Best of George Worst (仮)

レッズサポーターで亜弥マニア。うだつの上がらぬ中年男の特に面白味のない日常を適当に晒す。のか?

松浦亜弥コンサートツアー2006秋~進化ノ季節~ at 東京厚生年金会館大ホール。

2006-10-31 23:40:51 | 松浦亜弥
10月28日の磐田戦は、シーズンに1回設定している、会社のレッズサポーター仲間での企画遠征で、試合後は沼津にある静岡厚生年金休暇センター(ウェルサンピア沼津)に宿泊。
敗戦での疲労感に包まれながらも、温泉に浸かって、ちょっと贅沢な食事。

翌朝、10月29日。宿を出発し、一旦帰宅。少し休んで家を出て、今度は新宿の東京厚生年金会館大ホール。

新宿御苑前駅近くの花屋 東京厚生年金会館に貼られていたポスター

先週に引き続き、同じ会場での昼夜2回公演。

前日の宿での寝方が悪かったのか、ちょっと風邪気味の俺は早めに入場。
公演はほぼ定刻にスタート。

3曲目が終わって、ホーン隊。いつもは客席内の通路に登場するのに、この時は左右の花道にトロンボーンとトランペット。俺のいた2階席からは見えないので、サックスは客席にいるのかと思ったのだが、ステージに上らず、衣装替えの済んだ松浦亜弥がステージに戻って3人で「The美学」が始まった。

「Thanks!」では、藤本美貴が登場。GAMが揃って歌う。
映画「スケバン刑事」のイベントではGAMが出た東京ではなく、ツアー同様に松浦亜弥のひとりGAMだった大阪を観ている俺なので、嬉しい。
でもサプライズだったかというとそんな事もなく。だって、会場でGAMグッズを売り出した先週の段階で、こんなもの売るからにはGAMで出るんでしょって思っていたから。前週にそれを言ったら、モーニング娘。は九州にいるんで、今日は無いって言われた。なんだそうか。
でも、この29日にも出なかった場合には、むしろクレームものでしょう。なんで、あ、やっぱりと思っただけで、特に興奮することもなく楽しみました。

で、この後のMCで亜弥ちゃんから説明。
サックスの森宣之が体調不良で出られなくなったとの事。
それにしても、音は抜けてないよなと不思議に思っていたのだけど、舞台の袖で代わりの人(クニオさん?)がサックスを演奏していたとの事。振り付けなどの関係で、本編では袖での演奏だったが、ラストの「女の友情問題」では紹介されてステージに。

夜の公演では、ホーン隊2人の登場は客席内からに戻った。
もちろん、夜公演でもGAMで「Thanks!」。MCの2人でのトークは昼公演より長め。

松浦亜弥は、この日、絶好調に見えた。

森宣之の不在は残念だったけど...。俺はこの日、森宣之推しって事で、森宣之が在籍していたオリジナル・ラヴのメジャーデヴュー時、最初のツアーの時に販売していたTシャツを着ていました。

森宣之の穴を埋めるバンドの苦労振りは、ズッキーこと望月誠人氏の10月28日付けと10月29日付けの日記で知る事ができる。

望月氏の日記10月21日付けでは、その森宣之を紹介している。
その中に
「10年以上前に「ファーストインプレッション」のレコーディングで初顔合せ」
なんて記述がある。
オリジナル・ラヴが、田島貴男のソロ・プロジェクトとして"純化(?)"していく過程で、脱退したドラマーの宮田繁男とギターの村山孝志が、田仲玲子という女性ヴォーカリストを迎えて結成したグループが「ファースト インプレッション」。
1995年にリリースしたデヴューアルバム「WHAT'S NEW」では、ほとんどの曲のホーンアレンジを、彼らの少し前にオリジナル・ラヴを脱退していた森宣之が担当している。
俺の家には、腐るほどのCDがあり、目的のCDを探す場合には時として"発掘"と呼ぶ作業が必要なのだが、なぜかこのファーストインプレッションの「WHAT'S NEW」はすぐに目に付く場所にあった。で、早速スリーブのクレジットを見たら、確かに望月誠人の名前が2曲にありました。
ふーん。

つか、ファーストインプレッションって、UP-FRONTだったんだね。

J League Div.1 第29節 磐田 v 浦和 。

2006-10-31 22:10:47 | 浦和レッズ
相変わらず、訳の判らないコントロールの後に入場したヤマハスタジアム。

過去にほとんど勝ちがなく、相性が悪いなんて言われている旧ジュビロ磐田スタジアムでのアウェイゲームだが、過去の戦績なんて常に優勝争いをしていた強豪ジュビロと、J2に落ちるほど弱かったレッズとの戦いでのもの。

警告累積のトゥーリオが出場停止。
誰を入れるかと思ったら、負傷していた坪井をいきなり先発で起用。
達也の時もそうだったが、負傷明けの選手を、余計に負担のかかるシチュエーションで使うのってどうなんだろう。
アップする選手には、ポンテの姿はなく、伸二がいる。

レッズのスタメン。
山岸範宏、坪井慶介、堀之内聖、ネネ、平川忠亮、鈴木啓太、長谷部誠、三都主アレサンドロ、山田暢久、小野伸二、ワシントン。

ポンテは怪我らしいが、その代わりが伸二。発表ではポジションはFW。
サブには、永井も達也もいるのに。

レッズはいきなり2点を奪われる。
最初の失点はCKからだが、そのCKのきっかけもサイドを崩されて、綺麗に撃たれたシュート。
2点目もドリブルで突破されて撃たれたシュートを、一度は山岸が弾いたが、こぼれ球を押し込まれた。
ディフェンスはぼろぼろ。

発表されたポジションは暢久がMF、伸二がFWだが、逆に見える位置取りな事が多い。
実際にはワシントンのワントップと言ってもよく、マークが集中するワシントンにボールは渡っても当然、自由にはさせてもらえない。

削られた時にまた脚を痛めたのか、坪井はハーフタイムで相馬と交代する。

後半の立ち上がりにワシントンが決めるが、ギリギリでオフサイドを取ってもらえないプレーですぐに突き放される。

伸二、アレックスに替えて、永井、達也を同時に投入した直後に、CKからワシントンの高いヘディングか決まり、再び1点差。
でもそこまで。

立ち上がりの2失点とか、レフェリーの判定とか、不運と呼べる部分は確かにあったと思う。でも、トゥーリオ不在で、ただでさえ難しいと思われたゲームを、自ら更に難しくしてしまったのではないか。

今シーズン、2試合連続けて勝てなかったのは初めてである。

映画「パフューム」。

2006-10-31 20:46:37 | Weblog
10/27、金曜日。

この日も、仕事を終えて、ちぃばすに乗って六本木けやき坂下車。六本木ヒルズへ。
東京国際映画祭で今回俺が見る6本目。これが最後。

観た映画は「パフューム ある殺人者の物語」(原題: Das Parfum: Die Geschichte eines Morders )。

パフューム、ポスター。

原作の小説はベストセラーだそうで、
「スピルバーグ、スコセッシ、…後を絶たない巨匠たちからのオファー。最も映画化の待たれる作品として長くその座に君臨してきたこの幻のベストセラーが、遂に映像化を許された」
なんて宣伝文句を見れば期待も高まるのだが...。

原作の小説の著者パトリック・ジュースキント(Patrick Suskind)、そして監督トム・ティクヴァ(Tom Tykwer)はドイツ人。物語の舞台はフランス。なのだが、英語の映画です。

監督のトム・ティクヴァ、主演のベン・ウィショー(Ben Whishaw)の舞台挨拶(司会はまたも、伊藤さとり)に引き続いて上映開始。
ベン・ウィショーは、「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」(Stoned)で、キースの役をやっていた俳優。

とりあえず笑った。
多分、作ってる人間は至って真面目なんだろうが、終盤のあまりのトンデモなさには笑うしかない。
主人公に関わった人間の末路が共通しているといったユーモアや、怪しい雰囲気を漂わせた映像のつくりなど、全体としては、とても良く出来た映画で楽しめたのだけど、少なくとも俺は人には薦めません。

そこまで語られていた主人公の能力を思えば、ああいう形で捕らえられるのはありえないけどななんて矛盾もありましたが、ありえるとかありえないなんて話をしたら、その後の展開なんてまさにありえないわけで...。作業に夢中になっていたからという解釈も出来るのですが。唯一雑だなと思った点ではありました。

どうせなら、スティーブン・スピルバーグやマーティン・スコセッシにも撮らせて比較してみたい。

香りをテーマにしたストーリーで、舞台挨拶で監督も
「嗅覚で楽しんでください。かといって、目は瞑らないように」
なんて言っていたのだが、上映中、俺の鼻が感じていたのは、隣に座った女性がひざの上に置いたカップの、キャラメルフレーバーのポップコーンの匂いでした。

映画「チェンジ・オブ・アドレス」。

2006-10-27 00:10:46 | Weblog
今日(つか、また日付は替わってしまいました。10/26)も東京国際映画祭

会場は渋谷のオーチャードホール。
退社時にトラブルが発生して、かなりぎりぎりの到着。トラブルは半分放置で来ちゃったのだけど。

会場に入るドアの外に髭の濃い小柄な外国人男性。この人、監督じゃん...。

観た映画は「チェンジ・オブ・アドレス」(原題: Changement d'Adresse)。
入り口に立っていたフランス人、エマニュエル・ムレ(Emmanuel Mouret)の監督、主演。

ルームシェアで同居を始めた男女を中心とした物語。
パリを舞台に登場人物が喋りまくる様子は、どっかの宣伝文句で観たように、エリック・ロメールの映画っぽくもあるが、ロメールの映画との最大の違いは、ちゃんと笑えるところ。
視線の移動だけで笑わせるシーンなどは見事。

上映後には公開記者会見とかいって、エマニュエル・ムレ、主演女優のフレデリック・ベル(Frederique Bel)、プロデューサーのフレデリック・ニーデルマイエール(Frederic Niedermayer)が登壇。

エマニュエル・ムレは、影響を受けた映画監督として、ロメールよりもエルンスト・ルビッチやジャック・タチみたいな発言をしていた。エスプリよりも、スラップスティック・コメディを狙っているんだろう。
まぁ、男性が主人公という時点で、もうロメールっぽくはないのだけど。

終演後、会場の外に出て、携帯の電源を入れてチェックをしていたら、エマニュエル・ムレ、フレデリック・ベルも出てきて、観客で取り囲んで、撮影会にサイン会に握手会。とても快く応じている。
フレデリック・ニーデルマイエールもいたのだろうけど、顔判らないから。

俺も撮影はしました。ここに掲載はしないけど。
フレデリック・ベル、顔ちっちゃい。

映画「プラダを着た悪魔」

2006-10-26 00:22:27 | Weblog
また日付が変わってしまった。今夜、10/25の話。

定時を少し過ぎた時間まで仕事。
退社して、港区コミュニティバス、ちぃばすに乗る。
途中、鳥居坂下という停留所が新しく出来ていた。6月かららしい。
以前、職場から麻布十番に呑みに行こうと会社の同僚と乗った時に、麻布十番の次がけやき坂で間が開きすぎる、鳥居坂下にでも停留所があればいいのにと話していたのだが、その通りになった。
でも、鳥居坂下交差点と停留所の離れ方が微妙。
実際に鳥居坂下近くの店に行く場合には、麻布十番とどっちで降りたほうがいいんだろう...。ま、普段なら職場から歩いて来ちゃうのだけど。

六本木けやき坂の停留所で降車。
テレビ朝日多目的スペースumuではなにか中国映画っぽい感じの関係者を並べて記者会見みたいなイベントをやっているが、その場所に置いてある毎日発行されているフリーペーパーだけもらって外へ。

Sadistic Mikaela BandのPVの撮影地でもある六本木ヒルズアリーナでは今日から、アニメ「FREEDOM」に登場する乗り物、トライシクルビークルの実物大模型が展示されている。

トライシクルビークル

ハリボテっぽい質感でリアリティは無いけどかっちょいい。実際に座る事もできる。
両脇の球状のハンドルは手のひら型のくぼみがあってジャストフィット。
でも俺、脚が短すぎるのか、フットレストに脚を置くには少し無理な姿勢に。

さて、六本木ヒルズに来た目的は当然、東京国際映画祭

今日観たのは「プラダを着た悪魔」(原題: The Devil Wears Prada)という映画。

プラダを着た悪魔、ポスター

舞台挨拶の予定はなかったのだが、始まる前には襟川クロ司会で、ゲストにELLE JAPONの編集長、森明子を迎えてのトークイベントのようなものがある。

そして主演のアン・ハサウェイのメッセージ映像の後に本編の上映。

これは文句なしに楽しい映画でした。
観る人を選ばない(多分)という意味も含めて、今回の映画祭で観ている中では唯一、人に薦められる映画かもしれない。
本当にまるっきり服飾のブランドを知らない人には意味の判らない笑わせどころもあるが、問題はないと思う。

アン・ハサウェイは可愛いし、メリル・ストリープは素晴らしい。


終わってから、飯は古奈屋(六本木ヒルズ店)。
期間限定だという旬の野菜の天ぷらのカレーうどんにしようとしたら、オーダーを取りに来た店員さんがこんなのもやっていますと見せてくれたA4サイズでパウチされたメニュー。良くみないまま、それをくれという。

牛コラーゲンカレーうどん。

古奈屋、牛コラーゲンカレーうどん。

牛すじ肉入りのカレーうどん。
牛すじは大好きな食材。思ったよりゴロゴロ入っている。
これが期間限定メニューとかじゃなければ、古奈屋に行く頻度が増えそう。高いけどね。
最後はドンブリに残った汁にご飯をぶちこんで完食。

10月24日の購買物。

2006-10-25 00:06:18 | Weblog
今夜、会社帰りにHMV渋谷で買ったものは以下の通りです。

CD - Single

The Magic Numbers "Take A Chance"
The Lemonheads "Become The Enemy"

CD - Album

CORNELIUS "Sensuous"
MOONRIDERS "MOON OVER the ROSEBUD"
サディスティック・ミカ・バンド "Narkissos"
ASIAN KUNG-FU GENERATION "フィードバックファイル"
Kahimi Karie "Nunki"
キリンジ "DODECAGON"
和田アキ子 "今日までそして明日から"

DVD

松浦亜弥 "Live in 上海"

木村カエラ at LIQUIDROOM。

2006-10-24 01:13:02 | Weblog

映画が終わってセンター街の店でパスタ食って、一度帰宅。少し休んでからまた都内に向かう。恵比寿のLIQUIDROOMへ。

木村カエラLive Tour 2006 秋 ~パーラー木村 de ボブtour~

LIQUIDROOM

地方を巡っての関東凱旋。ここがラス前で2日後のCLUB CITTA'でラスト。

ミュージシャンなんかじゃなく、tvksaku sakuでMCをしている時代からで、認知した順番としては、もしかしたら松浦亜弥より先だったかもしれない木村カエラだが、生で観るのは今日が初。

開場時間が過ぎてから会場に着いたのだが、整理番号600番台中盤の俺の入場はまだまだ先。ツアーグッズを購入して、更に待って入場。
既に沢山入場している中で、観やすい場所がないかと思ってうろうろした所、右のスピーカーの前がガラガラなのに気づく。降りて柵に張り付いてみたら、バンドは見えないけど、センターのマイクスタンドはしっかり見える。
そんなんで、曲がりなりにも最前ゲット。

ステージの端に置かれていた、ツアーキャラクター・ボビー嬢によるMCを受けて開始。

オープニングは"You know you love me?"。続けて"TREE CLIMBERS"。

すげーちっこい木村カエラ。
最前な俺はばっちり見えるのだが、あまり高くないステージでオールスタンディングのフロアでは見えない人も多くなる。
それを考慮して、ステージ中央に30cmの高さの小さな台を置いて、その上に立って木村カエラは歌っている。
こういう気遣いは、ファンにも嬉しいだろう。

俺のところからは後ろに柱がある事もあって、場内の様子はあまり判らず。
真ん中はすごい事になってそうな感じはある。
"YOU"が終わって、次の"Circle"の演奏の為にドラマーがリズムを叩き始めてるにも関わらず、「(人が)倒れた」とか叫んで演奏を中断させる客が出る。
ま、スタンディングのライヴで倒れる奴が出るのは珍しいことではなく、そんな時には周りの客が上手く係員に知らせたり助けてやればいい話で、会場全体に向かって叫ぶ話ではない。やっぱ客層は普通のロックのライヴとは違うようだ。
アンコールの時には、みんなが「アンコール」って叫んでるし。久しぶりに聞いた。

右の端に近い位置とはいえ、木村カエラは間近にしっかり見える場所で、勘違いでもなんでもなく、何度も目が合う。「なんだこのオヤジは」とか思っていたのかもしれない。

小さな体ながら、パワフルで圧倒的な存在感のあるすごいライブだった。日本人(ハーフだけど)の女性ボーカリストとしては、比類なき存在かも。

この日は木村カエラ22歳の誕生日の前日。なんで、今日24日が誕生日。
そんな事もあって、アンコールの時にはバンドメンバーがバースデーTシャツを着て、サプライズで大きなバースデーケーキも登場。このBLOGでも触れた事のあるキル フェ ボン製のケーキらしい。

映画「手紙」。

2006-10-23 23:46:59 | Weblog
今日もまずは東京国際映画祭

作品はまもなく公開の日本映画「手紙」。

映画祭で映画を観ようと思った場合、選ぶ基準の第一はスケジュール。観れる時間の映画の中から比較的面白そうなのを選ぶ。
今回の映画祭の上映作品で一番見たかったのはオープニングの「父親たちの星条旗」だったのだが、これは浦和 v 富士通戦とバッティングしていたので、最初っから無理。チケット取りの努力もせず。
で、今日のこの映画は平日の昼。普通なら仕事で"観れる時間"ではないのだが、チケット採りを試みたら、簡単に取れてしまった。で、休暇を取って観に行く、生・沢尻エリカ

今日の会場は以前は映画祭のメイン会場だった渋谷文化村のオーチャードホール。

東急百貨店本店。裏が文化村。 オーチャードホール

家を出たのがもうすぐ開演の30分前という時間であわてて駅までダッシュしたが、渋谷には10分前に到着しそこからは余裕。席に着いたらちょうど上映前のイベントの始まる時間。

今日は期待通り舞台挨拶付き。監督の生野慈朗、出演者の沢尻エリカ、吹石一恵が登壇。司会者は「スケバン刑事」のイベントの時にもMCをしていた伊藤さとり

広い会場で遠かったので、沢尻エリカも小さくしか見えないが、まぁいいや。
特に挨拶もインタヴューも面白いことはない。後から主題歌を歌う高橋瞳という人が登場し、主題歌「コ・モ・レ・ビ」を歌う。


上映が始まって最初に感じたのは、こりゃテレビドラマだなって印象。
上手く説明は出来ないのだが、アングルとかカット割とか光の捕らえ方とか、映画人が作る映像って、やっぱり"映画的"なものなのだが、なんか違う。
後で入場時に貰ったチラシを見たら、監督は「3年B組金八先生」とか「男女7人夏物語」とかが代表作のテレビドラマの人らしい。じゃあ仕方がない。

で物語なんだが、突っ込みどころ多数。
原作は読んでなく、どこまで再現しているのかは判らないけど、山田孝之が演じる主人公の行動に、理解に苦しむものが多い。想像力に欠けた行動をきっかけに自ら追い込まれて苦しんでても共感なんか出来ないし。
多分、こんな物語を連続ドラマでやっていたら、中盤で視聴者はどんどん観なくなるだろう。
むしろテレビドラマ作家が、客が最後まで座って観ているだろう映画なことに甘えた結果か?

全編を通して、正直、くだらないなと思って観ていた。
主人公が途中選んだ職業もなんだこりゃと思ったが、最後にそうする必然性があった事を知る。

展開の様々な瑕疵はいかんともし難いが、それでもちゃんとそれぞれの人物の背景をしっかりと理解させられた上で終盤。

スクリーンに映し出される玉山鉄二の表情。これは泣けた。
今後、泣かなけばいけなくなった時に、あの場面の玉山鉄二を思い出して感情移入してみたらすぐに泣けると思う。
こんな泣かせ方は卑怯で、それこそテレビドラマ的だよなと思いつつ、最後はみんな良いものを観たと思って映画館を後にする事になるのだろうなと思う。

明らかにテレビドラマ的ではない救いの無さ(放棄)は多分、原作に由来しているのではないかと思う。
時間が無く(というより、時間を無駄に使っていて)、あんまり読書をする機会がなくなったのだが、原作の東野圭吾という作家の小説はここ2~3年で2,3冊読んでいて...。正直タイトルも内容も覚えていない(ミステリーだったと思う)のだが、良い作品を書く作家だなという印象だけは残っている。
原作では、山田孝之演じる主人公が、どう描かれているのかの確認はしたいなと思った。

松浦亜弥コンサートツアー2006秋~進化ノ季節~ at 東京厚生年金会館大ホール。

2006-10-23 01:58:17 | 松浦亜弥
六本木から大江戸線、都営新宿線と乗り継いで新宿三丁目駅。
東京厚生年金会館へ。

東京厚生年金会館 東京厚生年金会館大ホール

相模大野の公演中止から2週間。
心配したのか、遠征の予定がないと言っていた関西の仲間の姿もあった。

予定通りにライヴは行われ、お馴染みの歌詞間違いとか、メンバー紹介の時にSaxの森宣之の名前を一瞬忘れたりなんかはあったが、昼夜公演とも無事に終了した。

オープニングから2曲を歌った後のMCで、公演中止の説明とお詫び。
昼公演では、途中から涙で声を詰まらせながら...。

「医者と相談し、治療を続けながら、これからの活動に繋げていく」

これが、松浦亜弥の公式の意思表明。

夜公演では「ステージに立つのを我慢してストレスを溜めるのが一番辛いと思う」なんて事も言っていた。

以前からの腰痛も含めて、ヲタにすれば心配ごとだらけだが、松浦亜弥の気持ちを第一に...。
俺のスタンスはこんな感じです。

映画「ファウンテン」。

2006-10-23 01:07:21 | Weblog
今日も、というかやっぱり日付が変わってしまったので昨日のですが、先ずは東京国際映画祭の六本木へ。

六本木ヒルズ

観たのは「ファウンテン」(原題:"The Fountain")という映画。

映画祭のWEBサイトに掲載されている紹介文をそのまま引用する。

永遠に生きられるとしたら、あなたはどうする?愛する女性を救おうとどこまでも戦う、一人の男の壮大な物語「ファウンテン」。
彼の長い旅は、16世紀のスペインでスタートした。そこでは征服者のトーマスが、不死を約束すると信じられている、ファウンテン・オブ・ユース(若さの泉)の捜索を開始していた。現代に生きる科学者トミー・クレオは、愛する妻イザベルの命を奪おうとしている癌の治療法を探していた。26世紀の宇宙飛行士のトムは、千年の間思い続けていたミステリーの答えを得ようとしていた。やがて、3つの物語は、異なる時代を生きるトーマスの一つの真実として収束されてゆく。
奇才ダーレン・アロノフスキー監督が、「ニューヨークの恋人」「Xメン」のヒュー・ジャックマンと「ナイロビの蜂」でアカデミー賞受賞のレイチェル・ワイズ主演で贈る、<永遠の愛>を探す物語。



「<永遠の愛>を探す物語」なんてほうが、映画の宣伝文句としては良いのだろうが、根本にある物語のテーマは<死の受容>。
俺はすげー真剣に、集中して見入ってしまい、それなりに心を動かされたのだけど、会場を出る時に耳にした、主に女性同士の会話を聞く限り、かなり退屈に感じていた客が多かった様子。
その中で「映像の美しさなんか求めていない」なんて発言を耳にしたけど、映像は大して美しくもない。
俺に言わせれば、90数分に詰め込まれた深淵かつ過剰な物語性の方が売りの映画だと思ったのだが。

レイチェル・ワイズの特別に綺麗なカット多数。って、監督のダーレン・アロノフスキーの子供産んだのって、この映画がきっかけ?

折角の映画祭なのに、舞台挨拶もティーチインもなかった。残念。