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河村能舞台1 能舞台


写真は、玄関

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅の2番出口を出て左折します。
左手の大聖寺を過ぎ、最初の交差点が上立売通です。
これを越えると和菓子屋さんの俵屋吉冨があります。
この北隣に河村能舞台があります。
しかし一見すると普通の民家です。
よく見ると木の表札に“河村能舞台”と書かれています。

参観
年に4、5回定期研能会をされていますが、今回は2012年9/15の「そうだ 京都、行こう」の会員イベント“河村能舞台バックヤードツアー”の模様です。

門を入り左手の玄関から入ります。
玄関から細い廊下を左に曲った途端、大きなホールになりその真中に能舞台がドーンとあります。

最初に能舞台の説明があります。
能舞台は踏むと非常によく響きますが、この舞台の下には大きな壷が10個埋められており反響するためです。
また正面の背景には必ず“松”が描かれています。
これは松が常緑樹であることと、葉が他の樹木と明らかに形状が違うため神聖な樹木であると考えられていたので、老成した松が描かれるそうです。
また右側には若竹が描かれます。これは真っ直ぐ一筋に芸を伸ばす姿勢の象徴です。
松、竹とくれば、“梅”ですが、通常梅は描かれないそうです。
梅のような“華”は、“芸で咲かせます”ということだそうです。

また舞台の左手には廊下がありますが、これを“橋懸かり(はしがかり)”といいます。
この前には、松が3本植えられていますが、これは前ほど大きく、後ほど小さくなっています。これは遠近法で奥行きを強調するためです。
この橋懸かりの突き当りにシテ(主役)が登場する“揚げ幕”があります。

そして舞台の下は白州で石が敷き詰められています。
これは本来能舞台が屋外にあり、自然の光を反射させて照明の役割をしていたからです。

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コメント ( 2 ) | Trackback ( )
« MENSA(メンサ... 2013 8/11の... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (KEI)
2013-08-15 23:55:32
松のモデルは奈良春日大社参道の「影向の松」(ようごうのまつ)ですね。

若宮おん祭りで「松の下の儀」が執り行われ、芸能の奉納をする神の依り代としての松。
 
 
 
KEIさま (amadeus)
2013-08-16 10:07:22
おはようございます。

あの松にちゃんとモデルがあるんですね。
存じ上げませんでした。
勉強になりました。
ありがとうございます。
 
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