褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ファイトクラブ(1999) カルト的な傑作

2016年12月30日 | 映画(は行)
 映画というのは公開された時は、ボロボロの評価であったり、お客さんが全くの不入りだったとしても、後にこれは大傑作だと評価が一変したり、カルト的な人気を博す映画なんて多々ある。そんな映画の一つが今回紹介する映画ファイトクラブ
 公開当時は殴りあう描写が暴力的過ぎると批判を受けたり、前半は何をやってんだか1回観ただけではワケがわからなかったりで、確かに万人に受けるタイプの映画ではないだろうし、「私は幸せで一杯です」という人にはこの映画を観ても楽しめないかもしれない。
 しかし、この映画には平凡に何不自由なく暮らしていながらも、どこかにやるせない不満と怒りを抱えて生きる人間の心の闇をえぐり出すパワーがあり、その表現の仕方がなかなか面白い。

 
 さて、今や名作とすら誉れ高いそのストリートは、どのようなものなのか。
 不眠症に悩まされていたジャック(エドワード・ノートン)は一時は改善の兆しが見られたが、謎の女マーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)と出会って再び不眠症が悪化してしまう。
 ある日のこと、ジャックは出張中に飛行機の中で、少しばかりワイルドな雰囲気を持つタイラー(ブラッド・ピット)と出会う。俺を殴れとケンカを求めるタイラーに戸惑いつつも彼の持つカリスマ性に惹かれていき、2人はやがて殴り合える仲間を集めて秘密結社「ファイトクラブ」を作り上げ、次第にメンバーも増えていく。
 やがてジャックはタイラーの思惑と衝撃的な事実を知り驚愕に陥ってしまうのだが・・・

 この世の中において金持ちと貧乏人の差が広がっている格差社会に不満を持っているだけでなく、物質に満たされていても精神的に満たされていない人は想像以上に多い。確かに俺もこの世の中に対して、何となく時間の制約があり不自由に感じることが多くある。そんな俺みたいな多くの男性が憧れるのが本作の主人公タイラーを演じるブラッド・ピットのような男。外見はチョッと悪そうな雰囲気が危険な香りがして格好良く、自由に生きていて、時々哲学的な事を言いながら笑わせることができて、ケンカが強くて、激しいセックスで女を悦ばす。男ならば誰だってこのような男に憧れ、女性だって平凡な男よりもちょっと危険な香りのする男に惹かれるとしたものだ。
 これは公開当時は観ていて意味不明だったとしても、後々に俺もブラッド・ピットのような男になりたいなんて思う奴が多く出てきても不思議ではないし、それぐらいのカリスマ性のある魅力に富んでいるキャラクター。ラストの衝撃度は実はそれほど新鮮さは無いが、このような描き方があったのかと思わせる結末は良い。
 何だか平凡な日常に飽きた人、特に不満は無いのだが何となく刺激を欲している人、不平等な世の中に怒りを感じている人、そしてケンカが好きな人にはカルト的傑作であるファイトクラブを今回はお勧めしておこう

ファイト・クラブ [DVD]
エドワード・ノートン,ブラッド・ピット,ヘレナ・ボナム・カーター
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 監督は鬼才デヴィッド・フィンチャー。この人のオープニングって本作に限らず格好良いですね。彼のお勧め作は出世作となったセブン、夫婦ってこんな感じなのかなと思わせるゴーン・ガールあたりが良いです。

 

 

 

 

 




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画 西部戦線異常なし(193... | トップ | 映画 わが谷は緑なりき(194... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(は行)」カテゴリの最新記事