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太秦広隆寺(太秦・花園散策3)
写真は、11/22の上宮王院太子殿
正面に立派な“南大門”(仁王門)があります。
門をくぐると、広い境内にまっすぐ参道が続きます。
まず左手には手前から薬師堂、能楽堂と地蔵堂があります。
地蔵堂には大きな地蔵菩薩坐像が見えます。
右手にはまず“講堂”があります。
金網越しですが、中央に阿弥陀如来坐像(国宝)、右手に地蔵菩薩坐像(重文)、左手に虚空蔵菩薩坐像(重文)が見えます。
さらに奥の“上宮王院太子殿”(本堂)に行き着きます。
通常はお堂の縁側まで上がれます。
ここまでは無料です。
本堂の左手奥に参観受付があり、参観料700円を納めて奥に進みます。
途中の左手に奥の院こと“桂宮院本堂(けいきゅういんほんどう)”(別名:八角円堂)があります。
本来は4、5、10、11月の日曜祝日のみ公開ですが、現在は修復中にて拝観休止です。
さらに奥には“新霊宝殿”があります。
新霊宝殿の前は、小さな池のある庭園になっています。
まず館内の四隅に四天王像(重文)がそれぞれあります。
館内の正面に国宝指定1号の“弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)”があります。
これが“宝冠弥勒菩薩像”。
その左手に宝冠弥勒より2まわりぐらい小さな“宝髻(ほうけい)弥勒菩薩像(国宝)”があります。
その姿から“泣き弥勒”と云われています。
宝冠弥勒の右手には弥勒仏坐像(重文)があります。
さらに正面の左手には阿弥陀如来立像(重文)や聖徳太子16歳像などが、正面の右手には秦河勝夫妻像や毘沙門天立像(重文)などがあります。
入口側に振り返ると、正面に千手観音坐像(重文)、その右手に十一面千手観音立像(国宝)、左手に不空羂索観音立像(国宝)があり、いずれも3m前後と大きいです。
館内の右手側には複数の吉祥天像、蔵王権現立像や不動明王坐像などあり、いずれも重文です。
館内の左手には中央にお厨子があり、この中に薬師如来立像がお祀りされています。
通常お厨子は閉まっており、11/22のみ御開帳されます。
その両側に脇侍の日光、月光菩薩立像(重文)とさらに両外に十二神将立像(国宝)が並んでいます。
仏像が見たい方にはおすすめです。
聖徳太子御火焚祭
毎年11/22は聖徳太子御火焚祭にて、本尊の聖徳太子立像が本堂で、薬師如来立像が新霊宝殿で開扉されます。
9:00から16:00まで終日開扉され、本堂は内陣の奥、お厨子の前まで行ってお参りできます。
聖徳太子立像は148cmの像で、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)を着ておられます。
薬師如来立像も特異で、吉祥天のような姿をされています。
9:00頃本堂は非常に混み合いますが、9:30頃には空いていました。
なので、先に新霊宝殿で薬師如来立像や他の仏像にお参りしてから本堂に行くのがいいかもしれません。
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コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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状況をご存知の方、教えてください。
>本来は4、5、10、11月の日曜祝日のみ公開
いずれにしても、今年の公開はなしですね。
来年の4月になったら拝観できるのでしょうか。
待ち望んでいます。
「工事が終わるとか終わらないとかいうもんじゃない」
ようです。
”ヤヤコシイ問題”があるそうです。
結論的には、”目途なし”の状況のようです。
国宝の修理なので、普通なら、清水寺、上賀茂神社、下鴨神社、平等院や知恩院など、
修理現場を公開します。
国民の税金(100%税金ではないにしても)を使って修理をするわけですから。
奈良では、正倉院、薬師寺東塔や春日大社など公開しています。
>”ヤヤコシイ問題”があるそうです
京都市とのトラブルでしょうか。まだ、決着していないのですか。
そういえば、宇治上神社の修理現場公開もないですね。こちらは世界遺産で、国宝ですね。
ここの薬師如来は普通の如来像とは全く違いますね。薬壺は持っていますが。
未見の方には、これしかない特異な薬師如来像として、いつか是非拝観してほしいです。