褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 テキサスの五人の仲間(1966) ギャンブル映画の傑作

2021年01月12日 | 映画(た行)
 この世の中ギャンブルが好きな男が多い。俺の近くでも休日になると競馬やパチンコに熱心な旦那連中が居るが、奥様方はそのことについて大変嘆いている。コロナも重なり、ますます家計が苦しくなる家庭が多いが、そんなご時世にぜひとも紹介したい映画が今回紹介するテキサスの五人の仲間。我ながらダメっぷり満載の競馬予想を公開していながら、本作のような映画を紹介するとは自分でも少なからず気が引けるのだが、これを観ればギャンブルで負け続きの旦那さん連中は自分の嫁さんの見る目が変わるはずだ!って本当かよ。

 それではネタバレなしでストーリーの紹介を。
 アメリカ西部のテキサス州において。西部きっての5人の金持ちによる、年に1回盛大に行われるポーカーの大勝負がホテルの奥の一室で行われている。外野では誰が勝つのかワイワイ騒いでいる。そこへ旅をしているメレディス(ヘンリー・フォンダ)という男とその妻メリー(ジョアン・ウッドワード)、そしてまだ幼い息子ジャッキーが休憩のために立ち寄る。
 メレディスはポーカーの大勝負が行われていることを知り、見学したいと言い出す。しかし、メリーは必至で反対する。実はメレディスはとんでもないギャンブル好きで、過去にそのことが原因で痛い目に遭っているようだ。しかしながら、メリーは用事があったので、息子のジャッキーを監視役として見学を許し彼女は外出する。やっぱりと言うべきか、メレディスが我慢できたのはホンの一寸だけ。無類のギャンブル好きが災いして、息子の監視を振り切りポーカーに参加してしまう。残念なことに5人の金持ちにカモられ、しかも一家で貯めたカネを全て使い込んでしまう。
 そんな最悪のタイミングで帰ってきたメリーはびっくり仰天。それでもメレディスは今までの人生で最高の手札が来たことに人生最大のチャンスが巡って来たとメリーに言い張り、借金をしてまで勝負を続けようとするのだが、何とメレディスは持病の心臓マヒに襲われ別室へ退場。このままでは家族で路頭に迷うことになってしまうため、意を決したメリーが夫に代わって勝負に臨もうとするのだが、実は彼女はポーカーのルールを全く知らなくて・・・

 こういう映画を観ると家族を支えるのは夫ではなくて、奥さんの方だということがよく理解できる。ダメパパのおかげで不幸のどん底に叩き落とされそうになっているだけに、誰もが奥さんに声援を送りたくなるはずだ。そもそも賭けるお金がもう無いのに、どうする?なんて思ってたら、そんな物を担保にするのかと驚いた。
 ヘンリー・フォンダ演じるメレディスのギャンブル好きも凄いが、5人の金持ちの面々のギャンブル狂振りも凄い。今日のポーカーの大勝負のために娘の結婚式を放り出して参加している奴が居たり、公判中なのに裁判を放り出して参加している弁護士が居たりで、5人のキャラクター設定が凄い。そして、こいつらのメレディスに対して容赦しないドSっぷりが金の亡者の浅ましさを感じさせる。きっと悪い大人達を目の前で見ていたジャッキー少年は将来は立派な大人になるだろう。
 キャストは演技で見せるし、特にヘンリー・フォンダなんかは、アホかと思わせながらもギャンブルになると我を忘れてしまうタイプの男を説得力抜群で演じてくれる。そして、一発逆転に賭ける最後の手役は何だったのかを最後までしっかりと目に焼き付けて欲しいとアドバイスをしておこう。ウェスタン風ではあるが西部劇が好き嫌いに関わらず楽しめるし、ギャンブル依存症の人にはそこから抜け出す切っ掛けになるかもしれない。そして、この映画の結末は気持ち良いし、邦題の意味を観終えた後から考える楽しさが本作にはある。そしてギャンブルを背景にした映画に外れは無いと改めて俺自身も確認できた。これだから映画は楽しいと思わせるテキサスの五人の仲間を今回はお勧めに挙げておこう
 
 

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