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東寺5 特別拝観3 小子房


写真は、澄心苑(ちょうしんえん)

本坊内の左手(南側)にあります。

定期的な拝観はなく、2010年と2013年の”京の冬の旅”で特別拝観がありました。
拝観料は600円です。
後宇多上皇が修行のために造られ、焼失後昭和9年に再建されたそうです。
再建以降は皇族や高僧を迎える迎賓館の役割をしているそうです。

本坊の門前で600円を納めます。
本坊正面の参道を左に曲がると小子坊の前庭に出ます。
正面に小子房、左手に勅使門のある正面の前庭、右手前には本坊の客殿、右手奥には”澄心苑(ちょうしんえん)”があります。

まずは小子房の裏手にまわります。
庭園は7代目小川治兵衛作の”澄心苑”です。
中央に池、池の周囲は苔、松や紅枝垂桜などの植え込みがあり、背後は国宝の蓮華門です。

小子房は方丈のような6間構造で、襖絵はすべて堂本印象のものです。
まず後ろの真ん中にあたる牡丹の間です。
ここから時計まわりにまわります。
牡丹の間は、紅白の牡丹を墨で描いており、赤は墨の黒で、白は縁取りを描き襖の下地の色で表現しています。
またアリや蜂などが小さく描き込まれています。
次は瓜の間で、きゅうり、スイカ、瓜が描かれており、いたちが遊んでいます。

正面右手に来て、枇杷の間です。
枇杷にツバメが飛んでいます。
正面中央は”鷲の間”で今までとは違い雄々しい鷲が描かれています。
これは邪気を祓うためためだそうです。
正面左手は”雛鶏の間”で謁見の間です。
天井は格天井で、襖絵は鶏と雛が描かれてます。

そして左手奥が”勅使の間”です。
上段の間があり、襖絵は金張り、折上格天井と豪華絢爛でした。

最後は勅使門を背景に前庭を見ながら正面の外廊下を歩き、元に戻って終了です。
勅使門は毎年1/14の後七日御修法の結願日、11:30頃に宮内庁からの使者が灌頂院に参拝にここから出られる際だけ開門されます。
11:00頃に開けられます。




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コメント
 
 
 
堂本印象 (WAN)
2012-12-15 11:41:00
さすがに、京都には作品が多いですね。こないだ、amadeusさんにお会いした所にも飾ってありましたよね。
以前、どこかで会心の作品には印象の前に『恒世』と落款を書くと聞いてから、印象作品をみかけたら恒世落款に目がいくようになりましたよ。寺社にあるものにはほとんど『恒世』がありました。
ただこの話が事実かどうか、あまり詳しくないのでわからないんですよね、誰か絵画に詳しい方教えてください(笑)
 
 
 
いつも情報をありがとうございます。 (クーとハナ)
2012-12-15 23:25:52
いつも情報を小まめにアップして頂いて、本当に助かります~。
特に、東寺は大好きな場所なので(仏像マニア)、Amadeusuさんの情報量が大変役に立っています。

ところで、本日私の住む名古屋の文房具売り場で「京都手帳」なるものを見つけ、即買いしてしまいました。
「まるで、私のためにあるみたいな手帳だわ♡」
来年は、この手帳と共に、京都旅行を充実させたいと考えています。
(しかし、Amadeusuさんの方が手帳よりも情報が多い。すごっ)
 
 
 
クーとハナさま (amadeus)
2012-12-15 23:49:07
>情報量が大変役に立っています
これだけ訪問しにくいところを、
その道の人間でもない”単一の個人”が行っており、
しかもその情報を
訪問後2日以内に記録している
人も少ないのではないでしょうか。

そのあたりのマメさが、このブログを下支えしています。

>Amadeusuさんの方が手帳よりも情報が多い
各月の特別拝観情報は力を入れていますからね(笑)。
 
 
 
京都手帳 (京極堂)
2012-12-16 01:05:42
京都大好き人間の心をくすぐりますよね。発案者の方、天晴!ですよね(笑)。
クーとハナさま、ご存知かもしれませんが、これには“京都限定”の表紙の色があります。
うーん、京都人の優越感をくすぐり、購買意欲を掻き立てる!なんとも商売上手(笑)!
かく言う私も、今回、初めて買ってしまいました。勿論、京都限定バージョン…ミーハーですね。いい歳したおっさんが、恥ずかしい(笑)。
 
 
 
必携です (2級のほう)
2012-12-16 06:21:43
表紙のデザインが毎回おしゃれです。私はもちろん京都限定版の柄のものを使っています。お祭りなどの日程や観光地の地図、バス路線表とかが載っているので便利ですが、私は普通にスケジュール管理手帳として使っています。今回で4冊目です。個人的には、詳細カレンダーの見開きページ上部にある「ちょこっと英語で京都案内」が気に入っています。例えば、「1日に3回地下鉄に乗るなら、1日乗車券を利用した方がいいですよ。」というような、Amadeus様が言いそうなことも英語で何ていうかが分かったりします(^.^)
 
 
 
Hito (京都手帖)
2012-12-16 16:33:15
こんにちは

話題になっているのは光村推古書院発行のでしょうか?
こちらは竹笹堂さんのデザインが素敵ですよね
京都限定バージョンがあるとは知りませんでした

Leaf発行の『京都毎日手帖2013』もよく似た内容ですが、桜がきれいなお店とか、五山の送り火が見えるお店とか、食事処が比較的載っていますね

宮帯出版社発行の『京ごよみ手帳2013』はくろちくさんのデザインで、各行事が写真付きで簡潔に説明されていて、上洛意欲が湧いてきます

行事予定は手帖で把握して、Amadeusさまのブログで見所や行き方をチェックして臨んでいます

来年も宜しくお願い致しますm(__)m
 
 
 
おっ! (京極堂)
2012-12-16 17:47:06
面白くなってきたぞ(笑)!
Hitoさま、はじめまして。
ここの主を尻目に、悪行三昧のおっさんです(笑)。
京都手帳新人の私ですが、京都手帳談議面白そうです。皆さんの思いや活用法、是非お聞きしたいです。
正直、あれって女性向き様な感じがして、手に取るのが…だけど、遅ればせながら遂に…
そうしたら、私の盟友(ゴメンね、勝手に盟友と思い込んで)の“2級のほう”さまが先輩と知り、嬉しくなりました(笑)。

失礼ですが、Hitoさまは、“上洛”の御言葉や京都限定をご存知ないことから察すると、市内の方では無いご様子。だけど、3社の特徴もよくご存知で、頭が下がります。また、面白いポイントを見つけたら教えて下さい。

だけど、今日はamaさまの楽しい鑑賞報告があるはず、煽った本人が言うのもおかしいですが、先ずはそちらに耳を傾けましょう(笑)。何を隠そう、私もそれがとても楽しみなのです。また歌舞伎部門顧問の“なおすけ”さまの解説も楽しみです。
京都手帳談議は、その後でゆっくりと(笑)!
 
 
 
知らなかった (tsumuji)
2012-12-16 18:37:02

京都手帖、初めてしりました。
ネットも光村推古書院さんも売り切れ
今週末の京都で出会えることを祈ります。


今日の鑑賞記事が楽しみです。
お弁当、、、見たいです。
 
 
 
京極堂さま (Hito)
2012-12-16 19:32:42
初めまして

三重県在住のHitoです。

京都手帖類は2010年度版から毎年発行会社を変えて購入してきただけなんです。
表紙は女性向きですが、どれもリバーシブルで男性も使えるデザインになっています。
3社分ありますので比較はさせて頂けるかと思います。

博識の方々のコメントについていけなくなりそうなこともある私ですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します
 
 
 
私は、 (なおすけ)
2012-12-16 21:15:22
『京ごよみ手帳2013』を秋の特別公開の折に某寺にて買いました。定価より安く売ってたもので、つい・・・。(^ ^;
表紙デザインが複数あったので、自分の干支柄にしました。

京極堂さま、過日の集会ではお目に掛かれず残念でしたが、“顧問”とは恐縮です。本日のamaさまの鑑賞も私めが手配させていただきました(笑)。amaさまがどこのお弁当を手配されたかも一応知っていますが、それはご本人からの報告とさせていただきますね。
 
 
 
ありがたき幸せ (2級のほう)
2012-12-16 21:49:04
京極堂様に盟友などと言っていただけるとは、嬉しいものの、あまりのレベル差に恐縮の限りです。確かにAmadeus様に出会ったのが同じタイミングなので、アマデウス会の中でもやはり特別な関係とは思います。今後ともよろしくお願いします。さて、京都手帳が他にもあるとは知りませんでした。私は光村推古書院のものです。他にもあるとは。今のも十分気に入っていますが、ちょっと覗いてみたいですね。
 
 
 
京都手帳 (WAN)
2012-12-16 22:30:40
どちらの京都手帳だったか忘れましたが、昨年京都で一つ買いました。ただ、手帳というよりも本として買いましたね。
手帳は、毎年『歴史手帳』です(笑)
 
 
 
WANさま (amadeus)
2012-12-16 22:43:30
京都手帳が熱く話題になっていますが、僕はその存在すら知りませんでした。

手帳を使わないからでしょうね。

僕の拝観予定は予定表に書きにくいです。

それは後から後から”変更しまくる”からです(笑)。

なにはともあれ、師匠、
明日よろしくお願い致します!
 
 
 
選挙速報 (WAN)
2012-12-16 22:55:16
見てたら、リアルに寝坊しそうで怖いです(笑)
こちらこそ、よろしくお願い致します。
 
 
 
WAN師匠 (amadeus)
2012-12-16 23:17:06
個人的には
自民の躍進
民主の惨敗
は予想以上ですね。


 
 
 
初・冬の旅 (WAN)
2013-01-30 18:42:23
この前、冬の旅で小子房(まだここだけです)へ行ってきました!
庭は、自分なりにじっくり見てきました。amaさまが言われていた、納めた感はわかりましたね。
個人的に思ったのは(注・私は国宝・蓮華門主役目線ですので)、蓮華門にまつわる不動明王と弘法の逸話に、あの雰囲気の庭や蓮華門へと続くかのような石橋は門と合っており、私は好きでした。
因みに、説明を聞くと庭完成時までには、七代目は健在ではなかったらしいので、amaさまがイマイチと感じられたのは、そういう事にも一因があるのでしょうか。
あと、勅使の間を外に出、すぐ見える庭(庭の銘は、ないらしいです)も七代目作らしいです。こちらも、完成自体は七代目死後。
(上記庭は、案内の方からの情報なので確実かはわかりません。)

因みに、灌頂院の説明の際、後七日御修法に国宝の十二天が出ますよと案内の方が言われてました。(前にも書きましたが、やはり後七日御修法の文化材系の勘違いは多そうです。)
そもそも、国宝十二天(別の国宝十二天屏風は東寺所有。ただ、別物ですし後七日御修法には使われていないです。)は、東寺の手を離れ、京都国立博物館所有(現在展覧会出展中です)ですからね。

最後に、maybeさまお疲れさまでした(笑)
折角遠方から来られているので、時間をとると申し訳ないなと思い、あまりお話できませんでしたが、またの機会に是非お願いしますね!
説明を熱心に聞かれていたので、声をおかけするタイミングが難しかったです(笑)
 
 
 
一服スタンプラリー (WAN)
2013-01-30 19:02:51
お薦めは、amaさまと同じく俵屋吉富(しかも今回からは定休日なしです)でしょう。雲龍おいしいです!ついでに、京菓子資料館も楽しめます。
あとジュヴァンセルは、昨年行こうと思ったら(3月頃でした)、人気店なので通常のお客さんの行列ができており、残念ながらパスしました。
こちらへ行く場合は、観光客の少ない二月終わり迄に訪れるか、時間帯を考えたほうがよいですね。
今年から(昨年まで対象だった、京都駅付近接待箇所のホテルが長期工事中なので変更されたのでしょう。)対象になった栄寿庵は、場所も便利なので、今回行ってみたいなと思います。
因みに、駅案内所でもらえるのは、昨年迄は『くろちく』の500円ぐらいの可愛らしい小物でしたね。
 
 
 
WAN師匠 (amadeus)
2013-01-30 20:47:00
お寺などの場合は、そういう逸話などをモチーフにして作庭することが多いですね。

でもお寺なのででしょうか、”遊べない”んでしょうね。

>ジュヴァンセル
ジュバンセル自体は有名ですが、スタンプラリーはお茶だけですよね。
僕はセコイですが、お菓子もあるところネライですね(笑)。

>可愛らしい小物
いや、飽くまで、飽くまでも個人的な見解ですよ・・・いらん・・・(笑:僕の性格を知っていれば、もっと笑えると思います)。
 
 
 
可愛らしい小物 (WAN)
2013-01-30 21:34:23
ほしい!と言われるほうが怖いです(笑)
基本的に、女性の方が喜びそうなものしかありませんしね。
私も、もらったはよいですがすぐにあげました。
結局冬の旅特典は、お茶で一服が一番ですね。
あと、お菓子狙いは大賛成です(笑)
 
 
 
WAN師匠 (maybe)
2013-02-06 11:03:50
あっ!(笑)

>説明を熱心に聞かれていたので、声をおかけするタイミングが難しかったです(笑)

予習復習をしないので、その場で覚えるしかないのです。ただ、ほぼ奥の方にしまわれてしまいます(^^;

なにかの拍子に思い出すのを期待してます。


例えば、今回ですと観智院に「鷲の図」があるのを忘れてましたが、説明を聞いて「あったね。」という感じです。

誰かにつつかれるのを待ってる記憶がたくさんあります(^^)
 
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