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野村碧雲荘2 花泛亭、蘆葉舟 (南禅寺別荘群散策9)


写真は、不老門

花泛亭に戻り、内部に入ります。
まずは広間へ。
至ってシンプルそうな造りですが、造り付けがよく、さらにシンプルに見せるのが数寄屋造りの神髄だそうです。
奥にはお茶室が2つ、又織庵(ゆうしきあん)と南光席があります。
2畳の南光席は見られませんでしたが、3畳の又織庵は5人ずつ交代で入りました。
通常は薮内家なら燕庵の写しを造るのですが、敢えて織部好みの茶室を造ったところに野村得庵のこだわりがあったのではないかということです。
又織庵に隣接した外部には露地庭園があり、推古時代の酒造石と云われる長い石が筧に利用されています。

池の南側に沿って進みます。
先ほど待月軒から見えた船型の茶室、蘆葉舟と観月台の羅月に来ます。
これらは外部からの鑑賞ですが、船型の茶室は日本に3つしかなく、今尚使っているのはここだけだそうです。

散策路に沿って飛び石を渡り、池の北側にあたる“鷺序”の前の芝生に降り立ちます。
先程とは反対に、この芝生から待月軒側を見た景色も東山借景はないものの格別でした。
見る方向が変わると印象も随分変わります。
さらに奥(東)にある大書院や能舞台の前を通過しますが、この前の池の中央に半夏生が円形に植えられています。
これが6月になると綺麗に白くなり、あたかも池に映る満月のように見えるそうです。
さらに奥右手には石橋があり、ここから池に流れ込む3段の滝が見えます。

散策路にそって進み正面に現れる去来門をくぐると、道が大きく拡がり、左手に大玄関があります。

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