響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

「能楽体験」で、四人囃子のマンツーマン稽古を体験

2007-08-13 | 邦楽(伝統芸能)
目白椿山荘で、能楽体験ができるというので、さっそく予約してGO!
いやこんな機会はめったにないでしょう。
夏休みのコドモとその親たちをホテルの一室に招待して、
能楽の基本を教えてくれたり、実演を見せてくれたりと一通りその世界に接することができる親子レクチャー教室なのである。


というわけで、ヒビキと親バカ母、ランチもそこそこに、早々と会場へと駆けつける。
会場へ入ると、あまりに眺めがよくて、ちょっと意外なほど。
どうもふだんは披露宴などに使われている部屋らしく、まばゆいばかりの日射しを受けて実に明るく、開放感があり、100名ぐらい入りそうな部屋である。
夏の午後、その白い日射しを浴びながらも、凛と冷房の効いた会場内は至って静かだ。

↑会場からの“離陸”できそうな、屋上庭園の眺め。

ともあれ、前列を選んで、ヒビキがここ、という席へ着くことに。でもって、どんなレクチャーになるのかな、と待っていたわけだが……、どういうわけか誰も来ない。エレベータが着いてやっと2組。開始時間になっても、我々含めて3組って、まさかこれだけ?

ホテルのご担当が、
「えー、今日は実はキャンセル等がありまして、この3組様だけ……」
えええええええええー、そんな。
と思っていたら、着物を着た役者さんがでてきて
「本日、われわれは4名で来てまして……」

なにしろ今回初めての能楽レクチャーであるのに加え、このレクチャーシリーズとしても初回というわけで、マンツーマンにも余る──正直、申し訳ないという感じの──レクチャーならぬ稽古が、かくしてスタートしたのであった。
(ちなみに翌日の第2回目は定員数の出席となったとのこと。ほんとにたまたまな巡り合わせだったようです。)

まずは能楽の俳優さんが司会に立って、能楽基礎知識を口伝──。
能楽の元は猿楽というやつ。猿楽の始まりは奈良飛鳥、それが能楽として形式を整えたのが世阿弥の室町というわけで、同じ伝統芸能でも、江戸に開花する歌舞伎よりもさらに古い芸能なのが、この能楽というもの。仮面劇、詩劇、歌舞劇が一体となったお芝居で、役者さんの他に、4つの楽器から成る楽団が舞台に立って舞台を盛り上げる。

能楽で使用する4つの楽器とは、すなわち笛、小鼓、大鼓、太鼓。ちなみにこの4つに謡いを加えたものが五人囃子なのだそうである。……というところで他の3人の俳優さんにご登場いただき、我々のためにさっそく演奏してくれるという……(つづく)


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