
ヒビキ、前回の和稽古では、上級者の皆様と一緒に演奏させていただいたらしく……どうも「コドモは太鼓」というのが通常パターンらしいのだが、ヒビキは「キッズ芸能体験」で小鼓だったので、その流れでなんとなく風雅な(?)小鼓を続けているのだ──ヒビキは小鼓で、そのほか大皮や太鼓に加わっていただいて……
ついでに、邦楽の方々はなぜか担当以外の、他の楽器も演奏する。能の役者の方々も、実は篠笛、太鼓、小鼓、大皮とひととおり演奏できる。
──というわけで早くもアンサンブル体験をさせていただいたのだそう。どうだった? ときくと
「おもしろかった」
まあねえ。仙波師匠は「こうみえて小学5年生……大人だよ」とおっしゃっていましたが、まあ、小学五年生男子の「感想」とは、「おもしろかった」とか「予想と違った」とか、まあそんなところであります。でヒビキはおもしろかったんだそうだ。
録音をきかせてもらうと、たしかに幾層にも音が重なっている。
「ここらへんが、いちばんアンサンブルっぽいところ」
とヒビキ解説。かけ声みたいのがいろいろ入っているのだ。「声がいっぱい入っているねえ」と言うと、
「声が入るところがさ──」とヒビキくん。「まさにここに入るってところに入るよねー」
そ、そーなのか。とクラシックイタチ(私のことです)。しーらなかったなあ。私はね、その何処に入るかが、やたらとむずかしいなあと思っていたんですよ。そこがすっと入るんならば、話がぜんぜんちがうなあ。

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