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順正 書院(南禅寺別荘群散策27)


写真は、書院(左)と庭園

南禅寺門前にある湯豆腐屋さんです。
ここの書院ではかつて新宮凉庭により医学が講じられ、また見事な庭園があります。

アクセス
南禅寺前の交差点から約120m歩いた左手にあります。

食事は湯豆腐コースなどで3,000円~16,500円です。
桜と紅葉時は絶対に予約が必要です。
棟は5つ(草々庵、丹後屋、蓮月亭、凉庭閣、順正書院)あり、どこになるかはコースの料金次第です。

石の門の玄関を入ると正面の石畳の突き当りに順正書院の玄関があります。
石畳の左手には丹後屋、右手に“名教楽地”とかかれた庭園への石門があります。

左斜めに石畳が続き、左右は苔の庭。
左手には順正書院、右手には草々庵があります。
草々庵の前は池泉回遊式庭園で、雌滝が流れ込む池、下は一面の苔、周囲は松やもみじです。
池から出る川がさらに奥へと流れ、川には石橋が架かります。
順正書院の大広間の前を通るので、外から中を見られます。
広間の左手奥には4畳半の上段の間があります。
襖には立派な松が描かれており、これは原在中の雪松図です。

さらに石の参道を進むと流れ来る小川は、順正書院に沿って左に逸れていきます。
このあたりに大きな手水鉢、松、灯籠などが配されています。
庭園の右手に蓮月亭、左手奥には凉庭閣があります。

順正書院
書院希望なら16,500円のコース(サービス料、消費税などで18,000円)です。
他のお部屋も見学したい場合は、申し込み時に申し出ておくといいです。
他にお客さんがおられなければ、見学可能です。
しかし上段の間だけは他のコースでも庭園内を通っていくので、外から見るのは他のコースでも可能です。

石畳を進んだ正面に書院の玄関があります。
「順正書院」の扁額は、江戸幕府末期の老中、間部詮勝の書です。
6畳の玄関間を経て、奥の廊下へ。
廊下の正面には4畳半の流水の間があります。
各部屋の襖絵は秋野亜衣の筆で、テンやススキなど四季を描いています。

廊下は途中で右にも折れており、
その右手には10畳の囲炉裏の間があります。
ここで川端康成が快気祝いに湯豆腐を食したそうです。

廊下の左手には六畳の北の間があります。
舟底天井で板の間の縁には欄干があり外には小川が流れるため、屋形船を連想させます。
和辻哲郎がここで古寺巡礼を執筆したそうです。

廊下を進んだ右手奥に上段の間があります。
右手奥に4畳半の上段の間がある20畳の間です。
上段の間の横には火頭窓があり、隣室との欄間は波の透かし彫です。
襖絵は前述のように原在中の雪松図です。

廊下の左手奥には4畳の茶室 堪庵席です。
窓の外は縁側の上半分に障子が張ってあり、 大徳寺 孤篷庵 忘筌席のようです。貴人口の外には内蹲踞があります。
国立京都博物館の堪庵の写しだそうです。




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