 2度も泣かされたのであります。

このような方ですから世界中には大勢 氏のレッスンを受けた方がおられ、日本の指揮者さんで言えば、番組にゲスト出演された 京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一さん、29歳時 1ヶ月間 アムステルダム・コンセントヘボゥ管弦楽団でアシスタントを務め、右手にシガレット 左手にウイスキーという 氏のダンディズムに魅了されつつ、大いに薫陶を仰いだとのこと



新国立劇場 オペラ部門芸術監督 大野和士さんは、23歳時 レッスンを受け、氏の音楽は まさに人間愛の実践のために存在している と言えるものと認識されたと

現トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督 佐渡裕さんは、4年に亘り指導を受け、「バーンスタイン最後の愛弟子」と言われていたり

勿論 小澤征爾さんとも親交があって


今 NHK交響楽団の首席指揮者をなさってる パーヴォ・ヤルヴィさんの場合は、オイラはここで涙したのですが、21歳時の ロスアンゼルス・サマーコース、短時間しか見込めない個別レッスンの場でのこと、スタッフが「次の予定があって行かなくちゃならない」「早く切り上げてくれ」と再三懇願するも、

「教えてるんじゃない ! 人生を変えてるんだ」と一喝、指導を続けられたと。


そして晩年、最も情熱を傾けられたのが、若い音楽家の教育で、特に際立っているのが、氏が提唱し日本で 札幌で始められた『パシフィック・ミュージック・フェスティバル(以下 PMF)』という、ひと夏の 一大教育プログラム。


H2年(1990) 第1回のPMF では、20カ国以上からオーディションを受け参加の、将来が期待される若手演奏家さんたちのレッスンに、癌に冒されてる身でありながら来日され、

「これから 人間的で深い音楽をつくりましょう」と

音楽会の巨匠が、ひたむきに若者たちに ぶつかってゆかれたのでありました。
で迎えた発表会



この演奏会から 僅か3ヶ月後 72年の生涯を閉じられたのでして、さらに申しますと、これが バーンスタインさん最後の来日公演にあいなったということでございます。






そしてこの PMF は、現在も続けられていて、28年後のこの年も このように盛大に札幌で開催されたとの由。





以上 NHK-Eテレ『ららら ♪ クラシック』「解剖!伝説の名演奏家 生誕100年 バーンスタイン」
100q's 備忘録でござ~い であります。


折しも『小学館イマージュ』さんから このような DVD名盤選 DM も届いてます。


なお H30.3.11の『クラシック音楽館』は、たしかバーンスタインさんの生誕100年特集だったと、で この中で、上記の 広上淳一さんと パーヴォ・ヤルヴィさんの バーンスタインさんに関するお話は紹介されてたですから、『ららら ♪ クラシック』では二番煎じということになります。しかし今回、「バーンスタインさんは 宮沢賢治さんと まったく同じ心情を お持ちの方だ !!! 」という新たな認識を得、深い感銘を受け、当ブログ化を図った次第にございます。


 < 追 伸 > H30.10.30
『ららら ♪ クラシック』の話題 ひとつ プラスします。
10月26日 放送の、アイリッシュ・フルート & ティン・ホイッスル:豊田耕三、歌:松江在 浜田真理子、フィドル:マイキー・オシェイ、ギター:中村大史 さん各位で奏でられた、オイラにとって特別の歌「ダニーボーイ」
・・・高校時代 バイトで買った アンディ・ウイリアムズさんの「ダニーボーイ」と「ムーンリバー」の入ったレコードで めっちゃ馴染んでて、入社早々 当時有名だった会社の音楽ホール『小平会館』での大会に出場し 歌った歌・・・
なかなかの味わいで たいへん好かったです。


なお 当時も今も、英語の意味はアバウトのまんま(英語の歌詞、今でもほとんど覚えてます)口ずさんでまして、この際 番組で示された訳を拾わせていただき、記しておきたく存じます。

      ダニーボーイ   作詞:ウェザリーさん
 
    ああダニー バグパイプが お前を呼んでいる
    谷から谷へ 山腹を下っていく
    夏は過ぎ去り バラは枯れ落ちてしまった
    おまえはここを去り 私はここで待たなくてはならない
    帰ってきてほしい 草が青くしげるころには
    そうでなければ 谷が雪で静まりかえるころには
    日がさそうと 陰になろうと 私はここにいる
    ああダニー 愛しているよ

    でも おまえが帰ってきたときに 花はすべて枯れ落ち
    私が先に亡くなっていたら
    私の眠る場所を探して
    ひざまずいて 私のために祈ってほしい
    私の眠る土を踏む おまえの柔らかな足音で
    私の墓は あたたかく心地よくなるだろう
    ひざまずいて 愛しているよと 私に伝えてほしい
    おまえが私の所に来る その日まで 安らかに眠れるだろう

なお もうひとつの歌「ムーンリバー」、当時は大好きだったですが、「ティファニーで朝食を」の映画を見てからというもの、嫌いになってしまいました。監督の ブレイク・エドワーズ さんもきっと、こんな非道い日本人を描いてしまい 後悔されてるのではないかと思います。そうでなくっちゃ、われわれ日本人は 浮かばれません。

    
    




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新聞を読みましょう

2018-10-19 21:10:20 | 日記
 巨人の高橋監督は、勝負勘の全くない方ではないだろうかと思います。昨日の試合と、1点差ゲームの勝率が ワースト1 であることが、如実にそれを顕しています。選手起用が全くダメなのです。昨日の試合なら、田口君をスパッと変えたなら、畠君も 1回でスパッと替えるべき。後がないのです。勝ちゲームなのです。思い切って何故 それができないのか?。勝負勘のない人に監督 やらせるのは、チームにとっても本人にとっても この上ない悲劇であります。以上 潜在的 一巨人ファンの嘆き ヒトコト、吐かせていただきました。

 老生は本となれば経済感覚が薄れ、どんどん買ってしまう性癖がありますが、漫画と週刊誌は昔から対象外でした。マガジンやサンデーが空前の大ブームに湧き立ってるときでも、見向きもせずでした。週刊誌は中身が無く、漫画は 今になって思えば、イメージが一方的に植え付けられ、想像の余地を失ってしまうのが、嫌だったのだろうと思います。

H30.10.2 産経新聞株式欄に、藤井亮助さんの書かれた こんなコラムがありました。


世界の上位8人の合計資産と世界の下から半分 36億人の資産合計が等しいのだと、で 
・ウォーレン・バフェットさんは、勤務時間の80%が読書で、日に500ページ以上
・ビル・ゲイツさんは、週1冊以上
・マーク・ザッカーバーグさんは、2週間に1冊以上
というふうに、大富豪には「読書」という共通項がある とのこと。

読書離れが叫ばれ 久しいですが、新聞離れも同じく、下の2018年6月度の中央紙ABC部数に示す通り、年間で、読売は約36万部 朝日は約31万部 わが愛読紙 産経は5.5万部、減少しています。
   読売:8,419,052(-359,829 ▲ 4.10% )
   朝日:5,884,764(-314,046 ▲ 5.01% )
   毎日:2,769,159(-202,353 ▲ 6.81% )
   日経:2,421,882(-296,674 ▲10.91% )
   産経:1,464,355(- 55,177 ▲ 3.63% )
オイラが旅行に出て泊まるホテルには、必ずといっていいほど 朝日新聞が山積みされています。朝日なんぞ読んでたら人間 ダメになってしまうと、マジで思っている断然 産経派の老生ですから、タダであっても決して手にとることはないですが、そんな新聞も入っての数字。ホントは 7掛けとか、朝日にいたっては 400万部を切ったとか言われてますが、実際はどうなんでしょう。

老生にとって新聞は、無くてはならない存在です。毎朝、抹茶を飲みながら クラシックなんぞ聞きながら、わがココロに沁み入る記事は無いかいな と 目を通すのは、一日のうちで イチバン楽しいひと時、H29.12.19付ブログで触れてますが、まさに産経新聞『朝の詩』H22.9.18 掲載、東京 内田毅 さんの「新聞を開く」という詩そのものであります。



そして こんなことができるのも、この間、連れ合いが台所こなしてくれてるからできることなんやと気付いてからは、賢妻への感謝の念でいっぱいなのでありますが、、、

で、かなりブログから遠ざかってますので、ずいぶん日が経ってしまってますが、以下 9月末から10月始めにかけ、オイラの気を特に惹きつけた産経新聞記事を 連ねてみようと思います。

まず H30.9.28『正論』新保裕司さんの「改元を機に紙幣の肖像を新しく」の一部


同日 桑原聡さんの『モンテーニュとの対話 35 』「人間は平等を憎むのか」の一部


H30.9.30 曽野綾子さんの「小さな親切 大きなお世話」の一部


H30/9.28 坪内稔典さんの『モーロク満開』「今を生きる」


同日の『夜明けのエッセー』茨木市 中島孝和(80)さん「妻は薬を飲まずに逝きました」


H30.10.1 の広告
   
もう半年以上も前のことですが、この広告に惹かれ 取り寄せ 読んだのです。でも オイラには、全くつまらんかったです。堅い一方で、面白み 柔らかみ 人間味 色気 感じられず。一言で言えば、味気が カラッキシ感じられない本 ですか。まあ こんなこともあります。

 < 追 伸 > H30.10.28
この日の『産経抄』は とても素晴らしく、一年に 新聞や雑誌に使われる単語は 約3万語で、その 5,6割は 1度しか使われない。使用度数1、or 一生1度も使われないかもしれないが、いらないのではなく、ただ1回のために単語を蓄えておくことが肝要で、読書とは、いつ来るか分からぬ「その1回」に備えて言葉を探し、蓄える作業でもある とあります。なかなか覚えられず、覚えても すぐ忘れてしまうオイラにとりましては、いわば憧れの世界のオハナシと あいなるのではございますが、、、、
     

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