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妙心寺2 大方丈、法堂、浴室、仏殿、小方丈(太秦・花園散策7)

写真は、大方丈の前庭

大方丈の左に法堂(はっとう)と浴室の参観受付があり、20分毎に案内の方に連れられて参観します(簡易地図)。

大方丈(おおほうじょう)
待ち時間に上がるといいでしょう。
本尊は阿弥陀如来像で、襖絵は狩野探幽・益信のものです。
方丈庭園の正面に唐門があり、一面苔の緑で広いです。
石組などはなく、スッキリとした印象です。

法堂と浴室の拝観料は2つで500円です。

いわゆる講義室で、狩野探幽の作の天井の“雲龍図”が有名です。
まず右手から案内されます。
ここの龍も天龍寺と同じ八方睨みで、どこに立ってもこちらを見ているようにみえます。
右手から見ると下り龍に、左手から見ると登り龍に見えます。

またここには“黄鐘調(おうじきちょう)”という日本最古にして国宝の鐘が安置されています。
今は目に見えない無数の傷があり撞けないそうです。
なんでも音色がいいとのことで、その鐘の前で鐘の音を録音したものを聞かせてくれます(傍から見ると多分滑稽(笑))。

次に移動して浴室ですが、当時のお風呂で蒸気風呂です。
今でいうとサウナです。
入った正面には板に描かれた跋陀婆羅菩薩(ばっだばらぼさつ)がお祀りされていますが、剥落しておりほとんど見えないです。
板の間の中央に小屋のような浴室があります。
背後の下で湯を焚き、その湯気にあたれるように出来ています。
明智光秀の菩提を弔って作ったので“明智風呂”とも言われています。

仏殿
2020年1/10~3/18の京の冬の旅で内部が公開されました。
須弥壇の中央には釈迦如来像、左右に迦葉尊者(かしょうそんじゃ)と阿難尊者がお祀りされています。
お堂後方の右手の祠堂には明智光秀の位牌、隣の土地堂(つちどう)には大権修利菩薩像が、左手の開山堂には達磨大師像と臨済義玄禅師像などがお祀りされていました。
本能寺の変後に光秀が叔父の密宗和尚を頼ってこの仏殿に来たそうです。
思い残すことがなくなり自刃しようとした光秀を、密宗和尚が説得して思いとどまらせたそうです。

小方丈(しょうほうじょう)
2020年11/11、花園法皇忌の副席で入りました。
方丈東側の石畳沿いにある門から、まずは前庭に入ります。
前庭の付き当たりを右に進むと、小方丈とその前庭があります。

小方丈の廊下の奥には唐門があり、その奥は大方丈の檀那の間で、こちらが待合でした。
小方丈は江戸時代初期に玉鳳院御殿として建立されましたが、江戸時代中期に現地に移築されました。 
左の8畳間と右の10畳間が並んでおり、左手奥に床の間があります。
襖絵は狩野尚信門下の片山尚景の筆と云われる「山水花鳥図」です。




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