少欲知足

故郷のお寺で、月忌回向のお手伝いをしました。

お昼過ぎになり、途中で昼食をとることになりました。
いつもは、愛妻弁当なのですが、今日は寝坊したのでありません。

「どこで、食べる？」と、家内。
　人が少ないところがいいな。
「もう、お昼過ぎだから、どこでも大丈夫だよ。」
「丸亀うどんに行こうよ。」

家内は、何度か行ったことがあるみたいでしたが、私は初めてです。
家内にお任せで、お店に入りました。

「かけうどんで、いいわよね。
　え～っと、大森にする？

　トッピングは、かき揚げ？
　いなりずしは、3個でいいの？」

何もわからずに、うなずきました。

トレイに乗せて、机へ・・・。

目の前にある、大森うどんとかき揚げ。
それに、いなりずし3個。

　こんなに、いったい誰が食べるのさ？
「・・・あなたよ。」
　食べれないよ。
「無理でも、食べなさい！」

もう、味なんてわかりません。
拷問です。

『少欲知足』（しょうよくちそく）
少しの欲で、満足する。

お釈迦様の教えが、頭に浮かびました。

何事も、ほどほどに・・・。
欲を出せば、苦しみになる。

はち切れそうな、お腹を抱えながら、私は家路をたどりました。
お腹が痛い・・・。