褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 トスカーナの贋作(2010) 現実と虚構の狭間で揺れています

2012年09月22日 | 映画(た行)
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 どうも最近は楽しい夢を見ることが多い。豪邸に住んでいて、大金持ちで、ハーレム状態で、しかも旅行、競馬、ゴルフ、麻雀三昧の日々。そして目が覚めても気分がなかなか夢の状態から抜け出せない。なんだ俺は貧乏だったんだと気付くのは、今日も仕事に行かないといけないんだと考えてしまった時。そして俺は毎日、猛烈なウツ状態に襲われるのだ。どうせなら一生眠り続けたい。
 果たして、夢の中の生活と実際の生活の落差に苦しみ、もがき続ける俺は相当な精神的な病に襲われているのか、もしかして夢の中の生活が実生活で、実際の生活が夢の中なのか自分自身の頭がかなりおかしくなっていることに気付いた時に観た映画が今回紹介するトスカーナの贋作です

 
 さてストーリーは男性作家とギャラリーを営む女性が、本物と贋作について議論していく内に、2人の間で現実と虚構の世界が曖昧になっていき、まるで夫婦同士のような関係になっていく話。お互いに見知らぬ同士だったはずなのに、突然夫婦プレイが始まり出し、俺の頭の中は混乱に陥ってしまった。
 アレレ~、この2人は実は夫婦だったのか?もしかしてこの2人は魔法にでもかけられてしまったのか?本物の夫婦よりも、夫婦らしく見える2人の男女の姿に我々はこの映画を観終わった後、どのような感想を持つのか

 ヒステリックなぐらいにわめき散らす女性、困惑しながらもそんな女性をしっかりと受け止めようとする男性。男女の違いが、そして男女のあるべき姿がよく伝わってくる。そして現実と虚構の区別に果たしてどれだけの意味があるのかを考えさせられるトスカーナの贋作を紹介します

トスカーナの贋作 [DVD]
ジュリエット・ビノシュ,ウィリアム・シメル
キングレコード


 イタリアのトスカーナにおいて、本物と贋作について書かれた新作を発表した英国人作家のジェームス(ウィリアム・シメル)が講演に来ていた。彼の講演を聞きに来ていたギャラリーを営む女性(ジュリエット・ビノシュ)は息子に急かされるように退席する。その時彼女(ジュリエット・ビノシュ)は自分のギャラリー店の住所を記したメモを残していた。

 早速彼女(ビノシュ)のギャラリー店を訪れたジェームス(シメル)。2人は車でトスカーナの名所を廻るドライブに出かけるが、車内で2人は本物と贋作についての議論で白熱してしまう。2人は立ち寄った喫茶店で女性店員から夫婦だと勘違いされたことを切っ掛けに、まるで長年連れ添った夫婦の如く2人は振る舞ってしまうが・・・中年男女の意味深な恋愛模様はぜひ映画を観てください



 会話中心の映画なので少々退屈するかもしれませんが、なかなか人生の勉強になるような奥深い台詞が色々と出てきます。中年に差し掛かった男女にお勧めです。

 監督はイラン映画の魅力を世界に知らしめた今や世界的巨匠の存在であるアッバス・キアロスタミ。ちなみに僕は彼の映画は1本だけ観ましたが題名を全く思い出せません内容はイランの大地震に遭った友達を、お爺ちゃん?と一緒に訪ねるような内容だったと思います。誰かわかる人は教えてください。

 ギャラリーを営む女性主人公を演じるのはジュリエット・ビノシュ存在の耐えられない軽さではメチャクチャ可愛いかったですが、40歳代半ばを超えた本作品ではすっかり良い感じに年齢を重ねています。ちなみに彼女の主演作品でお勧めはラッセ・ハルストレム監督のショコラ。なんだかとっても素敵な気分になれる映画です。

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