○月×日 有楽町駅前の量販店入り口にて
ムレムレの暑さにもかかわらず“簡易ステージ”の回りは“パッチギうちわ”を手にした人でいっぱい。ご通行中の皆様状態のイベントは久々です。もし何かがあってはいけないと、凛々しいSP4人にガードされて現場へ。ヤンヤの喝采で登場した監督はこの日も朝からインタビューラッシュ。何と1月の公開以来、300本以上の取材をしたとか。こんなに精力的にプロモーションする監督はそういない。ま、それだけ時間があるってことなんだけど。「体はすこぶる元気。酒飲むし食うし、睡眠時間がなくても平気」。ほんとに話術の天才です。裏も表も全部、ギャグ入りでタップリ。だから番組で来てくれた時も食事中ものべつまくなしにいっぱい。いつもカメラを回していたい監督です。だから今回もトーク中に厳しく目を光らせてるSPの方々さえ、おかしすぎる話の連続に吹き出していた。で、DVDにはメイキング映像やインタビューが当然の昨今、《パッチギ!》にはそれが111分も入っている。しかも人気若手俳優としてそこまで見せていいの?! のNGシーンや監督に怒鳴られる場面がワンサ。「普通はエエとこ撮りやろ? そんなのオモシロないやろが。もっとカッコ悪くて情けないのが現場。命がけで必死なんや。これは思い切り見せまっせ。塩谷瞬(主演)なんか何十回も泣いてたよ」。愛のムチってヤツね。ということは、プラズマテレビで観たら、若手二枚目俳優の泣き顔が超高画質で再現されちゃうわけね。TVでは本音ビシバシの監督だけど、実は女子には優しく繊細な神経を持つ紳士。“叱ってもダメな俳優には言わないし出演を頼まない”主義。優先順位はスターじゃなくて”映画そのもの”だからと言いつつ、たまにハズした映画も作ったり。人間っぽさは日本いち。フットワークの良さもピカイチです。邦画界が大切にしたい演出家ね。
《パッチギ!》のDVDは家族でゼヒ。それもなるべく大画面で。迫力あるケンカのシーン、恋に友情に、躍動感溢れる俳優たちの演技の細部まではっきり見る事ができるから。プラズマテレビならなお良しね。横でも斜めでも、どこから観ても変わらない鮮明画像だから、リビングで家族一緒に観るにはピッタリよ。(液晶テレビと違って、どの角度から見ても画面の色が薄くなったりしないの。これって“視野角フリー”って言うんだって。知ってた?)そして、大画面には、若手俳優たちが流すアツイ涙のキラメキまでクッキリと…。観客のお父さんから子どもまで、家族そろってもらい泣きすること間違いナシ!です。しかも、本編を観てメイキングを観る。するとまた本編を観たくなる。何故か? それはご自身で。ってことで、またいつかどこかで・・
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