響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

クラシックイタチ、のけぞる。

2008-04-11 | ジャズ
ジャズミュージシャンたちのことをキャッツと呼ぶそうである。そう、あの「ハナ肇とクレイジー・キャッツ」のキャッツだ。

「4人のアンサンブルなら4人が、すごいスピードでコーナーに入り、そのまま速度を変えずに急カーブを曲がっていくんです」
──「ジャズ・トランペッター原朋直氏の未完の語録」より

日本のトップジャズトランペッターのひとりであり、ニューヨークでのレコーディング活動も多い原朋直氏の、アンサンブルの極意の一端が伝わる語録だ。ところでクラシックイタチには、アンサンブルと聞くと、どうもイコール「室内楽」となってしまって具合が悪いし、いや「合奏」でしょうなどと指摘されてもさらにまずいのだが、結論から言うと、原朋直氏の言うアンサンブルこそがアンサンブルなのである。

すごいスピードで、速度を変えずに、みんな一緒にカーブを曲がっていくこと。

そのような演奏の具体例として、これはアドリブではないのだけれど、StingのBring on the nightが、最近家ではしょっちゅうかかっている。いつにも増して出色の、いまは亡きケニー・カークランド。ニューヨークの超一流ジャズ・ミュージシャンをバックに迎えたスティングのソロアルバム。まさに「すごいスピードで」全員が軽々と疾走していく。クラシックイタチならずとも、いやほんと、のけぞります。

すごいスピードで──羅風「流星」より
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