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一力亭2(お座敷まで)


写真は、お座敷内部(上座→下座)

まず“万”の暖簾をくぐります。
石の前庭の正面に大玄関があります。
ここで靴を預けて中に案内されます。
京都では禁門の変(1865年)の際に大きな火事(どんどん焼け)がありました。
その8か月後に起こった祇園の火災で焼失し、現在の建物はその後に再建されたものだそうです。
木の廊下に、内部の壁も紅殻色(べんがらいろ)です。
江戸時代は、紅殻色は格式が高く許されたところしか使えなかったそうです。

今回は1番手前の棟の2階奥のお座敷でしたが、さらに奥にもう1棟あるようでした。
もちろん無用にウロウロ出来ないので、それ以上は分かりかねます。

お座敷は奥2/3ぐらいに席が用意してあり、下座の1/3は空けてあります。
内部も壁は紅殻色で、上座にも下座にも床の間と違い棚があります。
襖は松の絵や扇面の装飾になっています。下地が黒いのは、当初は銀だったものが経年変化で酸化したからなのでしょう。

雰囲気としては、角屋の“緞子(どんす)の間”や“翠簾(みす)の間”によく似ています。

トイレにも行きましたが、トイレのスリッパは“わらじ”です。
ガチのわらじです。
手洗いの脇に小さな御手拭タオルがきれいに積んであります。
なお宴会中にお手洗いに立つと、トイレの表で芸舞妓さんが待っていてくれます。

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コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
なかなか見られません (maruwin)
2012-02-13 09:06:07
見た瞬間、角屋とよく似ているなと思いました。
記事を読んでゆくと、やはりそうなんだと。
でも、ほんまもんは、なかなか見られませんね。
 
 
 
maruwinさま (amadeus)
2012-02-13 12:06:15
角屋は部屋ごとにコンセプトが変わりますが、ここはどこもかしこも紅殻のようです。

そうそう本日夕の更新が、またまた驚き(のハズ)の情報です。

お楽しみに!
 
 
 
お着物 (すずらん)
2012-02-13 15:40:31
トイレがわらじって事は、お着物で行かないとですね
 
 
 
すずらんさま (amadeus)
2012-02-13 16:14:40
う~~ん。

次はいつ行けるのか、そもそももう1度行けるのか・・・。

そんなレベルのお話です(笑)。
 
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