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Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
長講堂、廣誠院、安楽寿院の由緒書き(くろさまへ)
写真は、長講堂、廣誠院、安楽寿院の由緒書き
昨日のコメント欄で”くろ”さまから、上記3つの由緒書きを持っていますかという質問がありました。
帰宅後に”例のファイル”を見たところ、3つともありました。
くろさまは昨年秋の非公開文化財特別公開で上記3つを拝観されましたが、由緒書きが貰えなったようですね。
それらについて考え得る原因を述べます。
・長講堂の由緒書き
これはお寺側が用意したものではないです。
実際にお寺に直接予約して本堂を拝観させて頂いた時には「由緒書きはない」といわれました。
これは2012年「京の冬の旅」での公開の際に頂いたものなので、主催者団体である京都市観光協会の作成です。
・廣誠院の由緒書き
これも上記と同様で、お寺側が用意したものではないです。
昨年以前の廣誠院は、京都市文化観光資源保護財団によって秋に公開されていました。
これはその京都市文化観光資源保護財団が作成し、2011年以前の拝観で頂いたものです。
・安楽寿院の由緒書き
これはお寺が用意したもので、予約拝観した時、春と秋に独自で寺宝公開をされた際にも頂きました。
要するにポイントは、
古文化保存協会での非公開文化財特別公開では、特別に由緒書きを用意しないことが多い
のです。
考えられる理由は、
・他の主催者団体と違い古文化保存協会はしっかり広報しておりかつオンシーズンの公開なので、拝観者数が多くコストがかかるから
・さらに由緒書きをわざわざ用意しても、どれだけの人が大事にしてくれるのか疑問だから
でしょう。
前回の秋の公開でも、上記の理由などで一律になしにしたと考えられます。
またその代わりとして案内の冊子を有料で販売しているのでしょう。
しかし”由緒書きコレクター”としては、個々に欲しいところではあります。
くろさまへ。確認したところいずれも複数枚所持しています。アマデウス会に入会して頂ければ連絡が取れるので差し上げますよ。
飽くまで”僕のルール”では、
自分で拝観していないところの由緒書きを貰い、コレクションに入れるのは「アウト」
ですが、
自分で拝観した場所だが、何らかの理由で由緒書きが手に入らなかったのを他者から貰うのは「セーフ」
です(笑)。
また余談ですが、古文化保存協会での非公開文化財特別公開のもう1つの特徴として、
庭園などの撮影もお寺側がOKでも、協会側の方針としてほぼ一律に禁止のことが多い
です。
恐らく撮影にまつわるトラブルをすべて回避したいからでしょう。
ですから同じ寺院の特別拝観でも、
古文化保存協会での非公開文化財特別公開では撮影禁止だった
のが
京の冬(夏)の旅では撮影OKだった
なんてことはよくあります。
もし今後
・由緒書きが欲しい
・庭園などを撮影したい
ならば、古文化保存協会以外での拝観の機会を逃さない
ことだと思います。
もちろん古文化保存協会でしか公開していないところも多々ありますので、そういうところは無理ですが。
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コメント ( 14 ) | Trackback ( )
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まさか、こんなに丁寧に分析までしていただけるとは!
廣誠院いいですねえ。
アマデウス会入会に関しましては、私なんぞはとてもとても。ただ昨年末の南禅寺別荘群のテレビを見たときは、アマデウス会にいれていただければ、もしかして拝観のチャンスあるのかな、と ふと頭をよぎりましたが。
いずれに致しましても、由緒書き情報ありがとうございました。
因みにひとつ質問です。これほどのamadeusさんが、まだ手に入れることができていない由緒書きなんて存在するんでしょうか?
複雑に入り組んだ”特別拝観”に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する”amadeusの京都のおすすめ”。
私が局長のamadeusです(笑)!
>まだ手に入れることができていない由緒書きなんて存在するんでしょうか?
ルールをみれば自明ですが、まだ訪問していないところは持っていないです。
マイナー寺院を挙げるとキリがないですからね。
訪問した寺院で由緒書きがあると分かっていて持っていないのはないと思います。
由緒書き自体がないと言われたのは、法輪寺(嵐山)、長建寺、孤篷庵(絵葉書はあり)などですね。
こんなところ持っているのかは、染殿地蔵、玄武神社、興正寺、鈴虫寺、安養寺(逆蓮華)あたりです(笑)。
正月に東林院宿坊を紹介する番組を観ていたのですが、宿坊の部屋の前に見事な大きな庭がありました。
沙羅の花を愛でる会に行ったときには、私はその庭を観ていません。もしかして私は致命的なミスを犯してしまったのでしょうか?その庭に気付かず、そそくさと出てしまったのでしょうか?
それとも宿泊者のみへのご褒美の庭なのでしょうか?
気になって仕方がありません。
是非、調査をおねがいします。
ナイトスクープ風(笑)
入会する気満々だったのに…
他に何々派の寺院は禁止とか庭が撮影禁止の目安とかはあるのでしょうか?
“沙羅の花を愛でる会”では入ってすぐの沙羅双樹の咲くお庭を観ますが、実はその奥に書院の前庭があるのです。
これは”小豆粥で新春を祝う会”に行けばそこで小豆粥を頂けます。
それは本編にも記載しています。
http://blog.goo.ne.jp/hirokikurioka/e/cfce0488401e8976d12f29915895c8fe
そのことではないでしょうか。
また”小豆粥で新春を祝う会”は1/15からです。
すべてではないですが、禁止のことが多いです。
しかし古文化保存協会の特別公開でないと入れないところは多いです。
撮影がメインならツライですが、拝観がメインならしょうがないところです。
>何々派の寺院は禁止とか庭が撮影禁止の目安とかはあるのでしょうか
特にないです。
所有者の一存です。
東福寺 退耕庵のように本来は禁止でも、複数回行って顔見知りになるとOKになったりします(笑)。
まず、誰にお願いしていいのかがわかりません。まさか林万昌堂の人がくれるとか?
さらっと書いてますけどすごいですね。ホントに。
沙羅の際は、あちらの方へは立入禁止になっているので見ることはできません。一方で、毎年九月に開催される夜間拝観では書院庭が主役です(検索されると、灯りで照らされた庭の写真があると思いますよ)。私も沙羅の時期に訪れたのち夜間拝観で再訪した際、こんな庭があったんだと驚きました。
なので、致命的ミスではありませんよ(笑)
因みに、東林院宿坊部屋の各名前が少し『へぇー』っていう感じです!
amadeusさまへ・・・
染殿地蔵って、50年(60年だったかな)に一度の開帳と以前本で読んだのですが、(いまいち確実な情報がないので)由緒書きにこの点についての情報載っていますか?
では明日に!!!
部屋の名前って、お寺の名前でしたっけ?
テレビでも言っていたけど、既に記憶がありません。
amadeusさまは宿坊の話題はされてないようですが、あまり興味はないのでしょうか。結構特典らしきものもあるようですが。慧照院拝観などは妙心寺塔頭宿泊が条件っぽく書いてあったり。(昨年は休止・今年はどうなんでしょう?)
私は仁和寺で宿泊したのですが、早朝の金堂でのお勤めなど、かなり楽しかったですよ。
すいません。amadeusさま、先に似たようなのを投稿してしまったかもしれません。削除お願いします。
花園会館の前にある慧照院は、(四月でしたっけ?)花の時期に合わせて公開みたいなことをしていましたよね。二年ぐらい前に情報を得たのですが、(昨年は完全休止だったし)行けてません。確か、何年か前は宿泊者限定ではなかった気もするのですが(あやふやです)。
私の場合は奈良なので、宿坊泊まってまでは躊躇するところですね(笑)
書かれているように、昨年はなかったですね。
>何年か前は宿泊者限定
これもそうでした。
今年もまた調べますが、ないような気がします。
>宿坊の話題はされてないようですが、あまり興味はないのでしょうか
京都市在住で宿坊に泊まりたいとは、さすがに妻に言えないです。
小さな子供が2人いるのに、いつもの拝観には文句も言わず送り出してくれます。
その善意を思うと、こちらも多少は遠慮しないわけにはいきません。
ですから宿坊はもちろん、子供の夕食、お風呂、寝かしつけの時間に相当する夜間拝観にも行かないのです。
決して興味がない訳ではないですが、”長く平和に”拝観が出来るための自主規制です。