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河村能舞台2 舞台裏


写真は、能舞台(1階から)

さて次に舞台裏です。
橋懸かりから奥、揚げ幕の裏にシテ(主役)がスタンバイしますが、結構狭いです。
ここで“御幕(おまく)”といって幕を挙げもらい登場される訳です。
この奥に“鏡の間”があり、ここの大きな鏡の前で最後に面(おもて)を付けられます。
ここで床几に座ることが出来るのは、どんなに偉い方が他におられても、その日のシテだけだそうです。
鏡の間の隣、舞台の丁度裏ぐらいに“楽屋”があります。
楽屋の手前には階段があり2階に登れますが、これは後程。
楽屋は当初、前の所有者の書院、茶室、箱庭だったそうで、箱庭は潰して畳続きにされたそうです。ですから欄間は数寄屋風のシャレたものでした。
お茶室から舞台側に出ると、舞台左手にある小さな扉の“切り戸口”に出ます。
舞台と楽屋の間には、この切り戸口と揚げ幕の裏につながる細い廊下がありました。

そして2階へ上がります。
ここは小道具、大道具の倉庫です。
舞台のセットは、竹を骨にしてその枠に布を巻いて形造ります。
しかし造ったものをそのまま置いておくスペースがないので、最低限の枠組みまでは毎回バラして保管されるのです。

そこから2階の細い廊下を伝い、2階席に出ました。
2階席からは能舞台の檜皮葺の屋根が至近距離で見えます。
うっすら白いのは・・・ホコリ・・・でも掃除の手段がありませんと(笑)。
ただ雨風に晒されないので、葺き替える必要がないところです。

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