褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 バットマン ビギンズ(2005) 誕生秘話です

2024年03月08日 | 映画(は行)
 DCコミックが送り出した不滅のヒーローであるバットマン。現在に至るまで多くの俳優がバットマンを演じてきたが、最も格好良いのが本シリーズにおけるクリスチャン・ベールが演じるバットマン。そんなシリーズの第一作目が今回紹介する映画バットマン ビギンズ。生身の人間であり金持ちの御曹司であるブルース・ウェインが如何にして戦闘能力を身に付けたのか。そんなバットマン誕生秘話が描かれているのが従来のシリーズとは違うところであり、この辺りは個人的には楽しめると同時に、ヒューマニズム性も感じさせらた。

 すっかり腐敗してしまった生まれ故郷であるゴッサムシティの街に平和を取り戻すために戦い続ける宿命を背負ったバットマンを描いたストーリーの紹介を。
 少年時代に目の前で両親を浮浪者チル(リチャード・ブレイク)に殺されたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)。青年になった彼は司法取引で仮出所をしてきたチルを復讐するために拳銃を持って近づいた矢先に、ゴッサムシティを牛耳るマフィアの親玉ファルコニー(トム・ウィルキンソン)の手下によってチルは射殺されてしまう。
 その帰り際に幼馴染みであり、今や女性検事補になっているレイチェル(ケイティ・ホームズ)から復讐しようとしたことを責められ、ゴッサムシティが不況に陥り、浮浪者を大勢生みだし、司法、警察の汚職や腐敗を招いているのは全てファルコニーが原因だと諭される。
 ブルース・ウェインは単独でファルコニーに会いに行くが、彼の手下に叩きのめされ、しかも刑事や政治家がファルコニーに操られていることに、己の無力さを知ってしまう。そんなウェインは自ら犯罪を繰り返して、犯罪者の気持ちを理解しようとし世界中を周る。彼がアジアの刑務所に収監されている時に、謎の男(リーアム・ニーソン)と出会い、彼の下で戦闘力を身に付けるべく修行に励むのだが・・・

 少年時代にレイチェルと一緒に遊んでいる時に井戸に落っこちてしまいコウモリに襲われたり、両親を目の前で殺されたり等、トラウマを抱えてしまったブルース・ウェイン。やさぐれてしまった気持ちを、どこへ向けるのかと思っていたら犯罪者になることだって!正直なところ、この展開は失敗しているようにも思えた。しかし、この映画の奥深いのはブルース・ウェインがゴッサムシティに戻ってから。復讐することは単なる自己満足であることに気付かされ、本当の正義に目覚めてからはバットマンというコウモリ姿のコスプレに身を纏い悪人を叩きのめす。そんなバットマンだが、どんな悪人であろうと決して人殺しはしないことを信条にしている。そんなことは当たり前だろうとツッコミたくなるが、その信条が時には弱点になることもある。
 そして強い奴が現れたら、更に強い奴が現れる。善人がいるから悪人も存在してしまう。まるで国際関係の仕組みを暗示しているようなテーマ性を含ませる内容は流石である。そして、この監督の特徴でもある意外性も感じさせてくれるのが良い。そんな理由でとにかくバットマンの映画が大好きな人は勿論だが、少しばかり奥が深いアクション映画を観たい人に今回はバットマン ビギンズをお勧めに挙げておこう

 監督はクリストファー・ノーラン。本作の続編にあたるダークナイトは必見。他では天才マジシャン同士の対決を描いたプレステージ、デビュー作にあたるフォロウウィング、救出作戦を描いたダンケルク、驚きの映像が観れるテネット等お勧め多数の天才監督です










 

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